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第二話 〜魔物と人との出会い〜

 歩いていて、また気づいたことがある。このあたり一帯には道がなんじゃないだろうか。

 

 だっておかしいもん! もう歩き始めて3日だよ⁉道が全くないし。いや、でも天界にいたときよりも足が短くなってるし、おそらく、力も少し落ちてる。魔法力とは別でね。


  それとは別にちょっとうれしいこともあったよ。というか、ワクワク?はじめて、出たときは飛んで喜んだね。


「ズシン……ズシン……」


 こんな感じでずっと魔物がぼくの近くを通ってるの。これ僕を狙ってるよね?すっごい、ワクワクしてきた。やっぱ探検はこうじゃなくちゃ。よし、じゃあ下界初の魔物討伐といこうかね。


 と、ちょうど思っていたら魔物が背後の茂みから襲い掛かってきた。


「ガァルル ガァルル」

 

 熊型の体長3m くらいある大型の魔物だ。右足を上から振り下ろしてきた。しかもなんか熊の右足赤くない?これたぶん魔法だろうな~。さわったら熱そうだ。それならこっちも魔法を使うとしよう。


【中級雷魔法 サンダーボルト】


 刹那、彼が形成した魔法陣から雷がでた。熊型の魔物はものすごい悲鳴を上げたがまだたっていた

 

 すごいな!中級魔法をくらって立っていられるなんて!いままであったどの魔物よりも強いや。その炎をまとった右手で防いだのかな?じゃあ上級魔法使ってもいいかな?森に被害が出るかもだけど使っていいよね… でも、上級魔法は魔法で雲を作らないとだから、めんどくさいんだよな。


 と思っていた矢先、熊型の魔物は倒れてしまった。


 な~んだ。中級魔法で一撃か。つまんないな~。収納魔法にいれてっと。


 さて冒険再開!元気に行ってみよう。なんて歩いていたらまた魔物が。これもちゃっちゃっと中級雷魔法で討伐して、あっこっちにも。そっちにも。なんか狩りってたのしいな。


 でも、全部中級魔法で倒せちゃうのはちょっと、つまんないな。僕的には、もっと派手に敵を倒したいんだけどな。あとは、女の子を助けてモテるっていう、野望も忘れちゃだめだね。


 また歩いていて気づいたんだけど、なんか出てくる魔物の数少なくなってきてない? 


 と、思ったらなんか前にスクリーンが出てきたぞ。何か書いてあるな~。


[スキル威圧を習得しました。低レベルの魔物には自動的に威圧します]


 なんか、やだな。もっと魔物と戦いたいのに。あ、でも僕が勝てない魔物が出たらこまるからな~。

逆に考えてこれで僕の前に出てくる魔物は簡単には倒せないって行くことか!!


 というか、このスクリーンぼくの問いに答えてるのかな?


[特殊スキル[鑑定]の能力の一部です。スキル神によって鑑定が強化されています]


 スキル神って人々にスキルを与える役割を担っている神でしょ?天界にいたときは一番お世話になった神だったな。そのひとの加護の効果ってこと?


[そうです]


 しゃべれないのかな?でも、スキルとしゃべるのはやっぱちょっと変か。ちなみに、僕っていくつの

特殊スキルを授かったの?てか、特殊スキルってなに?


[質問が多い、めんどくさい主人ですね。特殊スキルとは通常スキルとは違い、職業などとは関係なく

 神によってさずかるものです。つまり努力ではどうしようもありません]


 なるほど。完全に運要素が強いんだ。で、結局僕は何の特殊スキルがあるの?


