番外編その1
黒蜘蛛と魔女の本編にはないお話しを書いておきますっ。
魔女と黒蜘蛛。
魔女~
なーにー?
魔女~
なーにー?
「って私たち何しとんねん!?」
「呼んだだけー!」
クスクスと微笑む魔女である。
それを見て、黒蜘蛛は頬を膨らませて、まるでハムスターが頬袋にご飯を溜め込んだときのような顔になっている。
魔女は、黒蜘蛛の表情を見るとまた微笑んでいる。
そんな魔女と黒蜘蛛である。
くろくもー
まじょー
くろくもー
まじょー
っと永遠に遊んでいられるという二人の仲良しさである。
こんな風に人間蜘蛛と魔女は一緒に暮らしている。
黒蜘蛛と魔女はある約束をしていた。
まじょー?
なーにー?
僕らさー、恋人だったらいいのにねっ
黒蜘蛛は、まだ子供じゃないっ!
なんで!?魔女さんって年齢いくつなの!?
一応言うけど、黒蜘蛛より歳上だよっ!
いくつ?
えっとねー、忘れちゃったよっと微笑む魔女。
魔女の恋人になる!そう言い出す黒蜘蛛。
魔女は、ある約束を言う。
なら...最後の最期まで居てくれる?
僕、魔女さんとならずーっと一緒に居る!
本当?
本当だよっ!
なら、ここに書いて。
ん?これなーに?
魔女の契約書...。
まじょのけーやくしょ?
魔女と結婚する時に使う契約書だよ。
人間とかも婚姻届で契約して結婚するんだよ。
なるほど...契約書が必要なんだね...知らなかった。
魔女の私と恋人になるなら、ここに書いて頂くわよ?
書くよっ、魔女さんと一緒に居たいからっ!あと、魔女さんにお願いしとこ...
何を?
僕の首筋と魔女さんの首筋に、傷を付けるの。
なるほど。
蜘蛛の世界では、女性に補食されることもあるんだっ。
そっかぁ、でもなんで首筋に傷を付けるの?
僕のもの!って示したいからっ!
ふむふむ、了解っ。
お互い満面な笑みで、契約を結び合う不思議な空間である。
そんな日常。




