調査へ潜入してみよう 2
「わぁ、可愛い!」
「…これ肉d」
「可愛い〜可愛い〜豚さん、でしょ?」
うん、可愛い豚さんを見るララさんって可愛いね。
…でもちょっとマシューの気持ちもわからんでもない。だってお昼は馬車で食べれるような軽食だったし。
こいつら見てるとお腹すくな〜。…食べないから逃げないでよ。
「なぁ、今日の宿ってどうなってんだっけ?」
「はぁ、そんなのこれから取るしかないでしょ?」
「やっぱそうか…」
「あー、ここ予約がないもんね。」
「予約?」
「なんでもない」
そういえばだけど、異世界は宿を予約で泊まれない。
…混まないのかな?宿って予約をして泊まるものだって思うんだけど…。
「そんなに嫌なら貴方達は行かなくていいですよ」
「…え?何が??」
身に覚えがなくて反応が遅れてしまった。
え、宿に来んなってこと?それは困るんですけど。
「はぁ?宿の予約ですよ。貴方達は本来の義務でも果たしたらどうです?」
「…あー、了解。私達が調査で貴方は宿ね。」
「あ、それなら私も行きますよ?」
「お、じゃあよろしく!」
私とリクは調査組、マシューとララさんは宿組なった。もちろん宿組といっても調査はするらしい。
「聞き込みなら任せてください!」
「得意なの?」
「お母さんに、上目遣いで「おじ様の知ってることを教えて欲しいの♡」って言ったら誰でもゆうことを聞いてくれるって」
「…それは、やったことあるの?」
「はい!村の男子はイチコロです!」
女の子って怖い。
…あ、そういや私も女の子だった。今度リクに試してみようかな?
「なんだろう、寒気が…。あ、6時に広場の銅像の前で待ち合わせな?」
「あと1時間ですか…。ちょうどいいでしょう」
「じゃあ行ってきますね!…行きましょ、マシューさん」
「あぁ」
「いい宿取って来いよーー!」
「頑張ってーー」
子供のように大きく手を振ってみたが、マシューに睨まれた。
さぁ、私達も調査開、し…?
「さ、行くか」
「うん…どこに?」
「え?…あー」
この時の私たちの気持ちは一緒だった。
調査って何すればいいの?
って…。
「…き、聞き込みとか?」
「何を…?」
公爵がどうして関税なんかを?ーーこの政策を発表した王妃への嫌がらせ。
答えは出てしまっている。
「じゃあ…あ、公爵領の関税による影響とかを考えればよくないか?関税すればここが困る、とか」
「あー、領民が沢山そうゆうことを言ってたら申請は取り下げられるね」
「そのための聞き込みに行こう!」
良かった…なにを調査すれば良いのかよく分からなかった、じゃヤバかったよ。
これ平民と役人を混ぜたグループじゃなきゃ、何するかよく分からなくなる平民が出てこない?
思いがけないところで改善点が見つかったわね。
「で、誰のところに行く?」
「手当たり次第聞く、とかじゃ怪しまれるし…」
「会話の途中で何気なく聞くとかは?」
「それは良いけど、問題は誰に聞くかでしょ。聞くなら多分、消費者か生産者だけど…」
どうやって近づけば良いかな?
「…ん?それって牧場の人に聞けばよくない?生産者だろ」
「…あ」
一瞬忘れ忘れかけてたけど関税の本来の目的って、国内の生産者を守るためだっけ?
だとしたら牧場の人ってちょうど良かったんだ…。




