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第3話〜意外と僕は強かった〜

 「おーい、大丈夫か?」


 なにやら、人が来たぞ!この、女の子が救助隊を読んだんだっけ?つまり、ついに街へ行けるってわけだ

街へ行ったらなにをしようかな?モテるためにはやっぱ、強くならないとか?といっても下界の平均レベルが分からないからなんても言えないよな。


 もしかしてら、下界では僕が失敗作ではないという可能性もある。天界と下界のレベルが一緒だなんてさすがの僕も思ってないしな。


 何やら救助隊の人が忙しそうに言ってるな。あんまり深刻そうな顔じゃないから、大丈夫なのかな?


 「ひとまず、回復魔法をかけなければ。まだ、間に合うぞ!ギルド長お願いします。」


 お!どうやら、この女の子は死にはしないらしい。それはよかった。


 おっと、なんか、おじいさんが白衣をきてやってきたぞ。このひとが、回復魔法なんてできるのか?だいぶ、よぼよぼのように見えるけど。


【超級回復魔法 超回復ハイヒール


 超級魔法!!こんなおじいさんが使えるってことは、やっぱ超級くらいは普通なんだろうか?

だとしたら、僕は下界でも落ちこぼれかもしれないな。


 いや、まだ希望はある。この人は「ぎるど長?」らしい。「長」ってつくくらいだから、多分どっかの偉い人だ。超級を使えるから偉いのでは?

 

 いや… やっぱ、違ったとき落ち込むからこういう考えはやめよう。


「君は?名前いえる?」


 やっば!おじいちゃんが座って話しかけてきた。えーっと 名前名前。そんな、すぐには思いつかないよ! もーこういうときは


「ないの。 あのね、 ぼく 気づいたら ここに いたの」


 できるだけ赤ちゃんっぽい、かわいい声と顔になって、しぐさも手を目元にして今にも泣きそうな感じにして… どうだ!!


「そうか。大変だったな。 おい!ひとまずこの子を冒険者ギルドにつれていくんだ!」


 冒険者ギルド? それがどこにあるかわからないけど多分街につくだろう!これでミッション

コンプリートってわけ。そうして、ついたらその後のことは流れに身を任せてみよう。よしこの

緻密かつ完璧な作戦を今これにて開始とする!!


「そして、この女性も冒険者ギルドに 話を聞かなくては」


 っていってから、偉そうなおじいちゃんは先に帰っちゃった。残されたのはいかにも強そうな赤髪の

おにいちゃんに青髪のおにいちゃんだ!なかなかイケメン!


 そして、僕とそこにいる女の子を優しく抱いて歩き出した。いいなー 僕も女の子をお姫様抱っこしたいよ。


 ちなみに僕が女の子のことをお姉ちゃんって言わないのは女性にそれは恐れ多いからだ・・・


 そんなことより、こうして僕は下界におりて4日目にして、初めて街へ向かっていったのであった。



 そして、現在… ぼくは街とやらの大きさに圧倒している。まず、街を取り囲むようにある壁みたいなやつ(城壁) 

  

 されには街というのはものすごく大きかった。自分の体、何個分か図ることすら難しいほどだとは想定外だった。  


 街に入るための検問とやらのためにできてる行列を横目に、それらを全部飛ばして、

裏門てきな、関係者以外立ち入り禁止とかいてある扉から入った。聞いてみたところ門で働いている衛兵が通行するんだとか。


 そして、色々街を見て回りたかったが、なぜか僕は冒険者ギルドの応接室とやらにいる。一つの部屋なのに、天界で過ごした独房とは、まるで違って驚いた。


 特にこのふわふわとした椅子的なものとか、棚に飾ってあるワインとか、とにかく全部が高そうだった。


 しかし、推定年齢7歳の子供をここに通すなんて、少し頭がおかしいのではないか?と、思っていたらさっきの回復のおじいちゃんが出てきた。


 おじいちゃんは、すっごいやさしい顔でこんなことを聞いてきた。


「あの、[オーク・ロード]を討伐したのは君かね?」


 何度も言うがすごいやさしそうな顔なんだ。だけどオーク・ロードってなんだ?

あの、二足歩行で無駄に太ってて王冠みたいなのを頭につけてて、ぼっろぼろの服を着ていた、おっさんみたいな魔物のことか?


「それなら、確かに僕が倒しました」


 言った瞬間あ、まずいと思った。さっきはめっちゃ可愛い赤ちゃんを演じてたのに、急に大人っぽい風になっ

ちゃった。


 ま、まあギルド長もあんまり気にしてないみたいだしいいとするか。嘘です。結構驚いた顔してるよ。どうやって言い訳するかな〜

 

 そしたらこの、ギルド長がどうやって倒したんだと、さっきより怖そうな顔で聞いてきた。こっちが素 の顔だったらやだな、なんて。


 でも良かった。赤ちゃん演技とのギャップに驚いたわけではなかったみたいだった。ひとまず安心!


「超級雷魔法で一発でしたよ。まあ、これくらい誰でもできるのでは?あんまり強くない魔物でよかったですよ」

って言ったら、ギルド長があり得ないくらい驚いた顔をした。


「オーク・ロードはBランク上位の魔物… 世界でも単独で倒せるのは上位15%くらいだぞ?」

 

・・・・・・え?


