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部長が襲うので安心して寝られない的な話  作者: みずはら
[第1章]ジャーナリストじゃない僕
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(1)自己紹介とか

 さて、何から話そうか。

 ……そうそう、まずは自己紹介からだな。

 僕は、川上薫……はっきり言って、何の捻りもないこの名前が嫌いだ。

 あっ、全国の薫君に失礼だな。

 背は平均並みだろう。この間の健康診断で、一七〇センチだったと思う。

 髪の毛は染めてもいないし、短めに切りそろえている。セットが面倒だからね。

 一応、大学なんぞに行こうって事で、地元では有名な進学校である、この高山学園に入った。

自慢じゃないが、この学校はレベルが高く、中学生の頃は結構勉強したと思う。

 ……あまり記憶にないけど。

 合格した途端、進学モード全開で、まず、入学前に『クラス編成テスト』があり、成績順に、特進クラスと進学クラス、それから、一般クラスに分けられる。

 ちなみに、僕は進学クラスだ。

 っで、五月に実力テスト……って、まだほとんど授業やっていないんですけど~、と思うが、さすがに特進クラスだけは良い成績をはじき出す。


 まあ、勉強の話は、これ以上していても仕方ないな。

 この件は、色々な意味でもう思い出したくないし。

 そうそう、僕が所属している、DMZ同好会の話。

 実は、そんな学校だから、正式な部活動はあまり存在しない。

 学校側は『文武両道』と言っており、部活動に対して積極的ではあるが、いかんせん生徒の方が続かない。そのために、体育会系が極端に少なく、文化系の同好会や研究会が多い。

 文化系なら、別に参加しようがしまいが大勢に影響ないからだ。いわゆる、幽霊部員ってやつだな。

 部活動は、五月までに一人一つ以上参加することが義務づけられているから、僕も、悩みに悩んで部活動を選んだわけだ。

 中学校の頃の仲の良かった友達は、一人を除き、みんな他の学校に通っているので、この学校では、まだ男友達がいなかったため、『○○君と同じところ』と言うわけにいかず、自分のセンスで検討に検討を重ね、最終的に今の部活『DMZ同好会』に入ったわけ。


 ……ごめん、嘘つきました。


 僕がDMZ同好会に入ったいきさつを話すには、僕と蘭花の刺激的な出会いについて、話さなければいけないかな。

 や、正直、思い出したくもないんだけどね。


 新入生のモラトリアム期間も過ぎ、そろそろ部活を決めなきゃって頃、そう、四月の終わり頃だっけな。僕は、超自然科学研究部かUFO研か悩んでいたわけ。

 部活動説明会で、超自然科学研究部の部長は、『我々は、オカルトやUFOをを否定するわけではないが、地に足の付いた超自然科学現象について、論理的に考察してきます』って言っていた。

 一八〇センチの長身で、炎のように逆立っている髪の毛が印象的な、なかなかさっぱりした雰囲気かつ賢そうな先輩で、『何あの人達』ってクスクス笑うクラスメイトの傍ら、僕は、その話に感動して聞き入ってきたんだ。

『何あの人達』って部分について説明すると、その長身の部長の傍らに、『あたし関係ないし』って感じで、仏頂面で終始横を向いている二年の女子と、惚けた顔で虚空を見つめる同じく二年の男子が立って居たんだよね。


 あれ? 説明になってないぞ?

 ああ、そうそう。言うべきは、そんなことじゃなくって、どういう訳だか、彼らは三人ともコブラ? か何かのかぶり物をしていたんだよね。話からすると、今はつちのこの皮を見つけて、その分析を科学的にしているとかいないとか。

 ……そっか、あれはつちのこのかぶり物だったんだ。たった今納得。

 その格好を見て、クラスメイトは『何あの人達』って言っていたんだと思う。

 僕の調査によると、超自然科学研究部の部長は、大山って名前の三年生で、学年主席の頭脳を持つって話だ。頭いい人は、凡人とは思考の次元が異なるって事かな。

 でも、おそらく、僕がこの学園で唯一尊敬できる人だ。故に、敬意を表し、心の中でも『大山先輩』と呼ぶことにしている。

 対してUFO研は、男女八人ぐらいずつ? 出てきて、ニコニコしながら『一緒に宇宙の神秘について語りましょ~』って感じで、見た目はこちらの方が、まともな部活に見えたね。

 普通に考えれば、SF好きの僕としては、UFO研に決まりって感じなんだけど、『地に足の付いた超自然科学』って部分が引っかかって、それに、学年主席の頭脳を持つ先輩の下で部活をすれば、もしかしたら、間違って本物の魔方円を作ってしまい、悪魔を呼び出したりとか、伝説になるような事件と遭遇するかも知れないしって、悩んでいたわけ。

 UFO研は、言うまでもなく、本物と遭遇することはないだろうからね。

 新入生六〇〇人の前で、あのかぶり物をする度胸はなかなか大した物だし、それを、学年主席の頭脳を持つ(くどいな)先輩がやるって所に、何かロマンを感じる僕が居た。


 ……あれ、また話が横にそれているな。


 そうそう、そんなんで部活を決めかねていた僕にとって、実は、当時部活を決める以上に重大な、やっておかねばならないイベントがあったのだ。


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