王妃と王は詰んでいる? 1
ごめんなさい!投稿するの忘れてました!
これは回想のようなもの。
「いや〜、まさかあの卒業パーティーでの断罪が計画されたものだったとは」
「まさか賢王が現れるとは」
「きっと、このリベルテは栄えることに違いない」
即位の礼の後のパーティー。
王と王妃は微笑みながら挨拶をする。
そしてこの時の私達の心は一つ。
((もうやめて、期待しないで!!))
そう、他国の重要人物も、リベルテ王国の貴族らも、私達のハッタリを信じているのだ。
「いや、信じてほしかったよ?セオドリクの廃嫡を免れるためでもあったし」
「そうなんだよなぁ」
「でもさぁ、実際私達はそこまで優秀じゃないんだよ…私なんかまともに勉強してなかったし。」
そして現在私達がいるのは完全防音の寝室。
…ほら、初めての夜ってやつ。まぁそんな行為してないけど。
どうして完全防音かは予想がつくだろう。
「はぁ、せめてなんかチートをくれよ、神」
「それな〜、内政チートが欲しい」
こんな感じで行為に及ぶ気配がない。あるのは愚痴だ、主に神への。
だって異世界転生って言ったらチートでしょ?
「はぁ、これで失策とかしたら詰みだろ、今度こそ」
「あー、王妃なんか出来る気しない」
「せめて外面はよくして」
「てゆうか初代女王の生まれ変わりとか言われたんだけど?」
「初代女王って、帝国の姫で賢王の初代国王…?」
「それしか思いつかないよ…」
初代国王に間違えられるなんて、災難どころじゃないんだけど。
「私は普通の女子高生だっつーの!…あ」
「ん?なんか良い案思い付いた?」
「期待してるとこ申し訳ないけど、妻としての勤めのことで」
「王妃として?…あ、妻ってことは世継ぎのことか」
「そうそう、愚痴もいいけどそっちはどうすんの?」
そう、私は王妃に…まぁつまり、王の正妻として次の王を産む役目がある。
その為のこの部屋だ。カラオケ用とかじゃないんだよ。
「そういわれても…そんなノリでいいの?」
「いや、結婚しちゃったし」
「…まぁ。でも実質出会って3日くらいだし」
「あー、そういやそうね。というか、前世のこと聞こうと思ってたのよ」
お母様と話してたときに、今度聞こうと思ってたけど忘れてた。
うーん、こんなにすぐ忘れちゃうものだっけな?もしかして歳?(笑)
…あれ、ヤバい、前世と合わせたら三十路じゃん。
「あ、じゃあ自己紹介するね。俺は一条 陸。前世は高2で、内政なんて全く分からん。」
「へー、同い年なんだ。同じく高2の葉山 亜寧。私も内政なんてわかんないよ!」
「笑顔で言うことかな?」
「ははは…あ、怜音って弟がいて、言ってなかったけど今の弟のレオンに転生したんだ」
「え、そうなの?そんな感じ全くしなかったけど」
「あー、いつ思い出したかとかは聞いてなかったよ。今度聞いてみよう」
レオと話すときは大体人がいたから、あんまり前世の話は出来なかったんだよね。
「にしても、まさか愛称が前世の名前だったとはね」
「あ、そう言えばそうだ。リク様って読んでんのは、セオ様だとミナルさんと言い方が被るからなんだけど」
「まさに偶々だね!」
ほんと偶々…って言うか、前世と名前が被ってることって多いね。レオなんて丸かぶりだし。
「あとさ、リクでいいよ?セオドリクだと距離を感じるっていうか…」
「え?…あ、なんとなく心のどこかで「この浮気野郎を愛称で呼びたくない」って叫んでる気がするんだよ、何かが」
「ごめんなさいぃぃぃ!!」
いや〜まぁ断罪とかなんちゃらの切っ掛けはセオドリクの浮気だしね。
「…ま、妻になっていいと思うくらいには好きだけどね」
「え」
「え?」
「…それは告白では?」
「え?…あ」
あれ、そんな気がしてきた。
その夜、無事なんとなくドキマギしたな雰囲気になった私達は、何も言うことができずそのまま寝てしまった。
…なんかごめん。




