表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学パン!!  作者: ビビディ
20/30

将武その19「さらば、我がライバルよ!!」



静かな保健室。傷の手当に必要な氷の補充のため、直江は保健室から出ている。


早雲と桔梗は、保健室の椅子に座って、未だに意識の戻らない千代子へと視線を忙しなく向ける。雨音が、酷くうるさく感じた。



「……千代子のお兄さん、大丈夫かな…。」


「……」


ただ座って俯く早雲が気になり、桔梗は声をかける。


「酒井先輩…?」


「…ごめんな、天海ちゃん。オレのせいだ……」


自分の…轢ッ殺しの名のせいで、桔梗を危険に晒し、自分を救ってくれた竹康を負傷させてしまった。桔梗は早雲の言葉を聞き続ける。


「オレが、轢ッ殺しの名をいつまでも捨てられないばっかりに…タケさんや、天海ちゃんまで危ない目に…」


落ち込む早雲を、桔梗は真っ直ぐ早雲を見つめていた。


「……酒井先輩は、忠光と一緒の…織田軍にいたんだよね。新聞で呼んだ。」


「ああ、轢ッ殺しの酒井。それが……オレの織田軍にいた時の呼び名だ。色々やった。他校の連中や……」


「私は、昔の酒井先輩は知らないよ。」


「え……?」


「私は、今こうして落ち込んでる酒井先輩しか知らないよ。昔がどうだったかが問題じゃない。今、真っ直ぐ自分を持ってるかどうかだよ。轢ッ殺しなんて、私は知らない。大事なのは、酒井先輩がどうしたいかだよ。」


早雲は、桔梗の言葉に俯いていた顔を上げた。桔梗が不意をついて、雨で湿ったキャップを取り上げてタオルを早雲の長い髪に被せる。


「天海ちゃん……」


「私じゃ、もう忠光は止められない…幼馴染みの私でも、織田軍の誰かでも……もう止められるのは…あの頃の忠光を思い出させてあげられるのは……だから、私は私らしくできることをする。」


桔梗は、未だに眠る竹康の姿に視線を向ける。


…自分も、力になりたい。


その寝顔を、親友と重ねて見ていた。双子だということは知っていたが、初めて出会った竹康の力になりたい。桔梗は自然に、そう考えた。


「だから、酒井先輩……先輩が一番したいことをしよう。」



「……ありがとうな。」


自分を慰める桔梗に対して、早雲は感謝を告げた。


彼らに何が起きたのか…それは数十分前まで遡る。




東乱楠高校付近、河原…


「タケさんッ!!!」


河原に虚しく響く、早雲の声。

目の前では忠光の一撃を鳩尾に受け、大きくよろめく竹康の姿。早雲は、今の竹康が千代子だということも知らない。


「どうした、葵。お前ならこの程度簡単に避けるだろ。それとも…オレがいない間に平和ボケしちまったか?」


「がっ……かはっ…!!」


「榊原を倒したって聞いて期待はしていたんだがな……拍子抜けだ。」


熱い。


忠光の拳は、焼けた鉄を押し当てられたのではと錯覚するほどに熱く、悲鳴をあげる暇もない。忠光の拳と千代子の間に将気が光り、真紅の将気が一気に放出され、千代子は早雲のバイク、獲飛巣喰のある方向へと吹き飛ばされてしまう。


「タケさっ…!」




早雲が千代子を受け止めようとするが、あまりの衝撃に二人ともその衝撃で獲飛巣喰にぶつかる。

横倒しになる相棒。



「……っ!!!」


同時に、千代子の脳裏に…心に…ダイレクトに流れ込んできたのは記憶だった。


これは…将武使い同士で起こる現象…!!


早雲の……獲飛巣喰の…記憶だ。




――。


―――。



いってらっしゃい。


仕事で家を出る時の…親父のデカい背中を見るのが、好きだった。


いってくる。


そう言ってオレに向けてくれた、太陽みてェにピッカピカな笑顔が、オレにとっては本当に…



本当に、誇らしかったんだ。



早雲の父は、早雲が物心つく前からずっとバイク輸送の仕事をしていた。彼が小学生になると、学校に行く時間に合わせ、途中までバイクに乗せてくれたのを、彼は覚えている。

学校までは遠くなかったし、あっという間であったが…それでも早雲にとって貴重な時間だった。学校から帰ると父はお気に入りのお笑い番組を背を向けて見ていて、ただいまといえば、父は振り返りながら、こう言う。



おかえり。


当たり前のやりとり。それでも嬉しかった。

笑顔で父は早雲にそう言った。

父の背中は、大きくて分かりやすかった。

嫌なことがあった時は背中が丸まっていて、嬉しいことがあれば、ピンと伸びていた。



高校生になって、早雲は人生の中で本当に必死に勉強をした。バイクの免許を取るための勉強だ。あまり頭が良くなかった彼は、よく知恵熱を出して、それでも真剣に授業に出て、貪欲に知識を得た。


