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不死後衛の苦悩  作者: すろれっさー
冒険大好き後衛です。
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書きたいことが書けないでいます。

初めてのパーティでの戦いですので、慎重に実力を測りたいです。私の弱点は連続性です。魔法を連続で撃ち続けると魔法が使えなくなるのです。それと、魔法が効かない相手も厄介ですよね。


「とりあえず、岩場に行きますか。」

「そうだね!」

「それがいいと思うよ。」


私たちが移動しようとすると、ギルマスが私たちの行く手を阻みました。絶対に厄介事の臭いがします。ほら!あの口元見てください!


「お前たち。パーティを組むようだな?」


ギルマスの口調は毎回変わるようです。今回は若そうな男の口調でした。この人のキャラはどういう風なのでしょうか?そろそろ固定しないと、冒険者の皆さんが混乱してしまいますよ。


「パーティの申請書は提出したかね?」

「あ。まだだね。」

「そう思えばまだだったね。」


それえとシンの口調が砕けて、少しおねぇが入っているような気がしてきました。早めに手を打たなければ彼の人生に関わってしまいます。恐らく彼は生意気キャラなのでしょう。初めのころの丁寧口調がなんだか懐かしいです。


「そこでだ。お前たちに紹介したいやつらがおる。」

「え・・・またですか・・・」

「そうだ。逃げ・・・拠点を変えた前パーティの二人のようなやつではないから安心しなさい。あ、そのうちお前たちを見つけると思うからその時に相手をしてやってくれ。」


そう言ってギルマスは自室に引きこもろうとして進行方向を変えました。しかし、何かを思い出したように振り向きました。


「そう思えば、お前、ジョブの部屋を使ったことがないそうじゃな?」

「はい。使っていませんが。」

「それだけ強い魔物を倒してジョブが変わらないのか?」

「変わっていますよ?」

「・・・ジョブの部屋は使っていないんだよな?」

「はい。」

「・・・おかしい・・・」


なにがおかしいのでしょう?不死人族ならばどんな状況でもジョブを変えることができます。しかし、ギルマスの言い方や表情から察するにジョブの部屋を使わなければジョブは変更できないようです。


「・・・まあ、いい。魔法系ジョブばかりだと特化型になってしまうぞ。」

「一応魔法も剣も使っていますよ。」

「それならいいんだが・・・」

「じゃあ!行きましょう!」


最近考えたことなのですが、短剣って投げるじゃあないですか。では、普通の剣を投げればいいのではないですか?遠距離から攻撃できると思います。こうして私たちは冒険に出かけようとしました。その時です。私たちを呼びとめる声が聞こえました。


「す!すみません!」


どうしてこのタイミングなのでしょうか?後衛ですので後ろから声をかけられることが苦手です。不快ですね。後衛が後ろから攻められる時というのは異常です。奇襲などによる攻撃です。無視して私は歩きだします。


「あ、あの!」

「はい?」


無視は成功しなかったようです。それもそのはず。シンとアンはすでに振り返っているのですから。私も振り向いて声の主を見ます。主は私と同年代ほどの少年、少女でした。少し自信の着いたような表情です。若いっていいですよね。恐らく少ししか実力が無いと思われます。彼らからは強い魔力が伝わってきません。完全に魔力を遮断できるほどの実力者にも見えませんが・・・


「お前たち、俺たちと同じくらいの歳だよな?」

「そうですけど?」

「私たちのパーティに入りませんか?」

「え?」

「私たち、後衛を探しているんです!」

「現在は、男二人に、女一人で、回復、遊撃、前衛がいる。」

「後衛で、同年代くらいのやつが必要なんだ!」


彼らの背後でギルマスの口がとても開いています。悪魔のようなその表情が嫌いになりました。彼が紹介したかったのはこの3人だったようです。しかし、私たちのパーティと比べて彼らは弱そうです。それに絶対パーティ内恋愛で三角関係ですよ。絶対。だって少女の両隣が男ですから。しかもお互いに今も睨み合っています。


「もしかしてギルマスになにか言われましたか?」

「おう!お前たちなら同年代だし!いいと思うってさ!俺らの足手まといにならないように頑張れ!」


私もシンもアンもその一言に機嫌が悪くなります。目線を合わせると意見が決まりました。〝こいつらとはパーティを組まない。〟心が一つになった瞬間です。


「俺たちはみんなGランクだぜ!あんしんしてついてこい!」

「つまり?」

「初心者中の初心者。ひよっこだね。」

「僕とアンはFランクだし、セルゼルフは・・・今何ランク?」

「私はAランクを頂いております。」

「・・・」

「私たちはこれで失礼しますね。」


受付に紙を提出した後、私たちはギルドを後にしました。紙の裏には〝二度とあんなやつらに紹介しないでください〟と書きました。言い方が嫌なんです。たぶん彼は元貴族でしょ?偉そうな態度がとても嫌です。



神々の会議。神の時間と《アランダ》の時間の流れは少し異なっている。神は気に入った者の人生を録画し、眺めているのだ。今日の議題は最高神のお気に入りに関することである。


