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学校ですることがないと思いました。
触手で繋がれた私とクロ。クロはまだ地上に到着していないようですので、私は虫たちが舞い上がるその場所を覗いてみました。虫がいると言うことは草があると同じだと思いこんでいるので、きっと草木があるはずです。そこに広がっていたのは地下世界でした。天井は光り輝き、草木が生い茂っています。こんな場所があったのですね。天井は何が光っているのでしょう。この絶景、虫どもがいなければさらによかったに違いないと思います。そして、虫たちは予想外の動きを見せました。なんと、地上にいる鹿と思われる生物を蛾のような魔物が捕食していました。サイズ差は8倍ほど・・・蛾がとても大きいのです。そろそろ魔法を使いますか。【獄炎広範囲魔法:倍化魔法:神の輝き】を使いました。それと同時にクロが私を引っ張り出しました。落ちてきた穴と、入り込んだ穴はほぼ直角。私の首の骨が体が浮くほどの速度で引っ張られるという力に耐えられるわけがなく・・・私は一度死にました。え?そんなに軽く死を見るな?いやいや。生き返りますから。他の人族の命は尊重していますよ?霧になった体で私は地上に上がりました。
「ちょっと!痛いじゃないですか!」
「ぽー。」
「まあ、いいか。さあ!日が登り始めましたよ!行きましょう!」
私とクロが進み始めます。そのまま学校に行き・・・お風呂!まあ、魔法で解決です。【清掃魔法:クリーン】で消臭、殺菌だけでなく汚れも落ちます。それだけではなく不純物も落ちるのです。穴に落ちた時に狼に同化していたのが解除されてしまいました。歩きです。それでも学校には遅れないでしょうね。ご飯は・・・出店で食べましょう。
「はいらっしゃい!」
「これと・・・これと・・・これ。と、そこのと、あれと。それと、あれ。と、そこの。」
「お。おう。」
胃袋いっぱいに食料を詰め込んで学校に到着です。校舎には大々的に垂れ幕がありました。そこには大きくセルゼルフと書かれています。それと、一年A組不死チームと書かれています。体育祭ですよね?コウシエンとかじゃないはずです。
「・・・これは?」
「え?知らなかったんですか?」
「何を?」
「あれを。」
「そうですか・・・」
私の知らない事がこの学校にあったようです。どういう風習なのでしょうか?気になることは多々あるのですが、私は教室に入りました。扉を開けると同時に〝パン〟という音が聞こえました。何らかの攻撃かと思ったので咄嗟に重騎士モードになって魔法を展開します。【拘束魔法:空気の守り】・・・すぐに魔法を解除しました。
「おめでと―!セルゼルフ!」
「はい。ありがとうございます。」
クラスの皆さんが集まっていました。私をお祝いしてくださったようです。朝早くから校内放送が響きました。
「おはようございます。1年A組セルゼルフ。今すぐ校長室に来るように。」
「え・・・では。すみません。行ってきます。」
「行ってらっしゃい!」
【転移魔法:校長室。】
【転移魔法】には弱点があります。それは魔法を適当に使うとどんな効果が出るのか分からないという点です。私は現在、校長室に到着していました。しかし、目の前には知らない人がいます。見た目から判断するに、黒長耳人族。つまり、ダークエルフです。
「あなたは?」
「え?それは私の台詞でしょう?人の校長室に侵入しといてその態度?」
「どうしましょうか。クロ。私たちは別の校長室についてしまったようです。」
「ぽー。」
「どうでもいいけど出ていって?」
「はーい。」
【転移魔法:校長室】を再び使いました。
今回はうまくいったようで、見たことがある人の前に到着しました。
「なにも転移魔法で来なくてもよかったのに。」
「いえいえ。それで?用件はなんですか?」
彼女は少し迷ったように答えました。このタイミングだと、昨日の事か、体育祭の事でしょう。
「大会総合優勝者には特典が付いていてね。登校しなくてもよくなるの。」
「おー!では。さっそく。」
「あー!ただし、学校の行事には来てもらうから。体育祭と卒業式、最終実力検査の時には登校しなさい。」
「わかりました!」
校長室を後にして、私は再び教室に行きました。クラスのみんなに挨拶をしなければなりません。
私の説明を聞いてみなさんが驚きます。しかし、いなくなるわけではないので私が思っていたよりも反応が薄かったです。知り合ったばっかりなのでしょうがないことなのですが・・・なんだか悲しいですね。
「体育祭と、卒業式と、テストの時には来る予定ですので・・・あ!これを使っていつでも連絡下さいね。お互いに簡易的な文章を送ることができますよ。」
私が皆さんに渡したのは【硝子魔法】を使った板でした。いえ、実際には、【硝子魔法:転移魔法:金属魔法:空間魔法:伝達魔法:電波魔法】を用いたのです。かなり複雑ですが、解体しない限り使うことができるでしょう。私は簡単に使い方を教えました。
「え!?これで遠くにいても文章が送れる!?」
「はい!それで学校の噂とか出来事とかを送ってくださいね!」
「お・・・おう。」
クラスの一人が優秀な成績であるから今日で実質卒業のような形になってしまった。長い付き合いではなかったからそれほど寂しいものではないのだが、クラスメイトがいなくなるというのはやはり寂しい。僕たちクラスメイトの顔を読んでか、セルゼルフはなにかの板を僕たち全員に渡してくれた。どうやらこれは、彼が作り出した魔法具であるらしい。説明を聞くと、これは国宝になるべき魔法具だった。なんと、遠くにいても文章を届けることができるというのだ。これでセルゼルフと連絡がいつでも取れるだけではなく、クラスの皆ともいつでもどこでも連絡が取れてしまうのだ!みんなは顔を見合わせて自分たちだけの秘密にすることを誓っていた。
「ちょっと待ちなさいよ!お父さんとお母さんにはなんて説明するのよ!」
セルゼルフと同じ種族のイリーが文句を言っている。当然だろう。これから彼と会えなくなるのだから。
「冒険しますよ。いろんなところに行きますね!」
「・・・勝手にしなさい!」
「こらこら。イリー?いつでも連絡できるのよ?」
「知らないわよ!」
イリーはセルゼルフの事を気にしているようだった。セルゼルフ以外から見ればその態度は・・・言わない方がよさそうだ。エリーにもそういった感情があるのかもしれない。なぜなら、セルゼルフに対する時だけ口調が変わってしまっているからだ。彼女はもっと乱暴な性格だとみんな気づいている。
イリー、ウリー、エリーとの話も終わり、私はついに冒険することになりました。街を歩いているとシンの姿が目に留まったのです。なにやら、泣いているようですが、何かあったのでしょうか?
