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魔法印  作者: Rizanthe Dravenhart


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18/26

聞き届けられない声

「できるだけ多くのポイントを集めないと」

魔力紋章が発動し、左頬に紋様が浮かぶ。

ヤラは走り出し、次々とゴーレムを破壊していった。

しばらくして、彼女は多くのゴーレムを倒したものの、魔力が尽きかけていた。

「早く出口を探さないと」

ヤラはラビリンスを走り抜ける途中、壁に貼られた紙を見つけた。

「絶対これ、難しく作ってるでしょ」

『羽があり、空を飛べる動物』

「はぁ? なんでこんな簡単な問題なの」

ヤラはため息をつく。

「鳥」

壁がゆっくり上に動き、砂と土がぱらぱらと落ちた。

「やっぱりテッド先生の仕業だわ」

ヤラはラビリンスを進みながらゴーレムを倒し、時々出てくる奇妙で簡単な謎を解き続けた。

そして天井を見上げる。

「まだ時間は残ってる」

「急がないと、時間切れになる前に」

ヤラが走り出したその時、瓦礫に埋もれている女生徒が目に入った。

「た……すけて……」

ヤラは迷わず彼女を引っ張り出した。

「ありがとう」

「どういたしまして」

ヤラはすぐに走り去ろうとするが、目の前に土壁が現れた。

「なんで逃げるの?」と女生徒が言う。

「あなたには関係ないでしょ」ヤラは冷たく答える。

「少しでいいから、お話ししよ?」女生徒が微笑む。

ヤラは壁を叩き壊し走り去る。しかし女生徒は突然目の前に現れ、土壁でヤラを挟み込んだ。

「何するの?」ヤラは両手で圧力を支えながら言う。

「任務があることを忘れていたのよ」 と少女が答えた。

「さっきのは罠だったのね」

「ふふ、なかなか良い演技だったでしょ?」

女生徒はゆっくりと手を上げる。土壁が更に二枚追加され、ヤラを完全に囲い込む。

「ヤラ・ラヴァンド。出たいなら質問に答えて」

「あなたは大貴族の娘よね。神は不死ではなく、ただの存在だと信じたことはある?」

「でも私は、神は頂点に立つ存在だと思ってる。そして私は必ずその領域に到達するわ」

【候補者が一名追加……次を探すべきね】

女生徒はそう考え、土壁がゆっくり崩れ、彼女は姿を消した。

「何だったの、あの子……」

ヤラは再び走り出すが、宝箱を見つけ足を止めた。

「なんでこんな所に宝箱?」

しゃがんで触れようとすると、

「ちょっと待って、ミミックかも。謎かもしれないし、報酬かもしれない。でも信用できない……」

「えっ……」

宝箱はミミックで、ヤラは飲み込まれた。

「助けて! 中すっごく暗いし臭いんだけど!」

しばらくしてもヤラはミミックの口の中でもがき続けている。

「助けてってば! 本当に臭いの限界なんだけど!」

そこに誰かの足音が近づいた。

「ねぇ! そこの人! ミミックの口から出られないの!」

「ん……なんで黒いの?」と少女が言った。

「何見てるのよ! このバカ!」

ヤラはスカートを押さえて叫ぶ。

「落ち着いてよ、ヤラ。私だって女の子だよ」 と彼女は言っ

そう言ってモニカはヤラの脚を全力で引っ張り、ようやく救い出した。

ヤラの上半身は粘液まみれだった。

「そんな目で見ないでよ、モニカ!」ヤラは顔を真っ赤にして叫ぶ。

「とっても魅力的に見えるけど?」モニカは微笑み、くすっと笑う。

モニカは布を作り出し、ヤラに差し出した。

「これ、拭いて」

「ありがとう……」ヤラは小さく言う。

モニカは少し離れて歩きながら、

「子どもの頃から何度も会ってきたのに……どうして仲良くなれなかったんだろうね」

「何の話よ?」

「たくさん会ってるのに、あんまり話してないからかな」

「そうね。あなたが城に来ても、一緒に遊ぶ時間はなかったし」

「ヤラ、1-Aの様子はどう?

私は1-Dだけど、やんちゃな貴族や平民ばかりなの」

とモニカが言った。

「こっちは変な魔法持ちのエリートばっかりよ」

「リザンテは? 入学できたと思う?」


「条件は少しゆるかったけど……」

「王様が私たち三人をレモリアに送ったの、驚いたよ」

「リザンテが一緒なの、最初は違和感あったけど……入試で頑張ってるの見たら納得した。たぶん私たちを守る役目もあるんだと思う」

「……ごめんモニカ。私、先に進むわ」

「うん、一緒に行こ」

二人は走り、ついに出口へ到達した。

「結構みんな出てきてるね」

「ええ」

「おっ、姫様とモニカも来たか」リザンテが言う。

「え、先に出てたの?」モニカが笑う。

「たまたまだよ」

ヤラは二人の姿を見て心の中で思う。

【同じ国の三人なのに……どうして私は二人と馴染めないんだろう】

数時間後――

コルヴィアン、メラティ、ラスクの三人はゆっくり出口へ歩いていた。

「謎が変なの多すぎ」ラスクが言う。

「確実にテッド先生のアイデアだね。キートン先生は流された感じ」コルヴィアンが答える。

「ねえ、あれ生徒会長じゃない?」メラティが指差す。

「本当だ」コルヴィアンが言う。

「急ご。たぶん私たち最後だよ!」ラスクが叫ぶ。

三人が走るが、突然出口が鉄壁で塞がれた。

「なんで閉じるの!?」ラスクが叫ぶ。

その瞬間、鉄の箱がコルヴィアンを捕らえ、生徒会長ケネディが現れた。

「やっぱりね。情報通りだったわ」

「コルヴィアン。奴隷はこの学園に入学できないの、知ってる?」ケネディが言う。

「会長、事情が——」メラティが話そうとすると、

「黙りなさい、メラティ。あなたが才能ある生徒だということを、あなたの主人に思い知らせてやるわ。」

「私は、生き物が物みたいに扱われるのが本当に大嫌いなの。」とケネディは強く言い放った。

ケネディは怒りを込めて言い放った。

彼女は鉄箱を連れ、歩き去ろうとする。

「会長! 話を聞いてください!」ラスクが叫ぶが、身体を鉄が縛り付けた。

「会長……お願いです。聞いてください」

メラティは震える手で魔力紋章を発動させ、ケネディの前に立った。

「……話しなさい」

「コルヴィアンは……私を奴隷商から助けてくれたんです」

「じゃあ、なぜその首輪を?」

「こ、これは……外すのが怖いから……」

「?」

メラティは震えながら鍵を見せた。

「私は……モンスターが怖いんです。この首輪は、昔の記憶で……でもコルヴィアンは鍵をくれました。私のために」

「……なるほど」

鉄箱、鉄の拘束、鉄壁が一気に消える。

「メラティ、その首輪は外す準備ができてからでいい。でも誰にも見られないようにしなさい。いいわね?」

そう言い残し、ケネディは歩き去った。

「いまの……なんだったの?」コルヴィアンが言う。

「ごめんね……私のせいで……」メラティは小さく言う。

「助かってよかったよ」ラスクが言い、三人は出口へ向かった。

**読んでくださって、本当にありがとうございます。

投稿が少し遅くなってしまってごめんなさい。

時々、アイデアが尽きてしまうこともあります。

それでもここまで読んでくださったことに心から感謝しています。

どうぞ、コメントやご意見をいただけると嬉しいです。**

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