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プロローグ

 目を覚ますとそこには綺麗な緑と茶色の何かがたくさんあるところにいた。これが噂の木だろうか。それともこれが森なのだろうか?何もわからなかったが一つわかることがった。今日、僕は無事に下界に辿り着いたのだ!


 〜約1000年前〜


「くそ、結局産まれやがった」

 初めて見た景色は、白い何もない空間に見るからに性格の悪そうな男が、樽に入った酒を直接飲んで落胆した様子だった。


 どうやら僕は神の中でも失敗作らしかった。生まれて言葉を覚えるに100年かかり、魔法を習得するのに500年かかった。普通の神なら同じことを50年で終わらすらしい。そして剣術や下界の勉強を始めるのだとか。


 神たちは僕のような失敗作が生まれるのを随分前から知っていたようだった。ただ、そんなことはどうでも良かった。


 僕はただ神たちに一度でいいから褒めて欲しかった。それに失敗作だとわかっていたんならどうにか産まれない方法を考えて欲しかった。結局僕は産まれない方が良かった。生まれたといっても何一つ楽しいことなんかないしこのままいっそ死んでしまった方が・・・


 そんな中、転機が訪れる。僕は1000年間ほぼ何もない独房に味のしないご飯を食べて生きてきたのだが、初めて独房の外に出て、何やら四つの柱で囲われている大きな魔法陣がある部屋に来させられた。


 どうやら下界にいかさせられるらしい。親は初めて僕に笑顔を見せた。僕も生まれて初めて笑顔になった。こんな息苦しいとことはとっとと退散して早く下界に行きたかった。とにかく、わくわくした。下界の風景や種族はうわさでしか聞いた頃がなかったから。


 そうして僕は下界に来た。だが僕にはこの1000年で培ってきた力がある。なんとか生き抜いてみせるさ。まずは街とかいうところに向かおう。そしたら、人としての暮らしができると聞いたことがある。

冒険者とやらを目指すのもいいかもしれない。


 僕の野望はただ一つ。《モテたい》のである。独房の中で一人でいるのはさみしかった。どうすれば一人じゃなくなるのかを考えたとき一つの考えが生まれた。モテて、金持ちとやらになって、たくさんの

伴侶を見つければいいじゃないかということだ。


 そうすれば僕は一人にならないし、この神に比べれば短い一生を充実して暮らせるはずだ。

 

 おそらく僕は身体的に人族で7歳くらいだろう。金色の髪に綺麗な顔。俗に言うイケメン。それに服が美しい。何も言わなければ僕は貴族の息子と間違われるだろう。


 とにかく、物と名前が一致しないから鑑定の能力を使ってなんとかするとしよう。こうすればひとまず物と名前の一致、使用方法くらいはわかる。

 

 大丈夫。生き抜くさ。ここから僕の圧倒的力と演技力でこの世界を生き抜いてみせる。






ここまで読んでくれてあいがとうございます。まだまだ至らぬ点があるかもしれませんが少しずつ成長していきたいと思っています。暖かい目で見守ってくださると幸いです。

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