小さい頃から父と共に触れてきたバイクを、今度は自分で動かしたい。


時折、真剣に物事に打ち込む者を笑う者はどこにでもいる。

バカだからと諦めさせようとする者の口を常に、友人が殴ってやめさせてくれた。


「わかんねぇとこあったら、一緒に考えようぜ。お前ならぜってー出来るって!な、早雲!」


葵 竹康。高校一年生から、竹康と早雲は友人だった。心からと呼べるものではない。竹康がわざわざ自分に近付き、友人になろうと話しかけてきたのだ。底抜けに明るくて、毎日毎日、ヒーローになるんだと豪語する男。入学当初、彼はクラスの自己紹介でこう宣言した。


「オレは葵 竹康。将来の夢は、ヒーローになること。夢で終わらせる気はねぇぜ!その為に、オレはこの東乱楠高校…最強の番長になる!!」


あの時は皆笑っていたし、早雲もそのうちの一人。しかしこうして夢に突き進む早雲を支え、笑い、時に悩んで、励ました。


「ヒーローになる男が、お前ならできるって言ってるんだ。早雲、絶対に免許取ろうぜ!そしたら、バイク乗せてくれよ!二人乗りしてみてぇんだ!」


二人で交わした約束。

免許が取れたら、一緒にバイクで走ろう。

友達を乗せて、一緒に…


そして、希望は輝いた。


試験に合格した早雲は、発行された免許証をいの一番に、父に見せた。

なぜか父は、大きく喜ばなかった。その代わりに…


「分かってたよ。必死こいて勉強してたのは見ていたからな。だから、買ってきた。」


外に出て、父は庭で買ってきたものを見せてくれた。早雲にとって、とても大きな喜びだった。


シルバーと黒の均衡が取れたバイク。稲妻のようなフォルムと、ヘルメット。そして鍵。


「よく頑張ったな、早雲。」



それは獲飛巣喰との出会い。


そして、父との別れの三日前だった。


翌日、獲飛巣喰に乗る早雲の手は、緊張のせいで汗に濡れた。


シートに腰掛け、初めてハンドルを握った。


小さい頃から父と乗った時と変わらない、シート越しのバイクの振動。張り切る早雲の顔を見た父は、笑いながらこう言った。


「次の日曜日に、一緒にツーリングに行こう。晴れると海がよく見える場所にな。」


父の背を見送り、早雲も学校に向かう。

走っている間は、その速さに…駆け抜ける景色に、夢中だった。


竹康に免許証とバイクを見せると、彼は自分の事のように飛び上がって喜んだ。早速乗って走ろう!と早雲は提案したが、竹康は用事があるとのことで、また今度にしようと二人で言葉を交わした。

ラブレターを貰ったから、と嬉しそうに話す竹康に対して、早雲は力強く背中を押した。


「乗りてェ時は呼べよ、竹康。約束だからな!」


「ああ、行ってくるぜっ!」



本当に、嬉しいこと…楽しいことは、そう長く続かないものだ。




獲飛巣喰で暫く東乱楠中を走り回ってから学校から帰ってきて、いつもと違うことに早雲は気付いた。


いつも自分より早く帰ってテレビを見ていた父の姿が無い。仕事先で何かあったのだろうか?残業だろうか…暫く待って、夕飯を母に促され、先に食べた。


父の好物だった蓮根と海老の挟み焼きは、すっかり冷めてしまっていた。連絡も無しに残業をする父ではない。


食事を終えて直ぐだ。家の電話が鳴って、母が出て…



父が事故で亡くなったことを知った。



不思議だった。涙が出なかった。

悲しかったはずなのに…涙が出るはずだったのに、自分の中で、全てが止まってしまった気がした。


葬儀の時も、感情が全てストップしてしまったかのように。

急ブレーキを掛けた地面のように、大きな傷が心にあるはずなのに……


誰の声も耳に入らず、抜け殻のように何気なく、日常を過ごしていた早雲に、初めに火を付けたのは、彼だった。




「いつまで止まってる気だ、お前。」



織田 忠光との出会いが、早雲の次の道を示した。彼の父の死を知った忠光は、そんな早雲を呼び出したのだった。

そして父の死の真相を、蜂須賀から聞いた。


「お前の親父さんは、近頃東乱楠を荒らしてる暴走族集団による運転妨害の結果、交通事故にあったんだ。ワガハイの部下達の情報で、お前に行き着いた。今…ワガハイや、夜一郎達が全力でそいつらを探している。酒井…これからお前の足が必要なんだ、いくらバカ揃いのD組であるお前でも…言ってることはわかるな?」



早雲に対して、彼らは織田軍への加入を提案した。



「オレは……」


「選べ、酒井。」


忠光は、選択を迫る。


このまま止まり続けるか、それとも――。


忠光が率いる織田軍に入るか。



「失った苦しみに潰されるか、引きずってでも前に進むか…お前自身で、選べ。」






――これは…


現実に引き戻された千代子の瞳は、小石を投じた水面の様に揺らいでいた。


忠光は追撃の一撃を放とうとしている。拳を握り、将気を集中させている。狙いは早雲と、獲飛巣喰だ。


なんて……ことを…!