[鑑定(改)、 擬態 、神獣召喚 の3つです]


 神獣召喚⁉なんかすごそうだね。


[現在、主人は下界に慣れていないため、まだ神獣召喚は行わない方がよろしいかと思われます]


 つまり、まだ使わないでいいってわけだ。はやく神獣召喚したいな。使っていい時期になったらおしえてね。


「ガキィン、キィン」


 なんか遠くで戦闘音がしない?つまり、人がいる⁉これは行くしかないでしょう。


【中級光魔法 身体能力強化 2倍】


 とにかく、音がする方に速くいかないと、これで戦ってる人が死んじゃったら街にいけなくなっちゃう

だんだん、音が大きくなってきた。ひとまず、草に隠れて様子を伺おう。


 見た感じ、今回の魔物はいままでとは全く違うみたい。今までのが赤ちゃんに見えてくるくらい。

たぶん上級魔法でも倒せないかもな。でも、ぼくは圧倒的にかっこいい風に出てきたいんだよね。あの

女の子を圧倒的実力で、助けたい。


 それにしても、彼女あんまり戦闘はとくいじゃないのか?もしかして、僕と同じ下界の中の失敗作かもしれない。


 ちがうよ。そこは、もうちょっと右に踏み切って いったんフェイント入れて! 

もっと狡猾に戦わないと!

 

 というか、剣もよわそうだな。たぶん、人間界の中でも出来が悪いものしか与えられないんだろうな。

なんか、一気に人間界が不安になってきたよ。


 なーんて、おどおどしながら観察してたら


「子ども⁉ 早くにげなさい!!」


 ばれちゃった。せっかくかっこよく出てこようと思ったのに… ってにげなさい?

この人、僕が弱いってわかっててそれでも自分の命を犠牲にして、僕を逃がそうとしてるんだ!

なんていい人なんだ。


 でもたぶん、この程度の魔物なら失敗作といわれてきた僕でも倒せるはず。


 それに、登場シーンは大失敗だったからな。こっから挽回するしかない。


【超級雷魔法 雷帝轟破】


 すっごい大きな音がした。久しぶりに使ったから威力と音の計算、間違えた。うつ前に、ちゃんと女の子にあたらないように走って押したから大丈夫だとは思うけど。

 

 でもまさか、威力を抑えたとはいえこんなに環境破壊してしまうとは。衝撃波で、木々はほぼ全滅。これじゃあ、ただの、環境破壊者だよ。ごめん、木たちよ。


 でも、女の子を僕が救うためにはこれしかなかったんだ。ぼくのモテのために必要な犠牲だったんだ。これで僕もモテる… やっぱり失敗作だから無理かも… 


「魔法打たなくても倒せたわよ! よくも環境破壊をしたわね!!」

とか、言われたらどうしよう! 僕立ち直れないよ…


♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


 想定外だった… まさか、ここに「オーガ・ロード」がいるなんて。ものすごい大きいし何より…

この攻撃力。私の市販の剣では受けただけで折れてしまう。これがBランク上位のモンスター。冒険者ギルドに救難信号を出したけどもうダメね… 人生結構楽しかったな。


 「カサカサ」


 後ろの草むらから何か音が!新手の敵?・・・んな!子供?


「早く逃げなさい!」


 もう、しょうがないわね。せめてこの子が逃げ切るまで時間を稼がないと…


 この化け物相手に・・・ 

 

 覚悟を決めましょう。3分、それ以上は無理よ。


 な!急に子供がこっちに来た。こっちに来ちゃダメ!


 私を押して・・・ まさか私の代わりに犠牲になるつもり。まって、それは・・・


「ドゴォーン」


 何が・・・起こったの?ちょっとこの化け物から目を離した隙に、黒焦げになって死んでるし、周りの木々は消え去ってるし。


 この子供がやったていうの?どう考えても今のは上級・・・いや超級の魔法だった。そんなの使えるなんてAランクレベルじゃない?


 はは、足がすくんでもう一歩も動けないや。ひとまず呼んだ救援者を待ちましょう。あれ、なんか意識が・・・


 あの子の雷の衝撃波で!もう、なんなの、あの子?


「バタッ」



「おーい、君?」

 

 そういえば下界に来て初めて喋ったな。ってそんなこと言ってる場合じゃないよ。今すぐ回復しないと。

 

 でも、僕回復魔法使えないんだよね。しょうがない。祈るか。きっと神は助けてくれないけど。確か、座り込んで、頭を地面につけて両手を合わせればいいんだよね。


「お願い、この子を助けてやってください」


 よし。祈ったし後は気長に助けをまとう。そして助けが来たらついに街へ到着だ!僕の完璧かつ緻密な作戦がはまったな。よっしゃー。今回の目標街到達は実質完了だ!

 

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