「どうしたんですか?」
「あ!セルゼルフさん!じつはぁー!」
泣いているというよりも泣き叫んでいる彼をどうにか慰め、話を纏めました。アルベルトと雷人族の少女が突然姿を消した。駆け落ちとか、そういう理由であるらしい。シンはそれがとても悲しいようです。あの二人がまさかそんなことになっているなんて思いませんでした・・・謎は深まるばかりです。
「どうするんですか?」
「うぅ。セルゼルフさーん!」
「まあ、今は泣いてもいいと思いますよ。」
いまだに泣いているシンを連れてギルドに歩きました。彼はこんな状況でもギルドに向かっていたようです。
ギルドの中を見回すと、そこにはアンがいました。
「あれ!?セルゼルフ!こんな時間に珍しいね!」
「そうですね。これからは毎日この時間ですよ。」
「そうなの!?うれしい!ところでシンはどうしてそんなに泣いてるの?」
アンはまだパーティの二人が抜けている事に気が付いていないようでした。シンに変わって私が彼女に説明します。すると、彼女はとても怒り、それと同時にとても悲しみました。私がクラスに行かなくなると言った時のクラスメイトとは大きく違う反応です。私もそんな大きく反応してほしかったような気がしました。
「それで?どうしますか?」
「どうするって?」
「私たち3人でもいいと思いますよ?」
「それって!?」
「そうです。パーティを再編成しましょうか。」
とても喜ぶ2人を見ていると、提案したことが正解だったと思います。彼らはとても優秀ですので、将来に期待ができそうです。魔法使いと、後衛と、影使い・・・三人とも後衛じゃないですか?
「パーティ名はなににしますか!」
「そうだなぁ。迷うなぁ。」
シンの口調がとても砕けました。心を許せる相手ができて良かったですね。いい事です。脳裏に輝いた意見を言います。
「後衛の苦悩でどうですか?」
「後衛の苦悩?」
「そうです。私たち3人はみんな後衛ですよね?」
「・・・セルゼルフは・・・「後衛なの?」」
「え!?」
「え!?」「え!?」
どういうことでしょうか?私は純粋な後衛ですよね?少しも混ざっていない後衛なんて珍しいですよ?アンもシンも短剣をよく使っていますが、シンは止めを刺す必要があるからですし、アンは近づかれた時の対策です。私だって、袖で剣を作ることができるとはいっても、もしもの時の備えですから!そのつもりでしたから!
「あ!そう思えばシンは後衛では無く遊撃でしたね!」
「そういう問題じゃないわ!」
「そもそもセルゼルフは後衛なの?」
二人して私が後衛であることを疑っています。そんなに後衛らしくないですか!?だって基本的に後ろで戦っているじゃないですか!前衛ではないことは確かです!尻尾ですか!尻尾で対処してはいけないのですか!
私たちのパーティ名議論は長く続きましたが、最終的には私の意見を押し通しました。受付嬢にパーティ申請の紙を貰って記入した後、私たちはどんな依頼があるのかを見るために掲示板に行きました。
いつも小説を読んでいただいてありがとうございます。学園を終わらせてしまい、すみません。クラスメイトにスマホを渡したことによって、私が過去に経験した学校に関するわるぐ・・・苦情?を書こうと思います。ちなみに、新たな章に入れました。騎士団長としての役目は一区切りついたので。
本当に、急変してすみませんでした。セルゼルフが突然学園を去った理由もあります。私の妄想を書きたかったので、学園にセルゼルフがいてはまずかったのです。理由はあるんですからね!
キャラ。〝Dランクの冒険者〟
セルゼルフたちがアルケディヤに着いたときに絡んできた冒険者。素行が悪いことで有名だったのだが、この日を境におとなしくなってしまった。しかし、幸か不幸か恐怖体験がきっかけでまじめになり、今ではBランクの冒険者となっている。彼は現在〝千の手足を操る怪物〟と言われており、かなり奇抜な戦い方をする。アルケディヤ、パラコミック付近にはすでにいないが、いつかセルゼルフと出会うときが来るだろう。