私は…早雲のことを…ッ!!


「終わりだ。」


「ぐっ……!!」


一直線に放たれた衝撃波。

しかし、早雲と獲飛巣喰は傷一つ無い。

その代わりに……



「ッッ……ぐ…!!」


全身を火で炙られたような熱と、背骨を砕かれたような痛みで、千代子は崩れ落ちた。

忠光の攻撃から庇ったのだ。早雲は目を見開いた。


「タケ、さん…ッ…!!」



膝を、両手を着いて…



ゴッ!!!!



…頭が、地面に打ち付けられる。


千代子は、早雲に向かって…土下座をしているようだった。


「早雲…ッすま、ねぇ……!!」


「……!!」


「すまねぇッ……!!!」


何を、しているんだ。


ゴッ!!!


また頭が、打ち付けられる。ぱらりと額から落ちた砂利には、うっすらと血が滲んでいた。


ゴッ!!!


「やめてくれよ……」


早雲の泣きそうな声が耳に突き刺さる。


大切なものを傷付けられるかもしれない恐怖を、知ったはずなのに……


「すまねぇ……!すまねぇ……ッ!!」


なにを、謝っているのか……

早雲は薄々わかっていた。だが、どれだけ自分の誇りを傷付けられても、心の友となった竹康の……こんな姿は見たくない。


「やめろって……なぁ!」


千代子は止まらない。自分に対して、すまない、ごめんと繰り返し、繰り返して、地面に赤い跡を残していく。



『千代子……お主…』


家康の声は、千代子を案じるような心配そうな声色だった。だが、家康には分かる。

千代子の思いが……胸を引き裂く程の、早雲の苦しみを見て、何を思ったか。


大切なモノを傷付けられるかもしれない…そんな恐怖を、井伊 虎徹との戦いで知ったはずなのに。



「ごめん…なッ…ごめっ…ぐ……ごめん…!!」


「やめろよ…!!やめてくれ…頼むよ竹康…なぁ、竹康っ!!」



嗚咽混じりの謝罪は、弱々しくなっていく。


大切なモノを守ると、決めたのに…!!


一番自分を、竹康を信じてくれる早雲の事を…理解しないで…!!


彼の大切なモノを…蔑ろにしてしまっていた。


心無い言葉で…早雲の大切なモノを、傷付けてしまった……




ゴッ!!!!!



「……っ……ごめんね…ッごめんね、早雲…ッ!!」



なんて、馬鹿なことを…


こんなにも、こんなにも辛い思いをしてきた早雲に…


早雲が欲しかったのは新しいバイクなんかじゃない……一番の心友である竹康の言葉が、必要だったのに…!!


『…この、力は…!!』


千代子は立ち上がる。額は血が滲み、その蒼い瞳からは、涙が溢れ、頬を伝っていた。


それと同時に家康は千代子の奥底から溢れるものを感じた。

家康の将気を上回る…彼女の本気を。



「早雲…オレは…もう二度と、お前を傷付けたりはしない…!!」


「……!!」


全身が軋む。痛い。痛くて、立っているだけで、足はもげてしまいそうな程だ。


それでも、千代子は早雲を安心させるために、泣きながら、立った。



「…オレは誓うぞ、早雲…忘れないでくれ……」


「竹、康……」


「オレはお前を…皆を…葵ヤンキーズを絶対に…守ってみせる!!オレは、ヒーローを目指す男だから…!!」


千代子は忠光に向き直り、拳を握って…歩みを進める。


涙を流しながら、千代子は言葉を続けた。


「織田……いいか、オレは…お前を…織田軍を、倒す!!お前たちだけじゃあない…オレは……」


……知っている。この涙を…この言葉を、オレは…!


早雲の脳裏に蘇るのは、先日の竹康との電話。


"忘れたのか?早雲。オレはヒーローを目指す男だぞ。"


「誰が、相手でも…!」


"どこにいても…"


「なにが、あっても……!!」


"どんな時も…"


「大切なモノを…ッ!!」


"大切なもんを……"


「守るんだッ!!!!!!」


地を蹴り、千代子は忠光に殴り掛かる。黄金の将気を乗せた右手を…痛いのがなんだと言うのだ。一度だけでいい、せめて、彼へ一撃を叩き込ませてくれ……!!


織田 忠光を怯ませる程の、一発を!!!!




