ネタばらしとはこうゆうもの 3
「なんて面倒くさいことしてくれたのよ…!これ、ますます賢王っぽくしないといけないじゃない」
私はリクを恨むように睨む。そしてそれにたじろいだように身を引くリク。
「…目だけめっちゃ怒ってるのは分かるのに、無表情。怖いです。」
「全く…。私達が何か失敗をしてごらんなさい。瞬く間に陛下は学園時代が本性だった、前王と同じって広まるわよ?」
「うげぇ」
「うげぇじゃない」
本当に、なんてことをしやがったんだ…。
「それは私の悪評にも繋がるんだから…」
「お前って清々しいまでに悪評を気にするよな」
「当たり前でしょ、貴族なんだから」
いや、前世でも悪評とかめっちゃ気にしてたきが…それは置いといてっと。
「王ってのは将軍と違って、貴族の支持があって成り立つものなの。だから貴族の支持を失うわけにはいかないからね」
「まぁ、貴族の力は強いからな」
実際、高位貴族っていうのはかなりの影響力を持っている。その力をこちらに向けられたら、溜まったもんじゃない。
「いやでも、そこまですぐに悪評を信じる奴なんかいるか?」
「前王みたいな悪い前例があるんだから、繋げやすいでしょ。一見威厳ある王が、実は不正してました、だよ?」
「確かにまぁ…」
犯罪者の子は犯罪者、とかそうゆう思想だもん。
あぁ、不正した王の子もやっぱり不正するのかってね。
「にしても、本当に普通の王だと思ってたのにな」
「人は見た目によらないのよ」
「貴方達がまさにそれ、ですよね」
でも、普通の王か…。
私が目覚めてからというもの、メンタルか豆腐になったのか威厳って怖いと思い始めている。
だって、怖くない?王様と会った時も、心臓止まるかってくらい心臓バクバクしてたんだよ?って、最後。
「そこまで見た目と違うか…?」
「うーん、そう言われるとレオンはそこまでではないですね」
「だろ?俺は前とあまり変わりないし」
確かに私は言わずもがな、リクは攻略対象特有のキラキラが半減してるが、レオはそこまで変わりない。
覚醒前の記憶とはだいぶ違うけど、それは私の目がただただ腐ってただけだし。
「貴方の可愛さは変わらないものね」
「俺、成人済みなんだけど。せめてカッコいいって言ってくれない?」
「カッコいいって言われたいなんて…可愛いわね」
「やっぱなし、子供がねだるみたいじゃん」
「…逆に、この2人はどうして仲が悪かったんでしょう?」
「謎だな」
確かにそれに関しては不思議でならない。
まぁ、結局は行きすぎた甘やかしが原因なんだけど、それにしても不思議だ。
だってそれなら、まだ我儘ではなかった幼少期は仲が良かったはずなんだ。
それなのに、遊んだどころかほのぼの会話した記憶すらない。
まぁ、ただ覚えていないだけかもしれないんけどね。それでも記憶が曖昧すぎる。
「って、違う違う。マシューはなんで俺が変わってないって思ったんだ?」
「比べる相手の問題かもしれませんが…まず、性格が急激に変わってないところですかね」
「そりゃあ、私と比べたらね」
私の変貌は悪役令嬢から普通の王妃ーーいや、一応悪役王妃って呼ばれてるんだっけ?
…あんま変わってなくない?
「それからーーやっぱやめます」
「えー、最後まで教えてよ」
マシューが言うのを躊躇ったので、リクが駄々?をこねている。
でも、確かに気になる。
「…じゃあ、言いますよ?」
「早く言えって」
やっと言う気になったのか、重々しく口を開く。
「ーー陛下と違って、カリスマ的なオーラがなくなってないからです」
「多分、比較をしなければ俺は傷つかなかったよ」
リク、目が死んでるよ。
てか、半減じゃなくてゼロなのね。




