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呪いの聖女じゃありません~呪われた迷宮と聖なる少女~  作者: 初雪しろ/Yuyu*
第一章 聖女と呪いと冒険の始まり

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洋館調査も終了間近

 2階の通路前まで移動して装備を確認する。

 正直なところで言えば心もとない。

 ただ、呪いを戦闘中に付与されて更に効果が戦闘に強く影響がでるものだった場合の危険性を考えて天秤にかけると――呪われない装備の方が対応しやすい。

 それこそ撤退の選択肢を取ることもできるから。


「ううん……」

「どうかしましたか?」

「あいつがいた部屋で戦う理由ってないわよね」

「そうですね。この前は自ら部屋を出てきましたし」

「反対の広いフロアまでおびき寄せて戦ったほうが戦いやすいのかしら」

「……たしかに通路や部屋の全貌が見えてない場所での戦いよりはいいかもしれません」


 問題はおびき寄せることができるかが不明なところだけれど。

 この前も部屋から出てきた理由は、理由があるのか徘徊しているのかはわからない。

 でも、1階を探索中に足音が聞こえたわけでもないことから2階にずっといると思う。


「……戦いづらくて劣勢になったら、その方向を試してみましょう」

「最初は部屋か通路で戦うってことですか?」

「そうよ。そもそも、外まででてきてくれるかも定かじゃないから。無理におびき寄せることを意識して、集中が切れてしまう方が危ないわ。あくまで駄目だった場合と割り切りましょう」

「たしかに固執して判断を誤ってしまっても危険ですね」


 私の装備は両手のグローブに最低限の防具とポーションが数個ね。ただ、ポーションは傷の回復とかには聞くけど骨折みたいな大怪我を受けた場合は治しきれない。

 痛みぐらいは一時的に消えるかもしれないけれど、折れた場所が動くようになるわけじゃない。

 リナの装備はショートソードにバックラーと聖水を数瓶といったところ。

 魔法は土属性の魔法で、2階である以上は魔力手生み出した岩を飛ばすとかはできるかも知れないけれど、前みたいに床から槍で貫くみたいなことは不可能だ。


 よし、状況の再確認は完了した。

 リナの準備を完了したのを確認してから私が扉を開く。リナにはソードを手に握っていつでも対応できるようにしてもらう。

 通路には出てきていない。私は投げ飛ばされて割れた窓は元通りになっている。

 ゆっくりと一歩ずつ奥の部屋の扉前へと向かう。部屋から何かがでてきそうな音は聞こえない。

 それどころか扉の前までたどり着いたけれど、中に本当にいるかもわからない。

 私たちが奇跡的なほどにすれ違っていただけで、1階にいるときもある?

 いや、部屋にいなかったらはその時は対応すればいい。

 いないと思って遭遇するよりも、いると思って遭遇しないほうが警戒としては正しい。


「いくわよ」

「はい」


 小さい声でそう確認してノブを捻る。

 鍵はかかっていない。そのまま慎重に扉を押し開いた。

 中にはあの鎧が私たちに背を向けるように立っていた。

 私はそのまま扉は簡単には閉じないよう限界まで開いて構える。

 扉が開いた音に反応して、鎧はゆっくりとこちらへと振り返った。


 この洋館調査においては最終決戦――になってくれればいいわね。


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