――。


ゴシャリと、地面がめり込む。


千代子は全身を地面に叩きつけられ、そのまま気を失った。


忠光が髪を掴み、千代子を仰向けに倒して地面に打ち付けたのだ。


「減らず口だけで守るモンも守れるかよ……」


「竹康ッ!!……しっかりしろ、竹康…なぁっ!!竹康!!」


「……!」


千代子を抱き起こした早雲へ拳を振り上げると同時に、忠光は後ろから聞こえた足音に気付く。


「……やめて、忠光。」


「……」


桔梗が、そこに居た。そして拳を上げたままの忠光と、早雲たちの間に入り…庇うように両手を広げた。


「もう、殴らないで……」


「……」


忠光は拳を下ろして、背を向け歩き出す。それは桔梗を拒絶するようで、その背には近寄り難い空気を感じた。


彼は一度立ち止まって、背を向けながら言葉をかけた。


「早雲、選べ。」


忠光は静かに、早雲へ選択を迫る。


「オレと一緒に、今までと変わらねぇまま轢ッ殺しを背負うか、そいつと一緒に這いつくばってでも足掻くか……お前の意思で、決めろ。」


「オレ、が……」


戸惑う早雲に、松永が声をかけた。


「舞台は整えてやる……酒井、オレは轢ッ殺しの名をかけて、お前にライディング将武を申し込む。覚悟が決まったら、この番号に連絡しろ。」


松永は電話番号と、コースの説明が書かれたメモを早雲に渡しながら釘を刺す。



「半端な覚悟は、許さんぞ。」



そして立ち止まらずに、忠光達は去っていった。


雨は過去の罪を叩き付けるように強さを増して…残された桔梗と、早雲の心を濡らした。





そして、保健室で千代子の意識が戻るのを待つ、今に至る。


事の顛末を思い返した早雲は、松永が渡したメモを読み返した。


場所は仁双楠…金糸(キンシ)湾から東乱楠旧校舎まで。東乱楠から近い、ライディング将武用のコース…


そこで、松永と決着をつけるのだ。

自分に出来るのか?


自分が行って、勝てるのか?


この名は、自分の罪は…一生ついてくるものだ…たとえ、この勝負に勝ったもしても……


……


………


「それでも、オレは……」



あの涙を知っている。


千代子が早雲へ向けた、涙と言葉。



覚悟のときは、ついに来た。





雨の中、旧校舎の激戦は未だ続いている。

バットと、鼓帝架の鍔迫り合い。火花が散る両者の得物と、視線。


「相ッ変わらず硬ぇなぁ…!!けどよ、もうそろそろ…オレの七分勝ちだ。」


「どういう、意味よ……ッ!!」


喧嘩(いくさ)と桜は七分が綺麗ッてな!!」



喧嘩(いくさ)は、六分か七分の勝ちで充分…


人間の輪を重んずる彼が、舎弟達に慕われる所以でもある。

喧嘩において、根までの制圧を嫌い…傘下に加わった者には分け隔てない敬意を持って、一人一人に対して接する。支配と重圧を否とするのが、この男だ。


完全勝利など、この世にはない。

誰しも、相手よりもどこかで必ず劣り、そして勝るもの。だからこその、七分勝ち。


そして反感も無くこれまでの信頼を勝ち取れたのは、彼の人間性も合わせての事。


倒れた相手をさらに痛めつけ、捩じ伏せることはせず、舎弟にも決して命じない。もしそうなったとしても必ず止めて、自分で責任を持って保健室…或いは病院に連れていく。

見舞いには行かないが、倒した者達の医療費も賄える分は自分の懐から出し、それを決して他者に自慢をしない。

ヤンキーとして復帰するまで、決してフォローを惜しまない。


羽柴 夜一郎とは、そんな男だ。


「う……っ。」


「井伊っ、目ェ覚めたか!大変なことになってるんだぞ今…!」


夜一郎の裏拳を喰らい気を失っていた虎徹が、目を覚ます。心配の言葉をかける宇佐見には目もくれず、未だ戦う二人へと視線を向けた。


「羽柴…夜一郎か。将気を流し込んだ物質にゴムの性質を与える将武…豊臣 秀吉の使い手…」


「たったそれだけの力で、バラさんに苦戦を強いるとはな…織田軍ってのは噂は聞いていたが、とんだ化け物揃いだぜ。」


「だが……妙だ。羽柴の動き…何かがおかしい。」


虎徹は二人の戦いを、夜一郎の行動範囲を観察する。


一見、荒々しく…時に将武の力で榊原を翻弄しながら…剛と柔いずれもバランスよく立ち回っているように見える。だが、妙なのだ。


「まるで周りに丸い壁でも有るみたいだ…榊原先輩を中心に…一定の距離を離れそうになると、また近付いて攻撃を仕掛けている。」


「なんだよそれ…羽柴は何が狙いなんだよ、井伊。」


樺地の言葉に、虎徹は冷や汗を顎先に伝わせる。自分の読みが正しければ…これは…!!


