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第4話 よぞらのまちをあいしたひとたち 第9節
「なあ、ウェイシン。おまえは、ずっといちばんかなしくないほうほうをかんがえてたんだな」
セイリオスはウェイシンにかたりかけました。
そのかおは、まだ、セイリオスが「なまえ」がなく、だんちょうたちもいた、たのしかった、あのときとおなじかおでした。
「ごめんね」
「ううん、いいんだ。まちがったおれがわるいんだから。……なあ、ウェイシン。おまえはこれからもいきてくれよ」
「ああ、わかったよ、ぼくのしんゆう」
「おれは、おまえにあえて、よかった。ありがとう、ウェイシン」
あるすべてがおえた日、セイリオスはそういって、ウェイシンのてのなかでうれしそうにわらいました。
にどと、かれがめをひらくことはありませんでした。
おしまい




