第32話 「魔法制御練習。」
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放課後、僕はレナ姉さんと学園長と一緒に魔法練習館に来ていた。
「よし、ワシに魔法を弱く撃って見よ!」
「わかった、行くよ!」
僕がフレイムアローをアクアシールドを纏っている学園長に撃つ。
ジュウウワワ!!!
と音を立て水の壁が蒸発していく。
学園長は顔真っ赤にしながらたくさんの魔力を送り込み耐えた。
「こ、これはまずいのぅ…。」
学園長が肩で息しながら呟く。
「防御魔法を維持するだけで魔力がほぼ全部持ってかれてしもうた…。」
え、そんなに強いのか。
なぜだろう、大きさも小さくして魔力も全然こめていないのに。
「あ、あのね、り、リオ君のほ、炎はいっぱいなんじゃないかな…って。」
「炎がいっぱい?」
オドオドと意見を述べるレナ姉さんに僕は問いかける。
「う、うん、その、炎がたくさんだから消えないし威力も強いんじゃないかなって…。」
「?どういうこと?大きさは小さいはずだけど…。」
よく分からないので聞き返すが
「う、うう、え、えっと!炎が凄いたくさんあってそれが一つになってて…うぅ…。」
説明が上手くできないようでレナ姉さんは胸の前で両手をギュっとして俯いてしまった。
「ふむ、密度が高いということかの?」
「えっと、つまり大きさは小さいけど実際はもっと炎が詰まってるということ?」
「そ、そう!」
レナ姉さんが目を輝かせて言う。
「でも、大きくするより魔力は使ってないよ?」
僕がそういうと学園長は
「それは単なる大きさの問題じゃろう。100パーの密度のものを小さくしたり大きくしたら
魔力は変わるのは当然じゃ。逆に50パーに落としたら同じ大きさでも魔力はもっと減ってすむじゃろう。」
なるほど、そういうことか。
「じゃあ、ためしに炎の質を落とすような、密度を下げるような感じで撃って見ますね。」
そういって僕はもう一度ファイアーアローを唱えた。
すると今度のファイアーアローは大きさは変わらないものの魔力の消費は100分の1になった。
え、凄い。減ってるように感じないほどの消費だ。
ジュウウウウと音を立て水の盾に突っ込んでいくが今度は簡単に蒸発した。
「で、出来た…。」
「お、おめでとう!リオ君!」
レナ姉さんが目をきらきらさせお祝いしてくれた。
「いやいやレナ姉さんのおかげだよ!レナ姉さんがいなければ絶対わからなかったよ!」
「うむ、そうじゃの。一発で実践出来るユリオーネも凄いがアデーレーナ、お主の発想がなければできんかったの。」
レナ姉さんは僕と学園長にほめられ嬉しそうに笑った。
学園長がそして一つ質問した。
「どうしてアデーレーナは炎の密度が高いとわかったんじゃ?」
確かに、目で見ても違いは無かった。
一体どうして気づいたのだろう。
「だ、だって魔力の量がリオ君のは、す、凄い込もってた…。」
「え、レナ姉さんどのくらい魔力込めたかわかるの?」
「う、うん、す、少しだけ…だよ…。」
レナ姉さんが軽く頷く。
学園長は呆然としていた。
まぁ、もちろん僕もだ。
神様に力を貰った僕でさえそんなことわからない。
呆然としていた学園長だが急に笑い始め言った。
「ふははっ、さすがユリオーネの姉じゃのぅ。特待生にして本当に良かった!
いや、特待生にしたのも運命なんじゃろうな!
空間魔法、蘇生魔法、魔力見極め、魔法消しの魔法…お主らといて疑問も楽しみも本当に尽きん。」
確かにレナ姉さんは只者じゃないな。
空間魔法も一瞬で取得し、魔力の見極めも出来る。
そのうちレナ姉さんは奇跡の女神と言われ崇められそうだな。
しかしレナ姉さんは
「り、リオ君の方が凄い…。」
と言って必死に顔横にブンブン振っていた。
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