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野蛮学校物語  作者: yukke
第2章 運命の魔物たち編
41/116

第40話 アイリス&モークVSユッケ 7.  縛られたユッケ 前編



 一旦【臆病者】と合流していたモークは、再びユッケと対峙していた。


 ユッケのステータスは、化け合戦の影響により大幅に下がっていた。

 しかし【魔力暴走】を引き起こしてしまったユッケの魔法に当たったら、最悪即死もあり得る。


 モークは今、戦いの分岐点を左右する鍵となった。


 サングラスが【臆病者】とモークの共通点を見つけない限り、モークはユッケと戦わなければならない。

 それより前にモークが死んでしまったら、【臆病者】の完全敗北だろう。


 モークは大きな責任を感じていた。


 集中。

 集中。

 集中。


 という言葉をひたすら唱えてばかりいた。



―――――――――――――――――――――――

~モーク視点~



 幾ら物理攻撃が低くなったとはいえ、全く油断が出来ない。


 元々体が柔らかい体質だから、大抵の剣や刀は通さない。

 モフモフしているからだ。


 しかし、一流品の剣をモフモフで軽減出来るか?と言えば微妙な範囲なのだ。

 刃の切れ味や当てる場所や振り方などが噛み合わさってしまうと、レベルの低い俺は一撃で葬られる。


 幾ら他のモークタンよりランクが高いからって、所詮はEランク。

 まだまだ激弱以外のなにものでもない。


 だから油断が出来ないのだ。


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 いつか絶対に後悔するから。


 そうしないためにも、過信はしない。

 オマケ程度に考える位で止めておけば良いのだ。



 「ユッケ、どうだ? 圧倒的格下のモークタンに負けた気分は?」

 「……ハハハ。今回の戦いで俺の方が少し身に染みたよ。どうやって人間の言葉を覚えたか教えてくれないかい?」



 人間の言葉。


 まあ、普通魔物が易々と習得出来る代物(しろもの)では無い。

 何かしらの理由で習得しようとするのが一般的なケースだ。



 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 だか、相手は無理矢理話をさせる事が出来るくらいのレベルを持つユッケだ。

 言い詰められるのは面倒だった俺は、一部の真実を隠すように真実を述べた。



 「ああ。モークが他の人の経験値になっていると言うのは流石に知っているでしょ?」

 「……まっ、まあな。おおよそは理解している。」



 【魔力暴走】で苦しいハズなのに、ユッケは平然を装っている。

 下手したら突然爆発して死んでしまう事も可笑しくないレベルなのだ。


 (やり過ぎたな。もう少しやんわりといけば良かったかも……1()0()0()0()()()()()()()()だったのを言いまくったら、落ち込むのは当たり前な気もする)


 そんな事を思いつつも、俺は話を続ける。



 「僕、このままではマズイと思ったんだ。」

 「……確かにそうたな。で、何がマズイと思ったんだ?」


 「だって、人間の言葉を学習しておいた方が良いじゃん? 例えば……人間が僕達の事どう思っているかとか、人間が僕達をどうやって捕まえるのか……とか色々ある。」

 「……そうか、お前はお前で苦労してんだな。」



 ユッケはこれ以上聞くのはマズイと思ったのか、此処で話を割り切る。



 「じゃあモーク。……【魔力暴走】かかっているから手加減出来ないかもしれないぞ?」

 「構わない。とっとと始めてくれ。」


 「よし、じゃあ小手先の攻撃からいくとするか。」



 ユッケは右手の刀を俺に向かって振り下ろす。


 (あれ?この距離じゃ遠すぎて当たらないハズ……いや、待てよ?まさか……。)


