思い出の店
俺は、佐藤仁太という。
俺が小学校時代から食べに行っていた飲食店、
『ロビン飯店』の話。
『ロビン飯店』は、俺が高3の時に閉店してしまう。俺はよく親にも連れていってもらって、ここの店の味が好きだった。
だから、閉店すると聞かされた時は、とても残念に思った。
しかし、学校生活がふりだしに戻ったことで、またあの店の味を食べられることになったのだ。
学校生活がふりだしに戻って、良かったこともあるし、悪かったこともある。
だけど、それでも俺は二度目の学校生活を過ごしていく。いや、否も応も無く、過ごさねばならなくなった。
そんなわけで、『ロビン飯店』に食べに行くことになった。
「いらっしゃい!何にしますか?」
おっちゃんと、おばちゃんが切り盛りする店だ。あのおっちゃんとおばちゃんの威勢のいい掛け声、あの姿、全てが懐かしい。
そして俺は、ロビンラーメンと、チャーハンと、ギョーザを注文した。
『ロビン飯店』は、中華料理と、カレーライスが評判だった。
俺は懐かしの味に、舌鼓を打った。
『ロビン飯店』では、ガチャでおみくじを引くことができる。
さっそく、おみくじを引いてみた。すると、神社のおみくじみたいに、金運とか、学問、健康などの運勢と、アドバイスが書いてある。
恋愛運の項目を見てみた。すると、お世辞にも良い運勢とはいえなかった。
一時期、この店で将来働こうかなという願望もあったのだが、駅前に新たにショッピングモールが進出し、ショッピングモール内の飲食店が評判となったこともあり、
俺も含め、次第に客足が遠のいていったという。
いや、そもそも、おっちゃんと、おばちゃんも、この時に既に60歳過ぎだと聞いていたから、それもあって続けるのが難しくなってきたのではないかと。子供もいなかったみたいだし。




