ネタばらしとはこうゆうもの 4
衝撃事実が発覚してリクが意気消沈しているのは、この際どうでもいい。
マシューが続けた言葉で、そんなのは消しとんだからだ。
「てゆうか、謝罪に来たんですよね?」
「「あ」」
「あ〜」
…そうだった、当の本人はお菓子食べてるくらい余裕そうだけど。
「まぁ、それについてはもういいよ。フィエルテは俺に任せてよ、王妃様」
「わぁ、レオが頼もしい」
「これでも次期公爵だしね」
それなら、なんでもっと権威があるであろう国王夫妻は有能とは言えないのかな?
…きっと、レオが特別素晴らしいだけだ。天使だし。
「遠く見てどうしたの、姉上」
「多分、なんで弟がこんなに優秀なのか考えてたんじゃない?」
「ねぇねぇ脳みそ交換しよー!」
「連絡先交換しよー!のノリで言わないでくれないかな!?」
冗談だって…9割くらい。
「あの、本題どうしたんですか」
「えーと、弟は偉大だから解決できるであろう!でけってーい」
「丸投げだな」
いやでも、本人もそう言ってることですし。
「まぁでも、ヤバくなったら頼ってくれていいからな?」
「こっちの方が権力は上だし、多少融通は通るだろうしね」
とは言えフィエルテも国の一部なので、多少の融通くらいきかせるつもりだ。
「でもこれは、次期公爵になるようなテストのようなものだし頼るわけにはいかないよ」
「もう、レオったら」
まぁ、本人に拒まれてるわけだけど。この子がんこだからね〜。
そんな呑気に考えていると、リクが割と真面目に言う。
「いやでも、ほんと危なくなったら頼れよ?これでもカッコいい義兄上なんだから」
「……」
「大丈夫よ、私の弟なんだから!」
引き際くらい分かっている、という意味で言う。
「でも…」
「…あー確かに、貴方の弟ですもんね」
「どうゆうことだ?アナが優秀だからってことか?」
それには思わず笑ってしまう。
私は優秀なんかとは程遠い、バカ娘ではないか。
ま、その分特技はあるけどね。
「悪評と面倒ごとを嫌う私の弟が、不味くなったときに助けを求めないわけないじゃない。立ってるものは、姉でもつかえよ」
「それを言うなら、立てるものは親でもつかえ、でしょ?…まぁ確かに、わからないこともないね」
「でしょ?私はレオの親くらい敬われていても、おかしくないでしょ?」
「そうは言ってないよ…。この姉にして、この子ありってことでしょ?」
その通り。
悪評が嫌いで面倒ごとなんてやりたくない、と嘆く私達姉弟は似たもの同士だ。
どうせ、悪評がたちそうだったり面倒くさくなったら、すぐに私達を頼るだろう。だから引き際は分かっていると思う。
そう思ってレオの方を向くと、彼は何かに衝撃を受けたような顔をして黙っていた。
「レオ、どうしたの?」
「……いや」
なんだろう、重大発表だろうか?
「ーー姉上と義兄上って、意外と頼れるかもって思って」
…なん、だと?
「やった!レオに頼れるって言われたよ、リク!」
「やったな。これからはどんどん俺たちのことを頼れよ、リク!」
そうして喜びに浸る私達を、結局苦笑いで見るレオ。
いや、そんな人がもう1人いる。
「…それ、今まで頼られてなかったってことですよね?」
そんな呟きは、聞こえなかったことにしよう。
なぜなら私の心はガラスハートだからだ。…王妃がそんなのでいいのかな?
ここまでご覧いただきありがとうございますm(_ _)m
2部に事故で死んだと書いていたのを、そっと消した作者です。
明日は3話くらいかければいいな…٩( ᐛ )و




