貴族はお金でできている 4
「陛下っ、陛下はそれを了承されたのですか!?」
「もちろんだ」
焦る貴族たち。落ち着いてられるのは私達と一部の貴族、彼らは主に高位貴族だろう。
とはいっても内心は焦ってるんだろうな〜。
でも、リクが平民を使おうとしてくれたのには本当に感謝だわ。
だって、それがなきゃいつかまた不正が行われそうだったもん。
ここで、さらに私は爆弾を投下してみる。
多分、ここで言わないとダメだろう。
「…私が、陛下が、どうしてこんなことをしているか分かっていますか?」
そう少し低い声で言ってみると、面白いくらい騒ぎは収まった。
それから呆れるように続ける。
「ねぇ、信頼していた貴族達。現状、私達の貴方達への信頼なんて無いに等しいのですよ。」
それに衝撃を受けたような貴族、絶望したような貴族、静かに次の言葉を待つ貴族。
「心当たりは有りませんか?
…分かってないなら教えてあげます。貴方達は、貴族の義務を放棄していませんか。増税、増税、増税…貴方達がやっているのは何ですか?」
その言葉に青白くなる貴族、お前はバカだ。…もうちょっと隠そうぜ?
それだけ心当たり有るのに、何で行いを変えなかったのかな。
…でも、別に私は彼らを見捨てているわけではない。
だから叱ってあげる、私がして欲しかったように。
「私達は、国民の血税でできています!
彼らが汗水流して稼いだ税金で生きてるの、違う?
…だったら、私達は彼らのために生きましょう。いいえ、彼らのために生きないといけません。
それが、こうやって贅沢をしている貴族の生き方ではないのですか?」
それに呆然としている貴族。
彼らは…いや、私達は平民を格下としか思ってない。
でもそれは違うんだと、前世を思い出したときに衝撃を受けたものだ。
だって、日本政府は失敗すると怒られる。
「私達の血税をよくも無駄にしたな、貴族は何をやっているんだ。…あぁ、私達のお金で遊んでるのか。」
同情してしまうくらいに叩かれる。
むしろこのバカどもを叩いて欲しいくらいだ。
「もし私達が今変わらなければ、この国のそう遠くない未来でクーデターくらい起きたっておかしくありません!」
クーデター、ということに真っ青になる貴族。
私もそう思ってた時期があったよ。でもさ、実際フランス革命とか起こってんだから十分あり得る未来なの。
「いつまで貴方達はバカでいるつもり?そろそろちゃんと貴族になってくれないかしら。さもないと、私達は貴方達を今度こそ見限ります」
これには衝撃を受けたことだろう。
まず、私達が彼らのことを貴族ではなくバカだと思ってるってこと。
それでも、まだ見限ってないって言ってるということ。
そして、それに続く様に重々しく威厳たっぷりに王様が話す。
「…王妃の言ったとおり、私達はお前達を見限ってなどいない!」
ここで話すのは私にいいとこ取りされそうだからだろう。
…だったら最初から話したらよかったんじゃない?
「このリベルテが出来た時に、お前達の先祖である信頼する貴族達には大きな恩が出来た。
ならばお前達がこのままただのバカで終わらないのならば、私達はその恩を返そう!」
これはつまり、これからも増税しまくるただのバカであるなら、今度こそ見限るよって意味だ。
だから、これはチャンスなんだ。
「…これは、私達から貴方達への恩情です。貴方達が貴族になることができる、チャンスです。どうか無駄にしないでくださいな。…私からは以上です」
「では、意見がある者は名乗り出ろ」
これで私の演説?みたいなのは終わり。あー、疲れた。




