調査へ潜入してみよう1
そして、結局マシューはついて来ることになった。
正直、来ないモノだと思ってた。
「…しょうがないでしょ、父上に行かないと勘当するって言われてしまいましたし」
「あら、宰相さんそんなこと言ったの?」
「まぁ散々無礼を働いた後だからな。行かないとまずいだろう」
それもそうか。
ただ、当人は嫌そうな顔をする。
「…行きたくてついてきたわけではないので」
「そうゆう態度は良くないんじゃない?」
こいつ、もう少し取り繕うなりしない?
まぁ、今の私は平民だからいいけどね。
私達が調査に平民として来ている。定員は4名で、私、リク、マシュー、あとは普通の女の子だ。
現在は唯一の平民の子がお手洗いに行っているので、王妃モード?とゆうわけだ。あ、役人達とは別行動だ。
とはいってもここは前世でいうバスや電車みたいな公共の馬車なので、小声で話さないと周りの人にバレてしまうだろう。
丁度話すことがなくなった頃に、その平民の子が帰って来た。
「すみません〜、遅くなりました。」
「全然大丈夫だよ、ララさん!」
ララさんは茶色のフワフワした髪を持つ、可愛らしい女の子だ。前世だったらアイドルになっていただろう。
「あんま気にしなくていいぞ?俺らは友人だし」
一応、私達は旅行に来た友人グループということになっている。
実際調査がなければただの旅行なんだけどね。
「……」
因みに一人窓の外を見つめるマシューとは、そこまで仲良くないという設定だ。設定ってか事実だけど。
ただ、ララさんは彼のことが気になるらしい。
「…もしかしてララさんはこいつのことをーー」
「ち、違いますよっ?普通、気になるじゃないですか。ずっと無言だし…」
「でもこいつが口を開いても煩いだけだよ?」
「貴方に言われたくないんですが、バカ女さん」
「ちょ、何いっt」
「その通り過ぎて何もいえない」
「そ、そうなんですか…」
実際私は勉強をしてこなかったバカ女だからねw
それから雑談を交えながらも目的地についた。
もちろん、目的地はアミティエ公爵領のーー
「わぁ、牛さんがいますね!」
牧場だ。
なぜ牧場にしたか、それは単に観光するのに丁度いいからだ。
私達は観光しに来ているという設定だから、動物と触れ合うことができるということで有名な観光地に来たんだ。
「前から来たかったんですよ〜」
「よかったね!」
それにどうせいろんなところに回るから、ララさんの望みを叶えようかと思ったんだ。
「うわ〜、こういうのって本当久しぶりだな」
「小学生以来じゃない?」
そして私達も気になっていたんだ。
だって、こっちに来てからは動物と会うとき既に料理になってるもん。美味しいけど。
だから生を見ることはなかったんだよね。
「…これが、ステーキ?」
動き回る牛を見て、何かに衝撃を受けた様な顔をした男が約一名。
そんな感じで調査は始まった。