虎徹の言葉に、夜一郎は口角を吊り上げながら榊原を腕力で圧倒し、榊原は膝を崩す。


「いい舎弟に会えたじゃねぇか、村正…頭のイイ坊ちゃんだぜ。…だがな…これで終いだ…!!」


「榊原先輩ッ、罠だ!今すぐそこから離れて!!」


「ヤらせはしないわよ、夜一郎ッ!!」



やられる前に、やるまでだ。

相手に攻撃をさせる隙を与えてはいけない!

将気を溜め込んでいないので威力は落ちるが、大技で決めるしかない!


紫の旋風(かぜ)よ、轟き語れ!!


我が語るは、不動明王が握りし降魔の鼓帝架(つるぎ)が吹き荒らす疾風(はやて)なり!!


一切の障難(しょうなん)を切り刻め。十万の鎌鼬よッ!!



「風語・銃卍獄ッ!!!!!」


突き出された鼓帝架(コテカ)は将気と風を纏い、荒々しく夜一郎を突き上げる…はずだった。

突き出された鼓帝架をバットで受け流し、彼の大技は夜一郎のリーゼントを掠めただけだった。


「へっ……あっぶねぇ…!」


「そん、な……!!」


夜一郎は爆発的に将気を全身から迸らせて、大きく勢いをつけ、地面を殴り付けた。夜一郎の腕が肘の辺りまで地面に突き刺さり、そして地面を揺らす。

すると榊原を中心に、大きな"猿"の文字が現れた!!


「バラさァんッ!!早くそこから離れろぉ!!」


宇佐見の声が谺響(こだま)した。


しかし、届く間もなく榊原の敗北は迫り来る!!


「そいじゃあ行くぜぇ、羽柴 夜一郎…最初で最後の"奥の手"ェッ!!!」


言葉と、そして極細の糸のように張り巡らされた網のような将気を持ち上げると共に、夜一郎の特攻服が全て、弾け飛んだ。将武以外は何一つ纏わない、力強く鍛え抜かれた肉体のみとなるッ!!


それは脱出不可能の猿陣(えんじん)

将気を地面に張り巡らせ、対象の攻撃を封じる絶対防壁!!


自身の将武パンツ以外の衣服を将気に変換する事で、その壁は厚く、強固たる牢獄となる!!


羽柴 夜一郎の将武、豊臣 秀吉の"奥の手"ッ!!



(しろ) (よる) (いち)ィイイイイッ!!!!!!」



将気を纏った土は牢獄となり、榊原を塔の如く聳え立つ土壁の中へと閉じ込めてしまった…!!


「榊原先輩ッ!!」


虎徹が榊原を案ずる声をあげる。こちらからの声が聞こえれば、明確な指示を出せるはず…!!


しかし、それは叶わなかった。



「暗くて湿っぽいわね…!それに…周りの音も聞こえない…でもね、こんな土の塊でアタシを閉じ込められると思ったのかしら…!アタシの将武でバラしてやるわよっ!!」


無音の牢獄…それを破る為、内側から将武による攻撃を試みた榊原。跳躍し、壁へ向かって鼓帝架を勢いよく伸ばし突き上げる。だが、その攻撃こそが、仇となったのだ。


外では鼓帝架の形にグニィィィ……と土壁が形を変える。まるで、ゴムの壁のようだ。


ただの土壁ではない。将気を練り込まれた壁にも、強力なゴムの性質が含まれている。どういう意味か…明白である。


ボヨンッ!!と土壁はスーパーボールのように榊原を弾き返して、彼は背を強く打った。


「がっ…!?」


ボヨンッ。背中に更に衝撃。目の前にまた、土壁が迫り、打ち付けられる。


ボヨンッ。ボヨンッ。ボヨンッ、ボヨンッボヨンッボヨンボヨンッボヨンッ!!!



「すげぇ、バラさんが中で暴れまくってる…!!いいぞ、そのままぶち破って…」


「ハズレだ一年坊。…あの中で攻撃した時点で…村正の負けは決まった。」


「なっ……!?」


夜一郎の言葉を聞いて、虎徹はボコボコと形を変え続ける土の牢獄を見る。

見た目こそ地味だが……攻撃を完封し、内側で壁に対しての攻撃を試みた瞬間、将気で弾かれた対象は弾き飛ばされ、中で跳ね続けてしまう。解除するまで、ゴムの反発する力により跳ね飛ばされた対象はスピードを上げながら、全身を壁に打ち付けられ続ける。


これが将武・豊臣 秀吉の奥の手…城夜一(しろよるいち)…!!


