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領収書9

植物が好きな子だった。道端の雑草を見ては、にこっと笑うような子だった。生まれた頃から植物が好きな子だった。明るい性格で、よく笑う子だった。彼女が大切にしていた鉢植えからは、とてつもない量の蔓がはえていた。


あの子にプレゼントをした。鉢植え。何も植えていない、綺麗な鉢植え。お金が無かったので、道にいた瓦落多売りから買ったものだが、それも尚風情であるのだろう。とても喜んでくれた。


あの子が少し笑わなくなった。笑いはするが、今までほど笑わない。道の草を見ても、お笑い芸人のネタをみても。代わりに、鉢植えを眺めるようになった。ニマニマと笑いながら、ひたすらに眺めている。


痩せてきた気がする。健康的とは言えない、サプリを使ったような痩せ方。鉢植えにも、更に心酔しているように見える。まるで生気と視線を吸っているかのように、鉢植えの花はつぼみを付けていた。


あの子が病院へ搬送された。栄養失調らしい。鉢植えを見つめ続け、それに夢中で倒れたらしい。鉢植えを回収しようとしたら、とんでもない奇声をあげ始めたらしい。やはりあの鉢植えは渡すべきでは無かったのかもしれない。




こんばんは、蝶番です!

最近投稿ほんっとにしてない……なるべく早めにできるように努めます………

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