「最高神様・・・セルゼルフという者がお気に入りなんですか?」

「そうじゃが?」


悪びれることなく最高神は答える。そう。最高神の加護というのは強大すぎるため、世界の危機以外では与えてはならないと暗黙の了解で決まっている。しかし、最高神は何千極年に一度加護をお気に入りの者に与えているのだ。極とは単位である。

今回困っているのは、強すぎる力が溢れ出していることだ。未来がわかる神・・・最高神と未来神は遠い先の時代を見ていた。その時、セルゼルフが神になっている瞬間を目撃したのだ・・・映像で。


「神をまたお一人お増やしになられたのですか?」

「いいじゃないか。前に与えた者は結局神にはならんかった。今は異世界でバカンスを楽しんでおる。」


前回の最高神の加護持ちは何回も死んで、生まれ変わっていた。死ぬと加護も消えるので問題は無い。そう。死ねば。


「今回は死なない種族ですけど?」

「よいではないか!わしはあれが欲しいのじゃ!」

「はぁー。」


最高神は精神年齢が幼い。故にわがままであるのだ。神に年齢という概念などは無いため、精神年齢だけで判断される。最高神、第二神、第三神・・・などという順位付けは力の強さだけで決まっているため、精神年齢は関係ないのだ。これが幼い彼女が最高神になった理由である。そんな幼女の〝あれが欲しい〟という発言で会議は終了となった。



「とにかく今日からパーティのランクを上げる作戦に出ます。」

「どうやってー?」


語尾を伸ばすのはアンです。彼女はなんでも伸ばしたい性質なのです。


「近くの迷宮都市に行きたいと思います。」

「あ!知ってる!ガレバンレでしょ!」


一番近い迷宮都市は《ガレバンレ》です。通常、ランクを上げるには依頼の達成と、高ランクの魔物を倒した証が必要です。信用に足らない場合、ギルド職員の前で魔物を倒すこともあります。しかし、迷宮都市では到達階層でランクが上がるのです。鍛えながらダンジョンを進めばレベルも上がりますし、ランクも上がる、技術も上昇!いいことばかりです!


「どうですか?興味ありませんか?」

「あるー!」「いこ!」


ということで《ガレバンレ》に行くことが決定しました。普通に進むとしたら《パラコミック》から10日です。それなりに食料が必要になりますよね。装備も必要です。彼らはまだ初心者と言ってもおかしくない年齢で、ランクも低いです。最低限の装備を整えなければなりません。


「装備や食料を調達しに行きますか。」

「・・・私たち足手まとい?」

「いえいえ。ダンジョン内や、その他で私は活躍しないつもりですので、私はただの荷物持ちですよ?」

「え!?それって大変じゃん!」


現在、私たちはギルド近くの飲食店に入っています。彼らが来るとは思っていました。なぜなら、ここのランチはとても安く、美味しいからです。


「さっきはすまなかった!俺たちをパーティに入れてほしい!」


急に私たちのテーブルの下で土下座する先ほどの3人組の男二人目。この人は常識人であるらしいです。しかも、このような人目がある場所で土下座の頼みごと。断りにくい場面を作っています。


「帰って下さい。足手まといはパーティに入れたくないのが世論です。他人の迷惑ですよ?」


私は普通の精神ではないのでこんな公衆の面前で恥ずかしい思いをしても大丈夫です。しかし、彼がお願いしているのは私のような冷たい人間ではなく、隣の席で同様しているアンとシンでした。


「ち!ちょ!ちょっと!頭を上げてください!いいですから!わかりましたから!ねぇ!シン!」

「そそそそうだよ!もういいよ!大丈夫!」


こうして、私たちのパーティは6人となりました。食料や、装備に掛かる経費を大幅に見直さなければならないようです。


「まず、パーティで稼いだお金ですが、等分とします。貢献度ではないということを忘れないでください。それと、私は戦闘に参加しませんから。」

「はぁ!そりゃないぜ!お前だけ危険なしで金だけとろぉってぇのか?」

「いいえ。私は通常時は荷物持ちと料理人。いざって言うときの囮をします。あなたたちは安全を買っているわけですね。あ、それと、嫌ならパーティを抜けてもらってもいいですよ。」


生意気なやつはどこにでもいるようですね。残念です。そんな時、以前渡した硝子が割れる感覚が伝わってきました。


「私は急用ができました!では!」


【転移魔法】!私は例のお花畑に転移し、【防御魔法】を展開しました。硝子が割られるのは彼女に危険が迫っているときです。私は彼女を守ると決めたのですから・・・

読んでいただき、ありがとうございます。

現在、がんばって仕掛けた伏線を見直しています。近い伏線を一つだけ使わせてもらいますね。

種族。純人族。

純人族のことを人といい、その他の種族のことを亜人と呼ぶことが多い。勇者召喚を一番多く行う種族である。異世界人は全員純人族であるため、騙されやすい特徴がある。他の種族は力で魔物を倒しているが、純人族は数で対抗している。

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