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追放されたクラフター、敵の命を対価にする禁忌の力で成り上がる  作者: 秋月心文


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1章03話:なんもない、なんにもない、全くなんにもない

使えない奴と判断したゲス家は、単に、追い出されるだけでなく…、


寝てる間に辺境の地に運ばれ、目が覚めると何もない見知らぬ砂漠の上にいた。

先生からもらった服と、剣は無事だったが、それ以外の私物は何もない。体は、砂だらけの状態だ。


ところどころに見える建物の跡のようなものは、奪えそうなものは奪いつくされた結果なのだろうか、原型もなくなるくらい壊れ、朽ち果てている。

生まれて、初めて「地平線」というものを目にした。

どちらに向かえば、いいのか見当もつかない。


先生の言葉を思い出し、西の方角、太陽が沈んでいく方角に向かう事とする。

幸い、今は、夜明けの時刻。太陽が、どちらから昇ってきたかが、わかったので、その反対の方角を目指す。


ここは、野獣や、野盗が跋扈する無法地帯だと聞いている。

明るいうちに出来るだけ、村に向かって少しでも進んでおきたい。


幸い、飲料水は魔法で作り出せる。小さなキズなら自分で治せる。火も起こせる。

先生から剣を貰ったので、野獣を狩れば、肉を切り出し、焼いて食べる事も出来るだろう。


本当に、口封じに抹殺されないだけ、まだ良かった。

殺し屋を雇うほどの価値がないと思われただけかもしれないが…。


その日は、特に野獣に合う事ないまま、陽が沈む時間になった。

それは同時に、何も食べられなかったという事なので、安全でうれしかった事よりも、空腹で困った…。


地平線に夕陽が沈む光景を初めてみた。とてもキレイだったので、しばらく、見とれてしまった。


先生から教えてもらった西の村を目指したが、なかなか辿りつけない。

野宿を覚悟したが、砂漠なので、寒暖の差が激しい。砂を掘り、身を埋めて眠る事にした。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


空腹だったのに加えて、いろいろ気になって眠れない。

ガサッ…。物音がする。何か大きなものが動いている。恐る恐る顔を出すと1頭の鹿が見えた。


幸い、こちらには気づいていないようだ。先生からもらった「杖」の威力を試してみよう。

杖にこめられた「サンダーボルト」を放つ。標的に雷が落ちるような感じの魔法だ。

「杖」の威力か、いつもよりかなり強力になっていた。バチバチバチ…と音を立てて、鹿に強烈な電気が直撃した。


ただ、一撃では倒れてくれなかった。何発か撃ち込むと、パタリと鹿が倒れた…。

もし、杖がなかったら、何十発も打ち込まないといけなかっただろう。先生に感謝だ…。

(やった…。晩飯にありつける。)


その後は、先生からもらった「剣」で、鹿から肉を切り出し、塹壕の中で火を起こして肉を焼いて食べた。

落ち着いたので、ふとステータスを確認すると、レベルが上っていた。

スキルレベルも上がっていた。


その後、試行錯誤を繰り返しながら、魔法で野獣を倒し食糧としつつ村を目指した。

子供の足なので、1日に、そんなに遠くまで進む事は出来なかった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


強い獣と相対し、それまでの攻撃では、歯が立たなかった。

ダメ元でスキルを使うと、特殊効果のある強い武器と防具が、装備した状態で生成された。

主人公は、それを使って窮地を出した。


その後、試行錯誤を繰り返しながら、敵対心を多く浴びるほど、CPが溜まり、

CPが溜まれば、溜まるほど良いものが生成される事、

CPが溜まっていれば、材料がなくても、生成が可能な事。


材料があるなら、CPの消費を抑えられる事。

つまり、今、使っている武器や防具を修理したり、同じ材料を使って別なものを作る場合だ。


作り方を知らなくても、作る事が出来るスキルだという事を理解した。


スキルを何度も使っているうちに、今、溜まっているCPを使えば、

どのくらいまでのものが作れるかは、なんとなく、感じられるようになってきた。

ナゼか、思い浮かべているモノよりも、ワンランク上のモノが出来てしまうようだ。

昔のモットーが効いているのだろうか…。


レベルが上がって、空間収納魔法も使えるようになった。

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