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悪魔の従者様はカフェランチがお好き  作者: 宮河小川


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第6話 悪魔の従事者様はゲテモノのから揚げがお好き

読んでいただきありがとうございます

前回の続きで、ほんの少し尾籠な話が続きますし、蛇が苦手な方、本当にごめんなさい。

「お前も変わっているな」

 ダニエルさんがあきれたように言う

「そうですか、あ、でもゲロネタは嫌いです」

 運子はネタは大丈夫だけど、ゲロネタはダメな私、もんじゃは苦手、あのビジュアルはどうしても食欲が下がるなぁ。

 あ、でもどうだろう、コピルアクがジャコウネコのゲロだったなら、想像しただけでやばいかもしれない。例え美味しくとも。いや、美味しければ、あとからゲロコーヒーだと知らされたなら、そこはおいしいと思うか、なるほど。

「何が成程なのだ?」

 あら、考えていたことがそのまま外に漏れだしてしまっていたらしい、ならばと、思い出したことをそのまま、ダニエルさんに伝えてみた

「いつだったかテレビで見たんです、かわい子ぶってる女性タレントにから揚げを食べさせて、その時はみんな、美味しい美味しいって食べていたんです、でもそれが実は蛇のから揚げでした! ってネタ晴らししたとたんに、その人たちがギヤーギャー騒ぎ出して五月蠅かったんです、さっき美味しいって言ったじゃないか、って、それって、蛇と調理した人に対して失礼ですよね、私も実は蛇が大の苦手だし、見るのも嫌なんですけど、でも蛇を食べて、美味しいといったなら、そんなに騒ぐこと無いと思ったんです」

 一気に語ってしまった。

「なるほど、加奈子は蛇のから揚げをご所望だと」

「あ、でもリアル蛇の形のから揚げは嫌です、分からなくしてください」

 って、何を言ってるんだ私!

「いえ、違います違います、今の気にしないでください、食べたいなんてこれっぽちも思っていませんから!」

 両手をぶんぶんさせて否定している私を見て、ダニエルさんは一瞬キョトンとした顔をされたが、そのあと大笑いされた。

「ホントに面白い奴だなお前は」

「何が面白いんですかぁ、面白くなくていいですから、ホントに蛇のから揚げなんて作らなくていいですから!」

「蛇のから揚げも旨いぞ、臭みもねぇし」

「まじで⁉」

 一瞬食べてみても、と、考えてしまったいかんいかん、食文化おそるべし、と思っていたらいつの間にかデリックさんが、ダニエルさんの横に座っていた。

「しかし蛇は、下処理が面倒なのだ、苦しませないように一気に首を落とさねばならんし、皮を剝くのも力がいる、手伝ってくれるのなら作ってやってもいい」

「嫌です」

 私のキッチンで、ソレをやっている姿すら想像したくない!

「わかった、デリックが戻ってきたことだし、仕事だ!」

 当のデリックさんは、リラックスポーズでメニューを見てるけど。

 嬉しそうに「お、コピルアクがあるじゃねぇか」とか言ってるし、注文してるし。

「どうやら奴らは、今日あたり仕掛けるつもりだ、デッドの弔いだとか言ってやがった」

「それで、場所は?」

「まずは向かいの駅を爆破する」

「は?」

「次に隣のビル街、次がここの商店街、その後に道挟んで向こうのオフィスビル」

「ほぉ、街中火の海にしようというのか、面白い」

「いやいやいや、鼻で笑ってる場合じゃないでしょう、それってとんでもないじゃないですか!」

 この辺りを爆破って、とてつもないテロリスト、そんな奴らを相手にするのか、この二人は。

「案ずるな、その前に取り押さえればいい」

 難しいことはこの二人に任せよう。

「ところで加奈子、今のデリックの話を、ちゃんと控えているんだろうな」

 香ばしい美味しそうなコーヒーが運ばれてきた。

「は?」

「は、ではない、何のためにお前とパソコンを連れてきたと思っているのだ」

 あ、そうだった、よく考えたら私はこの二人の下僕だった、私のできることと言ったらこれだけだし、テロリストと戦うつもりなんてないし、か弱い乙女だから戦えないし。

 とりあえず今までの経過を、もらったばかりの犬様帳に書き込むことにした。

 えっと、デリックさんが商店街の屋根にニンニンして、三千八百五十円税込みの運子コーヒーを飲んで、えっと、駅とかを爆破する。とか。

「それで奴らはどこにいる?」

「靴屋と本屋の間にある倉庫の隙間にいる、うまく隠れたつもりだろけど、上から丸見えだったわ」

 靴屋と本屋、商店街東入り口入って二軒目だわね、お店の裏の倉庫とはいえ、完全に不法侵入だよ、そこにデリックさんがニンニンして屋根裏部屋からこっそりのぞくと、集まっていた悪者たちが、今までの計画を話してくれるという、時代劇のよくあるシーンじゃないですか。

 おぬしも悪よのう。お代官様こそなかなかどうして。あっはっはっは。

「あっはっはっは」

「何笑ってんだ、お前?」

 はっ、いかんいかん、つい独り言ちてしまった、余計なことをやっている場合じゃないわ、これで報告書を書かなきゃいけないのに、何やってるの私。

 ごまかす様に少し真面目な顔で言ってやった

「これからどうするんです?」

 テロリストを倒しに行くとか言いそうな雰囲気でダニエルさんは言った。

「コピルアク、三つおかわりだ!」

 おぉ!


ところでこのお話、いつまで続くの

あと20話くらいの予定です 運子の話はここで終わるつもりです。

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