プロローグ
「内政チートがしてみたい…」
「それ俺のセリフ〜…」
悲壮なオーラを出しながら机に突っ伏しているのが、一国の王と王妃だなんて思わないだろう。
勿論こんな態度を部下たちの前では見せていない。部下たちにとっては尊敬する上司だろう。…突っ伏しているのは彼の所為でもあるのだが。
「あぁ神様、なんで俺にチートを与えてくれなかったんですか」
「…あぁ、これでなんの成果がなければそれこそ詰みじゃん」
「廃嫡免れたばかりなのに…」
本当に
「どうしてこうなった」
「うぉい、私のセリフを取るなって」
どうしてこうなったか、それは私の断罪が原因だろう。
あたかも最初から仕組んでました、この茶番は私たちの掌の上だ、とみんなにアピールした断罪。
あくまでもリク様の廃嫡を免れるためのことだったが、それは次期王と次期王妃は有能だということをアピールする結果となった。
つまり…私達は意図せずハッタリをかましてしまったというわけだ。
「…前王の野郎も押し付けやがって」
そして私達が詰みそうなのは、前王の所為でもある。私達の有能性を語りまくった、ならまだマシだ。
ーー不正なんかをした国を押し付けられるよりは、遥かにマシだ。
そう、なんと前王は不正をしていたのだ。そして残ったのは荒れ果てた国。まぁ、クソガキはそれにすら全く気づかなかったが。
「はぁ、周りにハッタリかまして荒れた領地を治めなきゃいけないと」
「俺ら普通の高校生なんだけどなぁ」
「悲しいことにそれは前世の話なんだよなぁ」
そう、今の私達は紛れもなく王と王妃。もう一般市民ではないのだ。
すると突然扉が開いた。入ってきたのは弟のレオだった。
「…やってる?」
「いかがわしいことはしてないわ!」
「喧しい、姉上!!」
普通、ラノベじゃ弟は頭が良い、賢いという設定だろう。そして、姉が困っているときはその頭脳を使って助かることもあるだろう。
…だが残念なことに、こいつは普通の高校生だった。
「…はぁ、なんかテンプレってテンプレを見ないわね」
「え、いかがわしいことするのがテンプレ?」
「そんなテンプレ嫌だ…」
呑気に話しているが、一応こいつは公爵だ。最近では王妃である私と和解したという話や、更に優秀になったという話を聞く。公爵としての勉強成果か、前世からのチートがなくても優秀だ。
「普通ここは私にチートを授けるべきでしょ、神!」
「そこは俺にだ!!」
「…いや、チートがなくても業務してよ。」
あの断罪は凶と出たか、吉と出たか…それは分からない。結局状況次第だろう。
ただ私が言えることとすれば
「内政チートがしてみたい!!」
「だからそれ俺のセリフー!!!」
ここまでご覧いただきありがとうございました!
やっと内政に入りそう((;゜Д゜)))
正直内政についてはきの字もないので、なんか可笑しいと思ったら是非ご報告ください!




