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部長が襲うので安心して寝られない的な話  作者: みずはら
[第8章]奇跡の瞬間
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(1)脱出?

 ドンドンドン


『開けなさい!』

 薄暗い部屋。

 僕の背中の後ろで、ドアを叩く音、っで、目の前では、PCの前で忙しく作業をする高山学園の制服を着た男女。


 はあ~、またか。


 はいはい、PCの前で作業しているのは南條結城、副部長、それでっ、こちらの様子をさっきから伺っているのは市ノ瀬蘭花、部長っ!

 もう知ってるよな。

 まったく、蘭花も懲りないなぁ。

 僕は、ぞんざいな視線をPCの前の二人に向けた。

『薫君!まだ?』

 蘭花が、落ち着き無くこちらを伺いながら、声を掛ける。


 え?

 僕?


 気づくと、僕はPCに向かって何やら操作していた。

 何てことはない、使い慣れたOSの画面が表示されている。

 それだけ。

 えっと、何するんだっけ?

 今まで動いていた指が、はたと止まった。

『どうしたの? 薫君?』

 蘭花が、顔を寄せる。

 分かるわけ無いだろ!

 ていうか、ドア大丈夫なのか?

『こっちは大丈夫よっ』

 ドアの方を振り向くと、蘭花がドアの前で腰を下ろしている。

 あれ?

 じゃあ、今、僕の後ろにいるのは、誰?

『私のことかね?川上薫君』

 現在、もっとも聞きたくない声音に、恐る恐る後ろを振り向く。

『残念だな、君とは、ここでお別れだ』

 教頭の右手には、銀色に鈍く光る物。

 エアガン?

 本物?

 教頭は、トリガーを引いた。

 首筋に鈍い衝撃。

 ……!

『薫君?』

 蘭花の声。

 意識が遠のいていく。

 もしかして、僕、死ぬのか?

『薫君!』

 でも、最後に聞くのが蘭花の声ってのは、ちょっと良いかも。

 くだらないことを考えながら、目の前が暗くなっていくのを感じる。

 意識が混沌の泉に落ちようとしたところで、ハッと気付く。


 ちょっと待て!

 何かがおかしい。

 これは、現実?

 本当に?

 じゃあ聞くが、僕は、一体どうやってあそこから脱出したんだ?


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