 今度はこっちが、多分さっきのギルド長よりも驚いた。あんな鈍い、弱い魔物が・・・強い?何を言ってるんだ。あんなの、誰でも倒せるだろ。


「君はどこから来たのかね?」


 驚きを隠せないまま次の質問が来た。この質問に正しく「天界」と答えられたらどれだけいいか。

ひとまず


「わからないんです。親もいないし名前もありません」

と答えることにした。そしたら、ギルド長はもっと驚いた顔で、


「じゃあその魔法はどうやって覚えたの?といわれた」

 

まずい!この説明は全く考えていなかった。どうするか・・・もう、こうなったら当たって砕けろ!


「道端で会った超すごい魔法使いに教わりました。今は災害級まで使えます」


っていた時ギルド長が固まった?そして放った一言が


「は?」


 だった、どうやら言ってはいけないことを言ってしまったらしい。なにがまずかったのだろう?道端で会ったていうのはうさん臭かったか?まあ、確かに、この人たちに拾われるまでは道すら見たことなかったしな。


 と、考えていたら問題はそこではなかったようだ。


「お前・・・いや君は今災害級も使えるといったよな?」


 今一瞬ギルド長が「おまえ」っていったよな。そこまで動揺するって、やっぱり災害級じゃ低かったかな?


「災害級じゃあ 低すぎるってことですか?」


 そうだ。って帰ってきたら下界無双説が静かに否定されてしまうが・・・どうだ?


「いや、違う・・・その年で災害級を使えるのは絶対おかしい。強すぎる。いいか。お前も知っての通り   

 魔法は「初級」「中級」「上級」「超級」「災害級」「幻術級」「神話級」「創造級」「創世級」の

 9段階だ」


 それくらいは、失敗作の僕にも知ってる。神なら子供でも神話級は使えないと話にならないといわれるが・・・


「それでも、災害級以上を使えるのは世界でも上位5%にも満たないんだぞ」


 え・・・?つまり、僕は下界では弱くはないってことか!いやったー 無双物語のスタートか?


「あの、すすむ様でも、初めて災害級を習得したのは127歳の時だというのに・・・

 君、冒険者ギルドに入る気はないか?」


 さて、ここで思ってもいない相談がきた。冒険者ギルドに入らないかだとさ。でも、少し冷静に考えよう。こういうときは、一気に質問した方が良いな。


「冒険者ってさ金が稼げて、何よりモテる?」


 その時の、ギルド長の顔は今日一番笑顔だった。そして


「成功すれば」

 

 と答えてくれた。ならもう入るしかないのではないだろうか?だって、僕の野望に一番近道じゃないか!!


「ぜひとも入らせて下さい」


 ギルド長は驚きながらも嬉しそうに


「大歓迎です」


 といった。そして一つ問題があった、それは・・・


「ギルドカードを作るのにあなたの名前がどうしても必要なんですが、どうしますか?


 名前か・・・うーん じゃあ今考えるとしよう。何がいいかな。あんまり変な名前だとよくないからな?・・・

そうだ!


「アゼル」を名乗るよ。


「アゼルですか?確か「孤独」や「禁忌」といった意味がありますよね?」


「いいんだ。そのほうが、僕は無敵ではないんだって自覚し続けられるから」


 といったら少しギルド長が悲しい顔で


「わかりました。ただひとつ言わせてください。あなたは孤独ではないですからね。少なくても私はあなたの味方ですし、先ほどの女性冒険者もあなたにお礼を言いたいと言っていましたよ」


と、言われた時ぼくは初めて暖かい気持ちとなった。このギルドに来てよかった。そしてギルド長が少し部屋を出ている間、これからの楽しい人生を思い描きながらワクワクしていた。

 


ギルド長が返ってきた。少し申し訳なさそうに


「ではこれがギルドカードです。あなたは特例でBランクからです。すいません。ほんとはAランク以上の実力   なんですがAランク以上はこの国の首都で行われる試験を受けなくては行けなくて・・・」


 全然いいのに。すぐに上位のランクになっちゃうと、冒険者ギルドを詳しく知らないのになるってことになっちゃうからね。それは僕の狙ってるところとは違うからね。


 「そういえば、冒険者のランクってどんな感じになってるの?」


 「まだ、説明していませんでしたね。下から「F」「E」「D」「C」「B」「A」「S」「SS」「SSS」  

  「Z」の10ランクです。ちなみに今世界で一番、高ランクの方はSSランクで2人います。そのうち

  一人は「冒険者ギルド統括」つまり冒険者ギルドのトップです。いつかあなたも会うと思いますよ」


 へぇー じゃあ、ぼくはSSSランクになれるように頑張ります。


 「ええ、ぜひとも頑張ってください」


よし、これで僕のモテへの大きな第一歩を踏み出すことができたな!こっから、どんどん出世して下界最強の称号をいただくぞ!

さて、読んでくれてありがとうございます

冒険者ギルドについに入った彼。これから少しづつ下界の常識と自分の異常さに気づいていきます。

ギルドの英雄と呼ばれる日も近いかもしれませんね。

ではまた次話

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