第一話 ~下界でのはじめての冒険と天界の神の嫌がらせ~
下界に降りたはいいがまず何をすべきなのだろうか?僕は野望のために、できることはなんだってするが…
ひとまず、人族がいっぱいいる、《街》とかいうものを探してみようかな。でも…どうやって街を
さがしたらいいんだろう?今、いるところは見渡す限り木しかないぞ。人族なんて1人もいないし・・・
そういえば確か人族の街からは街道とかいう整備された場所があるらしい。それを探せば人族の街にたどり着くことができるかもしれない。
まあ一旦歩こうかな。初めての下界だしまずは探検だ!大きな魔物とかが出たら困るけど、小さなものならなんとか対処できるだろう。これでも1000年生きてきたんだ。
*
歩き始めてわかったことがある。歩くというのはだいぶ疲れるしお腹が空くようだ。まだ体感2時間くらいしか歩いてないのにな〜
ひとまずご飯にするとしよう。きょうのメニューはそこら辺にあった謎の植物と紫の何かを煮てできた、料理だ。鑑定結果は有毒・悍ましい姿・超低品質・人外料理 となっているがこれしか食べるものがないので食べるとしよう。
食べてみて思ったことがある。鑑定は嘘しか言わないということだ。天界で食べた料理よりは圧倒的に美味いし、久しぶりに、食べてもお腹が痛くならなかった。これからは鑑定の言うことは信じないようにしよう。これもきっと神様の嫌がれせだろう。
また歩き始めて、思ったことがあった。自分の鑑定をまだしていなかったなと。鑑定のことを信じないと誓ったが僕の能力が高すぎた可能性もある… いや、ないな。僕の能力が高かったらそもそも下界にきてないや。
ま、まぁ万が一ってこともあるし鑑定してみよう…
鑑定してみた結果気になることがいくつかあった。まずなんか、名前の欄に名無しって書いてある。まだ僕に名前がないからかな?まあ、この世界の人族がどんな名前をしているかわからないし、これはあとで考えるとして…
問題はこれ!耐性の欄の毒耐性や状態異常耐性の後ろに「Ⅴ」と書かれている。「Ⅴ」って何?普通数字が書かれるんじゃないの?他にもⅰとかⅢとかあって全然わかんない。
やっぱ弱すぎて測れなかったのかな?そしてさらに、僕の魔法のレベルが天界にいて時と変わってないんだ。これはまずいぞ。下界でも失敗作って言われたらモテるどころじゃなくなっちゃうよ。どうか、
《下界では無双できた》てきな展開になりますように。
まあそれはいいとして、問題は加護の欄。なんかたくさんの神から呪いをもらってるんだが!炎神の呪い、水神の呪い、風神の呪い、命運神の呪いなどなど。あの人たちは僕を下界におろしてまで嫌がらせをするのか。まあいいよ。僕はこれでもなんとか生き抜いてみせるさ。この程度の絶望ほんと膝から崩れ落ちる位なもんだよ。
だって、いいか。この加護っていうのはすっごく人間にとっては大事らしんだよ。強さに直結する
とかで…
まあでも創世神の加護とスキル神の加護、雷神と光神の加護をもらえたのは、うれしい誤算だったな。
ありがとう。拝んどこっと。
*
「見ろよ、あの失敗作が下界に降りたぞ」
「やっとあいつと同じ空気を吸わなくて済むな」
ここは天界に住む神たちの中でも権力のある10人の神(10大神)と最も権力のある創世神が集まる由緒正しき場所。その名も神威殿!ここでおこなわれるのは『神々の議』
ここで神たちは下界の方針を話したり宴をしたり色々。今は下界に落ちたあの神の話をしている。
どうやら、彼が下界に落ちたという事実は神々が宴をするほど、喜ぶ事実だそうだ。
「おい、あいつ、あのぜってえ不味そうな飯食うのか。食ったぞ!」
「黙れ炎神。飯が不味くなる」
「それよりお前ら!みてみろ。あいつ呪いに気づいたぞ」
この11人の神のうち実に8人が彼に呪いを授けた。そのため彼は多くのことにデバフがかかった状態になっている。
「命運神の呪いのせいで街に辿り着かねえな。いつも反対の方向に行くぜ!」
そう。彼は命運神の呪いによって運がとてつもなく悪い。あの料理も、たまたまいた場所付近に有毒植物しかなかっただけで少し移動すれば美味しい食材もあったのだ!
「こいつの冒険を見るだけで酒のつまみになるぜ」
「何人かがこいつに加護をあげていたがそれはそれで良かったかもな」
「とにかくこれからも俺らで嫌がらせをしていこうぜ」
「これにて本日の神々の議を終了とする」
最後に声を上げたのは下界に落ちた神に加護をあげた数少ない神のうちの1人であり、最も権力のある創世神だった。なぜ彼が加護をあげたのか。今はまだ誰も知らない。
*
「それにしても、なんで創世神はあんな失敗作に加護をあたえたんだ?」
「そりゃ、お前らみたいなやつが呪いを授けまくったからちょっとした慈悲だろ」
神々の議が終わったあとは神々は帰路につく。しかし、ただでさえ娯楽が少ないうえ、天界の風景は
下界とは違いあたり一面が白く黄色い、雲以外何もないときた。神々は2~3人で話しながら帰るので
ある。
「それはそうと炎神、お前が仕事をさぼっていることを創世神にはばれてないよな?」
「その言葉をそっくりそのままお前に返すぜ、水神 仕事をしてないってばれたら俺らは創世神に
消されちまう」
神は創世神の仕事を手伝うためもとは創世神がつくりだしたものだった。そのため、仕事をしない神は創世神に不要と判断され消されるのだった。
そのため随分と前から一部の神たちは創世神を消したいと願っていた。だがしかしその願いはこれまで創世神が神々を生み出してから50億年間かなうことはなかった。
「創世神を殺せる方法がひとつもおもいうかばねえ。おれら10大神が束になっても勝てないんだぜ」
「そこで秘策がある。魔神を復活させる」
「な!魔神を⁉俺らが殺されるぞ」
魔神とはかつて創世神が封印したとされる創世神が生み出した神の一人だった。しかし、かれはあまりにも多くの力を持ちあろうことか創世神の暗殺をしようとしたためふういんされたのである。
「でもよ、仮に復活させたとして創世神には勝てなかったんだろ?」
「さあな。でも、創世神が勝てなかったから封印したんじゃないか?」
「まあ試す価値はありそうだな」
いまだ我々には、姿形さえわからないこの神たちはのちに天界最大の反逆者といわれるようになるわけだが今はまだ、だれもしらない。そしてこの事件は失敗作といわれたあの神にも関係ある事件へと発展していくわけだが、それはもう少し先のお話。
どうも名称未設定君です。だいぶ、天界の話が長くなりましたがこの先だいぶ重要になってくると思います。
次からは、下界に落ちた神の話にメイン的に移ります。早く彼に名前を付けるシーンを書きたいとおもっています。
これからも暖かい目でみまもってください。ありがとうございました。