「榊原先輩はあの中で跳ね続けてるんだ…脱出の為に暴れているんじゃあない。最初の攻撃で弾き飛ばされて、スーパーボールみたいに全身を強く打ち付けられながら、四方八方を囲んでる土壁に弾かれ続けているんだ…!」



夜一郎は将気の糸の束を、がっしりと握りしめている…力を込めて血管がくっきりと浮き出た腕…手のひらは血が滲んでおり、全身からは地面に滴るほどの汗をかいていた。


「は、はっ…!やっぱ神経使うなァ…転助のヤツ…こんなすげぇの使いこなしてたんだ、な…やっぱ、あいつぁすげぇわ…!!お前が中でどうなってるか……よーく分かるぜ…村正ッ…!!参ったと言うか、テメェを押し潰すまで…解除なんかしてやらねぇッ!!」


夜一郎は緻密に将気を制御しながら、さらに糸を引っ張ると土壁の形状が細く、小さく縮み始めた。凝縮された将気が、反射する距離と速度を縮め、ゴムの土牢はさらに強度と、凶悪さを増す。


「がっ、はぁっ!!」


中で跳ね続ける榊原は、全身を強く打ち続けて痛みで悲鳴をあげることも出来ない。思考が衝撃と痛みで纏まらず、打撲により土で汚れた白ランは血で滲み始めた。内出血を起こした皮膚がさらに打ち付けられ、土と血で純白が汚れていく。

自分が跳ね飛ばされる間隔がどんどん狭くなっていることだけは、何となく気付いた。



「…!!やばいぞ、あのままアイツの制御してる土が縮みきったら、バラさんが押し潰されちまうッ!!」


「テッメェ!!バラさんを解放しやがれ!!」


「だめだ、樺地…!」


夜一郎に詰め寄ろうとする樺地を引き留めたのは、虎徹だった。


「君がいっても返り討ちになるだけだ……榊原先輩が、タダで一方的にやられるはずないよ…僕なら、わかる。なんとなくだけど、先輩がなぜ、あのタイミングで大技を放ったか…きっと先輩に考えがあっての事だ。」


「けど…ッ、くそ…わかったよ…!」



ボヨンッボヨンッボヨンッボヨンッボヨンッボヨンッボヨンボヨンボヨンボヨンボヨンボヨンボヨンボボボボボボボボッ!!


跳ね続けている間も骨に響く苦痛。顔を強く打ち付けた榊原は切れた口の中で鉄の味を感じ、薄れかけた意識を引き戻した。痛みを感じて痛がる余裕もないゴムの地獄はまだ続いている。


しかし彼の思考は、好敵手への賞賛の思いを浮かべていた。



夜一郎…まさかこんなに強くなってるなんてね……


榊原は、内心…常に自分に対して、ムカついた印象しか残さなかった夜一郎に、感心の念を抱いていた。


大雑把で、大馬鹿で、大袈裟で…好みじゃないけど、好敵手として大きな存在だった。


真っ直ぐに自分へ純粋な戦意を向けてきた男…いや、漢か。


…馬鹿なことを考えるようになったものね。誰のせいだか。

…………ああ。似てるんだわ。あの子に…あの子達に。


不思議と、千代子…竹康の顔が思い浮かんだ。本物の葵 竹康と……自分を負かした、千代子の顔が。



アンタがライバルでよかったわ。でも……



「負けてなんか……やらないわよ…ッ!!!」



榊原は笑った。口の中が切れて、鉄の味がする。白い歯の隙間が赤色に滲んでいる。


そんな口で、歯を見せて、男らしく…笑った。


賞賛はしても、敗北を認めるなんて有り得ない。


なぜなら……!!



「アタシの本気…まだ見てないでしょ…!!」



アンタは知らないでしょうね、夜一郎。


イイコちゃんにも見せてないもの。



「このアタシの将武…榊原 康政…ッ…"奥の手"の…ホントの能力を…!!!!」






にゅっ♡



宇佐見と樺地、虎徹は…言葉を、失った。


そして、戦慄する。わなわなと、震えている。


「か、樺地……あ、あれは……」


「見間違えるわけねぇ……あ、あれは…」


「まさか……」


三人の視線は、夜一郎のリーゼントに釘付け。



「なんだぁッ…なんか、違和感が…テメェら何見てん、だよ……?」


ぜえぜえと息を吐きながら疲れた顔で視線だけを虎徹たちに向けつつ、片手で違和感の先にあるものに触れてみる。



棒状の何かが…突き出ている。髪から…?…これは…なんだ…?



「アタシの"奥の手"…紫込みの本当の恐ろしさを味わいなさい…!!」



ブァァァァルァアアアアッッッ!!!!



「「「ぎゃぁぁぁぁあああああああああああああっ!!!!!!!」」」



絶叫!!戦慄!!!阿 鼻 叫 喚 ッ!!!