 俺は何かしら嫌な予感が脳内にピーンと刺さる。


 すると、俺の予感が的中した。

 振り下ろされた剣が斬撃となって襲いかかってきた。


 さらに、()()()()()()()()()()()()()()()も斬撃が飛んでくる。

 流石の俺もビックリだ。



 挟み撃ち。

 本来なら頑張ってどちらか一つを回避する代わりに、もう一つの攻撃をもろに受けなければならない。


 アイリスはもっと違った方法で回避するのだろう。


 だったら、俺には俺のやり方がある。



 「見るがいい! モークタンの特技、【()()()()】!」



 俺は真下の土を高速で掘る。


 ガガガガガと激しく掘る音を【幻想世界(ファントムワールド)】に響かせ、秒もかからずに10メートルを掘ることに成功した。


 2つの斬撃は互いに衝突した後、フッと消えて散っていった。



 「……なる程、下から逃げたか。だか、対処法はある。【沸騰する大地(ボイルアース)】!」



 ユッケは地面にかがみこんで両手を地面に当てる。


 それと同時に、ボヮッという音がした。


 すると、この辺り一体の地面がドロドロと溶け出した。



 「ハハハハハ! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。降参するなら今……。」



 ユッケは俺に勝ったという言葉を吐きかける。


 確かに普通のモークタンなら焼け死んでいただろう。


 ()()()()()()()()()()()()の話だが。


 浮力の力が働いて地面にプカプカと浮いた。



 数百度程度なら一部のモークタンは余裕で耐えられる。

 中には数万度もギリギリ耐えられる猛者もいたらしい。


 俺はそれに興味が湧いた。

 だから頑張って高温に耐えられる体にした。


 最初は100℃の熱湯から始めて、段階的に温度をあげていった。

 1000℃を超えてから更なる高温を求めて地底深くまでいき、奇跡的に()()を見つけたのは良い思い出話である。


 現在7000℃程なら幾らでも耐えられる。

 数百度、今の俺にとっては地底から湧き出ていた温かい温泉程度でしかない。


 ところが、これまでにユッケが放っていた()()()()()7()0()0()0()()()()()()()()()()()。だから逃げたのだ。


 俺はユッケにプレッシャーを与えようと、敢えて煽る言葉を吐く。

 しかし、俺が言うことは実際俺にとっては本当にそうなのだ。



 「ふぅ~~。良い湯だなぁ~。」

 「……は?」



 ユッケはポカーンとした様子で俺を見つめる。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()でそんな派手に驚くことかな?


 ドロドロジャリジャリとした茶色の温泉のような感触だ。

 正直、俺の体にはあまり合わない。


 オマケに死んでプカプカと浮いた虫がうじゃうじゃいる。

 あまり気分の良いものではない。



 「ユッケ、俺がただのモークタンだと思ったら大間違いだ。あらゆる世界中のモークタンの長所を兼ね備えた【()()()()()()()()()】だ(そんな名前なんて無いけどな)!」

 「……な、なんだってー!」



 ユッケは()()()()()()()()()()()()()で俺の返答に驚く。


 しんどそうだからその返答になるのはしょうがない。

 ただ、少しだけ俺を馬鹿にしているのか、はたまたリアクションをわざと取ろうとしたのかはイマイチわからない。


 【沸騰する大地(ボイルアース)】なんて聞いたことがない魔法だけどな(魔法の存在すらあやふやだった俺が知っているハズはないし)。

 何かしらのトリックがあるのかも知れないけど、それよりもやらなければいけない事があるから今は置いておこう。



 「よーし、ユッケの防御力を見てみようかな!」



 俺はユッケにそう宣言したあと、液体になったドロドロの地面の中に潜る。



 ……。



 ……。



 ……ここだ!


