第9話 『金髪美少女、純白の空手道着を肩に「……行こ、蓮」』
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます!
前回の第8話では、初の日曜日お出かけ編として、甘酸っぱさ特盛の休日をお届けしました。
第9話となる今回は、明けて月曜日の5時限目――体育館での「部活動紹介」の導入部分となります。
教室がざわざわと浮足立つ中、リナが肩にかけたのは「空手道着」の入った袋。
いよいよここから、学校中を震撼させるクラインさんの圧倒的な演武が始まります。嵐の前の静けさのような、二人のこっそりとしたやり取りをぜひお楽しみください!
五限が近づいて、教室の空気が少しざわついていた。
席を立つ音、友達同士の小さな声、プリントをしまう紙の擦れる音。
日常のすべてが落ち着かなくて、どこか浮ついている。
そんな中、リナは静かに席を立って、空手道着の入った袋を肩にかけた。
誰もが見上げる185センチの圧倒的なモデルスタイル。
その無駄のない洗練された動きだけが、教室のざわつきとは無関係にまっすぐで、そして美しかった。
通路を挟んだ隣の席で、佐伯が伸びをしながら言った。
「……五限、体育館だっけ」
俺はうなずく。
正直、声を出すほどの心の余裕はなかった。
なぜならリナが廊下のほうを向いたまま、さらりと綺麗な金髪を耳にかけたからだ。 ブレザーの袖口から少しだけ覗くカーディガンの萌え袖と、そこから覗く白い指先。
お寺育ちらしいお淑やかなその仕草が、どうしてだか俺の胸の奥に深く残って離れない。
周りのクラスメイトたちが「今日って部活紹介だよな」「なんか長そう」と適当に話している。
けれど、今の俺にはその声が酷く遠く感じられた。
リナが、ほんの少しだけこちらを振り返る。
「……行こ、蓮」
周囲の喧騒に紛れるような、消え入りそうな小さな声だった。
でも、教室のどんなざわつきよりもはっきりと俺の鼓膜に届いた。
俺はすぐに立ち上がって、前を歩く彼女の後ろ姿を追う。
廊下へ出る直前、リナが肩にかけた道着の袋がふわっと柔らかく揺れた。
その純白の生地が、五限へと向かう廊下の空気の中で、どこか神聖に静かに光っていた。
第9話をお読みいただき、ありがとうございました!
今回は、この後に控える大舞台への完璧な架け橋となる「部活動紹介の開幕直前」をお届けいたしました。
周囲の雑音を置き去りにするリナの「行こ、蓮」という囁きと、ラストに神聖に光る純白の道着袋の引きが、これからの展開を予感させて鳥肌が立ちますね……!
次回の第10話では、いよいよ体育館のステージでリナの「5歳からの空手(体幹バキバキの演武)」が炸裂し、そのままクラス対抗のレクリエーション(じゃんけんリレー)へと突入していきます!
誰もが憧れる一軍女子の本気の姿を、どうぞお見逃しなく!
【作者からのお願い】
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次回の第10話もどうぞお楽しみに!




