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女性嫌いの令息を護衛している男装女子ですが‥なんか思ってたのと違う?  作者: ノーネアユミ
2章

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7 ここから戦闘回が始まります

 残虐な描写ありにしたらアクセスが一気に減ったので、マイルドに書き直しました。

 ただ戦闘描写があるので人は死にます。あしからず<(_ _)>

 武闘試合には血がわきたったが、それ以降は平和な日々が続くと思っていた。

 ダッシュから手紙も言伝もないのはさびしかったけど、それ以外に不満のない日常だった。


 早馬がカントリーハウスに駆けこむまでは。



「敵が国境付近の砦に兵を集めています。数およそ千、子爵家から応援要請が届いております」

「何だって」


 ローアン様は急いで家令に命令を出す。壮健な男を集めるように。


「ブライトも今は国境に向かえ」


 すぐに集まったのはたったの30人。

 ローアン様が指揮して砦に向かった。




 私たちのウィード国と隣のブルーム国は河で隔てられていた。

 しかし何代か前のセンタリオン家当主は敵軍の侵攻を打ち果たした後、渡河しやすい場所の対岸を奪う。

 そこに城塞を築き敵の渡河そのものを防ぐためだ。


 それ以前から自領側にも砦はあったから現代では河の両岸に城がそびえる。

 私たちはまず河手前の砦に入った。



「おおローアン卿」


 砦では兄が緊迫した面持ちで待ち構えている。


「戦況は」

「斥候を出していますが、どんどん兵が集まっています」

「戦闘の気配はなかったのか?」

「今まで大きな動きはなかったので、戦いがあるとしてもとは想定しておりませんでした」


 兄はぐっと力をこめてローアン様に向き合った。


「指揮は私が取ります。ローアン卿は王都と援軍の交渉をお願いしたい」

「分かった」


 有事に当たって指揮権のありかは超重要。

 兄は実戦経験のないローアン様を押しのけることにしたのだ。



 その日は敵側の城塞に兵を配置し、障害物を用意。


「空堀の杭を打ち終わったら枯葉で覆い隠せ。逆茂木(さかもぎ)が少なすぎる、もっと取ってこい」


 私も一兵士として動きまくった。




 攻撃は翌日から始まる。

 砦に轟音が響いた。城壁に火球がぶつかり爆散しているのだ。

 城壁を崩そうと魔法に遅れて歩兵も盾を構えながら走ってくる。


「前衛は障壁魔法を展開! 近づく兵はクロスボウで射抜け!」

「なんで敵はこんな攻撃ができる?」


 ローアン様は混乱していた。

 無理もない。敵の魔法使いが目視できない距離から攻撃魔法を受けているのだ。

 私だって訳分らん。


 そんな長距離魔法が使える人がいたら、もっと噂になっているはずだし。



「敵ははるか後方より大弓を放ってきております。(いしゆみ)の一種でバリスタかと」


(それは古風な)


 私はうなった。

 バリスタは矢を飛ばすためロープの束をグルグル巻きにしなくてはならないのだが、それが面倒くさいため廃れた武器だ。


「矢に魔法を付与することで攻撃力を上げています。古代には見られなかった戦法ですね」


 兄は感心したように令息へ伝える。

 私たちも防衛に加わった。


 巨大な矢が猛スピードで迫りくるのを、ローアン様が魔法障壁で防ぐ。

 魔法の矢ならそのまま消えてくれるのだが、飛んでくるのは木の棒に矢じりがついた本物の矢だ。


「すごいな」


 魔法は消えたようで、矢が壁に激突しても爆発はしなかった。物質的な攻撃には役に立たない魔法障壁だが、意味は十分にあったようだ。

 スピードも落ちるたので、おそらく推進力も魔法で上乗せされている。


 しかし威力が落ちても巨大矢は恐ろしい。

 矢をよけながら魔法障壁を広げるのは‥私にはできなかった。

 と言うか魔法障壁そのものが苦手なんだけどね。てへ。


 だから歩兵を弓で狙う。

 盾のすき間を狙う方は得意なのよ。



 戦闘は4時間ほど続いただろうか、やっと敵が退いてくれた。



 この世界は攻撃魔法が発達しているせいで火薬の武器が未発達です。

 なので銃も大砲もありません。羅針盤と印刷機は活躍しているはず。

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