 ユッケが居たところにアイリスから貰った不気味なナイフを体で挟むながら足元を狙った。


 が、サクッと切れることなく何か硬いものと当たったのでは?と疑うほどの防御力の高さで、逆に弾かれてしまった。


 ユッケの防御力は【魔力暴走】を経由しても、大した減少にはならなかったようだ。



 「おい! 液体の中では簡単には動けないだろ? これでも食らえ!」



 液体の中だからほとんど聞こえなかったが、内容に気づいた俺は慌てて逃げようとする。


 しかし、遅過ぎた。


 ユッケの渾身の蹴りが俺の腹に直撃する。



 そして、10メートル程後方に飛ばされた。液体の中だったから出たときに激しく茶色の飛沫(しぶき)が舞う。


 飛ばされた俺は空中で体制を立て直し、綺麗に着地した。

 ピチャッという音、それは着地出来たという証拠である。



 「やっぱりそうか、流石に()()()()()()()が痛すぎるな……。」



 受けたダメージはほとんどなかった。

 もし、【魔力暴走】無しだったら最悪致命傷だったのだろう。


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 精神攻撃の恐ろしさが目にしみてわかる。



 (よし、取り敢えず素手での攻撃は安全域だな。だが、ユッケは俺に()()を使うかも知れないな。)



 するとユッケは俺の予測したとおり、【アレ】を出してきた。


 剣だ!



 「だったら、これを使うしかないよな? 俺の魔力の結晶を。」



 ユッケは鞘にしまってあった太刀を抜いて、それを右手で持つ。



 「それ!」



 すぐさまユッケは、俺との距離10メートル程を一気に詰める。


 そして、剣を俺に向かって真っ直ぐに突く。


 何だ。

 なら、また地面に潜っていたら平気……。



 《左に回避しなさい!》



 …………えっ?

 訳が分からなかった俺だが、サングラスが警告を出している。


 ()()()()()()()()()()()()ため、俺は従うことにした。



 するとユッケは刃の角度を突然変化させ、前にいた俺の真下の地面へグサッと刺した。


 意外にも攻撃をして来たユッケですら驚いている。



 おいマジか!

 あのままサングラスの言葉を聞かずに地面へ潜っていたら、最悪終わってた(死んでいた)ぞ!


 剣を見た俺はブルブルと体を震わせる。


 あの時ああしていたら、こうしていたらこうなっていただろう。

 それで何度も後悔することもあった。

 だが、今回は違う。


 サングラスを信じて正解だった。

 ありがとうサングラス。



 《否。アイリス様にとってモークが死ぬことはよい結果ではありません。私は殺されないように警告を促しただけです。》



 そこは別に意地を張らなくても良い気がするんだけれどなぁ~。



 《……そんな事よりユッケに集中してください。()()()()()()()()()()のですか?》



 ……いやだ。


 まだ死にたくないから集中シマス。



 それより、ユッケはどうなんだ?


 アイリスと戦ってた時は殺すつもりは無さそうだったのに、俺との戦いで急に俺の致命傷攻撃を仕掛けてきたぞ?


 そんな事を思っていると、ユッケはその返答らしき言葉を口にした。



 「チッ……。【魔力暴走()】の野郎……。本気で殺すつもりなのか?」



 ユッケはギシギシと歯軋りをする。


 プルプルと体が震え、アイリスと戦っていた時の余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)の笑顔はそこには無かった。

 体の震えの影響により剣は小刻みに揺れている。



 《ユッケは【魔力暴走】によって、()()()()()()()()()()()()()()です。》



 体の自由が利かない?


 どうしてそんな事が?

 もともと魔力は基本自分の体内で生成されたものだろ?


 それが自分でも抑えきれないんだ?



 《魔力と言うものは、確かに人間や魔物個々の個体が作り出せる物です。普通、()()()()()()()()()()()()()()()()()。》



 ……え?


 じゃあ、どうして魔力を持っている人間や魔物達は死んでいないの?



 《人間や魔物には【免疫力(レジスタンス)】と言うものが存在します。【免疫力】を簡単に言いますと、病気になりやすいかなりにくいかの違いです。魔力持ちの人間や魔物は、【免疫力】を駆使して魔力をコントロールしているのです。》



 じゃあ【免疫力】がそもそもなかったら、魔力をコントロール出来ないということ?