リーゼントの中で成長し、咲き乱れた八岐の鼓帝架ッ!!


花言葉通り、大人の気品漂う紫の薔薇の如く……髪を掻き乱しながら咲き誇り、それは夜一郎の将気を奪い始めた!!!!



「うぎゃぁああーーっ!?なんだこれっ、くそっ、抜けな…っいででででで抜けねぇ!!!吸われっ…イッテエエ抜けねエエ吸われる吸われるいっでええええ!!!」


夜一郎の自慢のリーゼントを乱しながら、成長した鼓帝架の欠片は種子となり、将気を吸って成長したのだ。


「恐ろしい技だ…ぜ、絶対喰らいたくない…!」


虎徹は身体に鳥肌を立たせた。身体から鼓帝架が生えるなど、想像したくもない…!!


「バラさんすっげえ…!!でも一体いつあんな所に!!」



「アタシの銃卍獄を避けた時よッ!!」


樺地の声に対して榊原の声が応えた。土壁の中から聞こえるその声に安堵した虎徹が、真っ先に声をかける。


「榊原先輩っ!!こっちの声聞こえるんだね!?」


「やーっと聞こえたわ!そして夜一郎…アンタの将気が乱れてるってことは、アタシの紫込みが発動したってことね…!!ビンッビン感じるわよ!!」


「テメッ、あえて避けさせるためにあのタイミングで……!!!」


「見えなくてもわかるわ夜一郎!アンタの慌てふためいてる顔がねッ!!」



風語・銃卍獄は囮だった。あえて避けさせ、髪の中に紫込みの種子を埋めていたのだ。

あのタイミングで、ここまでの策を…!!


「チキショオオッ!オレが毎朝どんな思いで早起きしてセットしてると思ってやがっいっだァァあ抜けねぇ!!!こんのぉぉ…!!!!村正ァァアーーーーッ!!!!!!」



激昴の夜一郎、砕ける牢獄ッ!!


鮮血に汚れている?…断じて否ッ!!!


彼にとっては舞い散る薔薇吹雪!!!!



振るい乱れる鼓帝架は舞い散る血を鎌鼬で切り刻みバラして、薔薇の如く解体屋を彩るッ!!


紫旋風を纏いし於亀よ、勝利を咲かせよ!!


風は語る、十万の刃をもって己が認めた漢を打ち倒せと、吹き荒れ叫ぶ!!!!


夜一郎は将気を爆発させ、紫込みによって咲いた鼓帝架が落ちた。将気を必要以上に急激に吸いすぎた鼓帝架は、枯れて彼から落ちたのだ。


将気を纏い、夜一郎は最後の攻撃を繰り出そうとする!!拳に将気を纏わせた、怒りの鉄拳!!



しかしそれは土壁に僅かに残った将気を強く殴り、反発するゴムの力を応用して高く跳躍した榊原には届かなかった…!!

彼は空中で大きく回転し、鼓帝架に将気を集中させ、雨粒と風を切り裂く音は鼓膜を震わせる。

将武・榊原 康政は…その紫の刀身に白き真空を纏った。自分に敗北を与えた、漢の如き娘の拳のように…


心の炎が、メラメラと燃え滾ってきた…!



絶頂(ぶっと)べ、羽柴 夜一郎!!



さらば、我がライバルよ――!!!



全力、本気の一撃ッ!!!!



「風 語 ・ 銃 卍 獄 ッ ッ ッ !!!!!!!」



吹き荒れる烈風の中で、彼は寂しく呟く。



……悪ぃ、ミッちゃん。



真空と、紫風の鎌鼬が…迫り来る。


羽柴 夜一郎は、避けもせずに、その一撃を喰らった。


榊原は静かに抉れた地面に着地して、仰向けに倒れている夜一郎に近付く。



「……強えなぁ…やっぱ。」


「ひとつだけ、教えてちょうだい。」


崩れてしまった髪をくしゃりとかきあげ、夜一郎は笑った。


対する榊原は、複雑な面持ちだ。納得の行かないような…眉間に皺が寄った顔。


「……なぜ、アゲパンを使わなかったの?」


「……」


「アンタのアゲパン…天火統一(てんかとういつ)なら、アタシを負かすことくらいできたじゃない…!!長い間戦ってたからわかるわ、夜一郎……アンタ、手を抜いてたわけじゃないのに…!!」


