第31話 「器物破壊、反省分よー」
「今日は実践練習をするぞ。」
マイレ先生がいつもの黒いスーツ姿とは違い紫のジャージを着て立っていた。
「実践練習は魔法練習館で行うことになっている。」
魔法練習館とは体育館みたいなものだが防御魔法がかかっており魔法をある程度防ぐ。
ちなみに防御魔法の書き換えは学園長が1ヶ月に1回行うもので学園長の業務の1つらしい。
こうして僕たちは実践練習をするために魔法練習館に行った訳だが…。
「お主は、すまんが魔法練習館使用禁止じゃ。」
学園長に即出禁を言い渡されたのだった。
まぁ、正確には出禁というより魔法をぶっ放すのを止めてくれといわれてしまった。
あれでも十分手を抜いたつもりだったんだけどな…。
何があったか説明すると。
「よし、ここに的があるだろ?これは魔法で自動修復がついていて尚且つ防御魔法も軽くかかっている。
簡単には壊せないものだ。よし、ユリオーネ、これに魔法を撃ってみろ。」
先生が僕に魔法を撃つように促して的から離れる。
みんなの視線が僕に集まる。
よし、下手なことはできないな…。
まぁ、でも全力で撃つわけにはいかないので少し手加減して魔法を撃った。
「フレイムアロー!」
思ったよりも大きく出た燃え盛る火炎の矢がバゴンッ!と音を立て的を粉砕した、
しかし、的破壊しただけでは収まらず奥の壁まで破壊してしまった。
地響きを起こしながら音を立て砂埃や壁の破片が舞う。
奥の校舎にぶつかりそうになるフレイムアローを僕は慌ててディスメンタリングで消した。
や、やばいどうしよう、壁ぶち破っちゃった。
「か、壁の防御魔法が消えてたのかな!?」
酷い誤魔化しであるがマイレ先生は頷き。
「うむ、そうかも知れん。しかしあのフレイムアロー…、まぁ、いい。訓練は中止だ。
一旦教室に戻れ。ユリオーネは付いて来い。」
マイレ先生がそう告げるとみんな文句をいいながら教室に戻っていった。
するとレナ姉さんがオドオドしながら手を挙げマイレ先生に言う。
「あ、あのぅ…せ、先生…わ、私も付いていっていいですか…?」
「うむ、まぁいいだろう。」
先生は少し考える素振りを見せたあと意外にもあっさり許可した。
ということで僕は魔法練習館で魔法を撃つことが禁止になった。
教室に戻るとべべロイドが取り巻きと共に絡んできた。
「おい、忌み子!お前のせいで訓練が中止になったじゃないか、どうすんだよ?」
「ごめんね、でも訓練は何回もあるから良くないですかね?」
「うるせぇ!俺は一回でも多く王女様にいいとこ見せてぇんだよ!なのにてめぇはその邪魔をしたんだよ!
分かるか!?あとお前のあの威力明らか禁忌の血を受け継いでるよなぁ!この忌み子が!」
べべロイドが罵声を僕に浴びせると取り巻きも同じように罵声を浴びせてくる。
「全く以てその通りだ。オーバリックとは相性が合わないと思っていたが
話は合いそうだな。この禁忌の忌み子だけな。」
そういってヴィリアが不敵に笑う。
それを聞いたべべロイドはヴィリアに
「俺も同じ気持ちだぜ。だが、この忌み子をどうにかしあうってまでは仲間だな。」
同じ様に笑う。
敵の敵は味方ということらしい。
王女がそんな二人を見て僕に謝ってきた。
「本当になんと言えば良いのか…。」
「別に気にしなくていいですよ、慣れてるので。」
僕がそういうと王女は悲しそうな顔して
「そうですか。」
と一言呟いた。
ヴィリアとべべロイドは僕が王女を会話してるのが気に食わないのか凄い顔で睨んできていた。
そんな様子を見て王女は呆れていた。
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