 《はい。逆に【免疫力】が高ければ高いほど、魔力をコントロール出来る量は膨大になっていきます。》



 もしかして俺がやった精神攻撃のせいで、今まで高い【免疫力】で膨大な魔力をコントロールしていたユッケのそれがガクンと落ちた。

 それにより膨大な魔力をコントロール出来なくなってしまったから【魔力暴走】を引き起こしてるの?



 《はい、合っています。それにより、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()により、身体の制御も難しくなります。》



 これ完全に俺のせいじゃん!と心の中で突っ込む。



 《私が回避のサポートを全力で行います。私の指示に従ってください。あなたは出来るだけユッケに攻撃してください。》



 わかった。

 俺にアイリス並みの回避能力を叩き込んでくれ。



 《了。》



―――――――――――――――――――――――



 その頃、アイリスはというと……。


 非常にジリジリと追い詰められていた。


 魔剣を回避し初めてから凡そ50分。


 2本でも苦労していたのに、それが4本。

 回避し続けていても何時かは疲れてくる。 


 初めは掠り傷だった怪我も、ジワジワと傷口を開いていった。

 アイリスの所々に真っ赤な血液が流れ始めていた。



―――――――――――――――――――――――

―【臆病者】アイリス視点―



 一本の魔剣が俺に向かってジグザグに飛んでくる。


 どこに当たるかはわかっているのに、疲れでなかなか体が動かない。


 必死に体を動かそうとした矢先、突然一瞬だけ右足が硬直する。

 ピーンと引っ張られるような張りと痛みが俺の全身をピクピク震わせる。


 我慢できたが、この一瞬のハンデは流石に大きかった。


 飛んできた魔剣を回避出来ず、右肘に直撃してしまった。


 (チッ……やられた……流石に頑張り過ぎたか。俺だって所詮は人間。いくら特訓しても()()には勝てないか)



 貫通した後の右肘は酷いものだ。


 無理矢理中身をごっそりとられたような大穴をガッポリと開け、足元の【幻想世界】の草原にダラダラと流れている。


 腕の中をしっかりと確認できた。血管の数千本程が千切れて血をドロドロと垂れ流している。


 関節や体内の細胞が荒れ果てていた。

 

 (久し振りに見たな……。数年前振りだな。そして痛い。本気で痛い。)


 俺は他の魔剣を回避しながら、収納魔法から緑草を取り出し腕の穴に突っ込んだ。


 ビリビリとかなり激しい痛みが襲うが、治っている証拠なのだ。

 穴と流れる血液が小さくなくなってゆく。


 それでも、流石に緑草1枚では治らなかったため、必要だろうと取っていたもう1枚の緑草を再び右肘の小さな穴に突っ込んだ。


 さっきよりビリビリが弱くなっていく。


 そして、大きくパックリと穴が開いてしまった右肘は、辛うじて動かせるまでに回復した。


 肘関節をやられてしまったので、いつものように動かせるまでになるのはもうしばらく時間がかかる。



 《アイリス様、大丈夫ですか? 私が回避のサポートを……。》



 そんなことはどうでもいい。


 それより、モークの方を優先してくれ。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言っても過言ではないからな。



 《……了。アイリス様のご指示に従います。》



 ()()()()()()()モークをサポートしてやってくれ。



―――――――――――――――――――――――



―――――――――――――――――――――――

~モーク視点~



 《右30センチ程移動。》



 了解、右30センチだな。


 ユッケが俺に向かって剣を振り下ろす。

 指示に従った俺はアッサリと回避する。


 現在、俺はサングラスの指示の元動いている。



 ユッケの攻撃が激しくなってきたのだ。


 恐らくこれは、()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。

 激しくなったユッケの攻撃を、俺が自力で回避出来る筈もなく、サングラスがサポートをしてくるている。



 と、此処でユッケは1つ大技を仕掛けてきた。



 「済まないモーク! 【剣舞(ケンブ)】!」



 ユッケは、アイリスにやった【剣舞】を仕掛けてきたのだ!


 数十メートル後方に下がったユッケは、右腕に持っている剣を目にも留まらぬ速さで回転させ、俺に襲いかかる。


 (アイリスの奴はこれを全て回避したのか!?)