こつり、と爪先に硬い感触を感じて榊原は下を見た。夜一郎のスマートフォンだ。画面が割れたそれは、偶然爪先で電源ボタンを押したのか、明るい待受画面が映る。


「……お前との決着だけは、どうしてもつけたかったんだよ、村正。」


寂しげに呟く夜一郎。


いつから、こうなっちまったんだろう。

何度も、何度も呟いた言葉の答えなんて、わかってた。


待受画面には、彼の愛すべき"あの頃"が映っている。


夜一郎、忠光、蜂須賀…彼らが笑顔で、揃った中学時代の写真。



子供らしい、マジックで描いた手作りの旗がついた秘密基地が背景に写っている。

織田軍がまだ、ただ子供が集まって遊んでいただけの時から、ヤンキーの小さな軍団として出来上がったばかりの…始まりの写真だった。


「……村正、頼みがあるんだ。葵に伝えて欲しい……ミッちゃんを…忠光を、解放してやってくれ。」


「……夜一郎、アンタ…」


「オレや転助だけじゃ、もう無理なんだ…デカくなり過ぎちまった織田軍は……もう、取り返しのつかない所まで来ちまった。」



元々、織田 忠光が率いる織田軍は…東乱楠高校に於いて、今の葵ヤンキーズのように小さな勢力だった。

団結力と、仲間意識の塊ともいえるヤンキー集団。

一般人へのカツアゲや、暴力を御法度とし…他校からのカチコミや攻撃に対しては、武力…喧嘩で迎え撃つ。東乱楠の生徒が傷付けば、全力を尽くしてフォローをし、守り通す。


かつての織田軍は、誰もが憧れるヒーローとして…生徒達からの信頼も厚かった。


だが、今では誰もが疎み、恐れる集団となってしまっている。その理由は…勢力の拡大。


織田軍や、忠光の名を勝手に用いて御法度とされる暴力、カツアゲ…恐喝……様々な事が横行してしまった。


始めは、夜一郎や蜂須賀…忠光や永吉…四人でなんとか統率できる程度だった。

しかし…大きくなり過ぎてしまった。

纏めきれず、忠光も事件を起こして…蜂須賀が言う"腐った連中"ばかりが増えすぎてしまった。


「……転助も、始めは協力してくれたんだ。でも、アイツなりに考え過ぎて、そのうちワケが分からなくなっちまって…ミッちゃんの名前を使う連中と、同じことをし始めた。自分でもわかってるのに…って、悩み抜いていた。入ったばかりの永吉にも、早雲にも、辛い思いをさせちまった……」


「……」


「ここまで来て、無理を言っているのは承知だ…!けれど、もうどうにもならねぇ…オレが知ってる、あの頃の織田軍にはもう…戻ることも出来ねぇ…村正…ミッちゃんを、織田軍を止めてくれ。お前たち葵ヤンキーズに頼るしかねぇんだ…!!」


夜一郎は身体を起こし、苦しげに胸中を榊原へ打ち明けながら、地面に額を付けた。榊原は拳を握り、夜一郎へ近づくと…顔を上げさせた。


「顔、上げなさい。」


「村正……」


ガッ!!!!!


夜一郎の右頬に、重い一撃が叩き込まれた。

彼の表情は、怒りを露わにしている。


「榊原先輩っ!?」


虎徹が慌てて止めさせようとするが、今度は樺地が虎徹を静止させた。黙って首を横に振る宇佐見。虎徹は…ぐっと拳を握った。


「……これはイイコちゃんの分よ。まったく…久しぶりに会ったと思ったら、無茶苦茶に強くなって…あんなに器用な事するなんて…挙句に織田軍を止めろって…やっぱり無茶苦茶のデタラメよ、アンタ。」


「村正、お前…」


「言われなくてもやるわよ。なんで人がパンツ穿くか…それくらい簡単な答えじゃない。アタシ達、三年も高校生やってるのよ?東乱楠高校は、アタシ達の大切な居場所…夜一郎…同じ学校に通ってるアンタたち織田軍をほっといたりはしないわ。」


夜一郎のサイズには合わないが、榊原は血で汚れた白ランの上着を脱ぎ、夜一郎の肩に雑に引っ掛け、羽織らせる。


「かたじけねぇ…!かたじけねぇ、村正…っ!!」



夜一郎は暑苦しく涙を溢れさせ、長きに渡って戦い続け、互いを高め続けたライバルへ深く頭を下げた。



雨の勢いが弱まる。

だが、それはこれから始まる戦いと、嵐の前の静けさでしかない。


葵ヤンキーズと、織田軍。


互いに譲れぬ大切なモノは共通していて、しかし…今はまだ相容れない。


この町は新たなる風を、欲している。


重き荷を背負った者たちの戦いは、嵐と共に……


榊原 村正…勝利ッ!!




次回も尋常に…将武…!!



長らく更新が滞ってしまいましたがようやく投稿できました!


バラさんの奥の手、"紫込み"は本当に恐ろしいと書いてる間はずっと鳥肌を立たせていました。

今回、夜一郎の最大のラッキーは、仕込まれていたのが髪の毛でよかったということです。これがもし、腕とかに鼓帝架が掠って仕込まれていたら…


鳥肌が物凄いので後書きはここまで!次回もぜひ、お楽しみください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