 流石に俺は自力では無理だ。

 今まで基本的に威張ってきた俺が、消極的な発言をする事なんて滅多にない。



 《私が全力でサポートします。只今、ユッケ【剣舞】の解析を行います。》



―――――――――――――――――――――――



―――――――――――――――――――――――

―【臆病者】アイリス視点―



 魔剣を回避していた所に、サングラスが俺に質問を投げかけてきた。



 《アイリス様。只今、ユッケがモークに向かって【剣舞】を使用している所です。()()()()()()()()()()()()()()()が宜しいでしょうか?》



 【剣舞】は流石にヤバイな。


 構わん続けてくれ。


 (それにしても、ユッケは本気でモークを殺すつもりじゃ無いだろうな?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()



 《了解。【剣舞】の解析開始!》



1010010111100110101001011100001110100101101100011010010011001110101110011011011010110111111000101011011111110101101111011101000111001011111000101100101110100001101000011101101010110111111101011100100111110001101000011101101110100100110011101011001011110010110000001100111110100100111100101011001110101011101110111100111110100001110001001010000111000100110000001010111010111000111110011010010010110111101001001101111010100100101101111010010010111111101000011010001111000010101100111010010010110001101001001100011010100001101000101010010111100010101000011011110010100101101011111010010011001110101001011011100110100101110001101010000110111100101001011011111110100101101110011010010011000111101110101100011110100100111000101011100011111010110011101010100010100100101011001100111011001001101001001010010010110010111100111100100011110010110010101111110111001011101000011010010011110010110010101010110011000000110011111010000111000100101000011100010010100001110001001010000111000100110000001010111010111000111110011010010010110111101001001101111010100100101101111010010010111111101000011010001110100101111000101010000110111100101001011010111110100100110010111010010110110101101001011101110110100001101111001010010111001000101001001111001010111001110101001010010010100100101001001101111010100100101110011010000110100011



 やっていることの詳しくは理解出来ないけど、どうやら無事に解析が終了したようだ。


 モーク、頑張れ!


 俺は魔剣を回避しながらモークの無事を祈った。



―――――――――――――――――――――――



―――――――――――――――――――――――

~モーク視点~



 《モーク。これから私の言う言葉を記憶し、その通りに行動してください。》



 ホントはもっと丁寧に話してくれないかな?



 《時間がありません。それより、あなたはどうしてその素晴らしい知能を立派に活かさないのですか? ()()()()()()に使うとでも?》



 ……わかった、もういい。

 で、何をどう覚えて行動したらいい?



 《まず、これから10秒後に直進を3メートル程を歩いて進んでください。そして、20センチの高さほどを縦にジャンプしたあと、出来るだけ滞空出来るように維持し続けてください。さらにそこから7メートル程を全力で走った後、右左左右右左右の順にそれぞれ20センチ移動してください。それから1秒後、今度は6メートル後方にユッケを警戒しながら最低2秒未満で移動出来るようにし、全力ダッシュでユッケにナイフで攻撃してください。攻撃したあと反撃されない為に、一端数メートル後方に戻り、そこから地中に数メートル潜ってください。最後は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。》



 ……了解。


 (コレが最適行動なのが【剣舞】の恐ろしい所だよな。特に最後の何だ!?ムズ過ぎない?)


 ぐだぐだ言いながら、俺は深呼吸をする。


 大丈夫。

 大丈夫。


 俺なら行ける。

 俺なら行ける。


 行動開始まで


 3……。



 2……。



 1……。



 0!


 俺は行動を開始した。


 こんな所で死んでたまるか!



※誤字訂正


皆さん、お待たせしてすいませんでした。

3月22日24時から連載を再開します。


22日24時掲載

アイリス&モークVSユッケ 8

アイリス&モークVSユッケ 9


今後とも【野蛮学校物語】をよろしくお願いいたします。


※不備(詳細は省略)修正 加筆あり

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