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好き を 求めた 異世界 物語   作者: 三ツ三
ニ章   adventure children
41/70

第六話 祭礼準備 ブリーフィング


大きなお祭り。


僕達は無事にお使いクエストを終えることが出来たが、帰って来た町は賑わっていた。


それは近々行われる大規模クエストという名のギフト争奪戦のお祭りだった。


僕達はカズキさんの提案で今後の事を考え防具などの足りない物の調達の為に中央広場で開かれている市場に足を運んだ。



するとゴドフさんという人と出会った。


カズキさんのお仲間。


初めてのカズキさんのお仲間に緊張したが、優しく接してくれて打ち解けた。



最後に僕達にナイフを渡し、カズキさんを頼まれた・・・。





【ウェイス 中央広場】



カズキさんと約束した通り集合場所に戻ってきた。



カズキ

「おかえり、どうだった?」



みんな浮かないだった。


途中から薄々気付いてはいたけど、大半の商品は僕達ではサイズが合わない物が多かった。


武器はもうあるので積極的に防具などを見ていたのだが、どうしても欲しい物は全て自分達のサイズに合う物がなかった。



カズキ

「そっか・・・、んじゃあ一応欲しい奴はあったんだ」


ミニア

「まぁ・・・いっぱい・・・」


ダツ

「でもサイズがなーって話ー」



カズキさんが顎に手を当て考え事をした。


そしてカズキさんはせっかくだからどんな物が欲しいものだったのかと見に行こうとお願いされた。



みんなで一緒に最後に回る事になった。


僕達が欲しいけどサイズが合わない物が置いてる店を次々と回った。



カズキ

「ふーん・・・」



カシャッ・・・。



何かの音を出しカズキさんは次に行くぞと言い淡々とお店を回っていた。


みんな商品のこれが良い、あれがカッコいい、綺麗だと、可愛いんだとまるで親にすがる息子娘のようにはしゃいでいた。



カズキ

「なるほどね・・・」


カシャッ・・・。


カズキ

「よーし、次行くぞー」



一応僕達の言葉は聞いてくれている。


けど・・・。



ケイト

「さっきからそれ何やってるんです?」


カズキ

「写メ・・・」


ネーネ

「シャメ・・・?」



たまにカズキさんと喋ってると聞いたことのない単語がよく出てくる。


何か僕達には到底分らないことをしているのだろう。


相変わらずと言ったら失礼だけど、底知れない人だと思っていた。



カズキ

「これで全部か?」



最初は凄くはしゃいでいたが、どうしても届かぬ商品を改めて見てきて少しみんな落ち込み気味だった。



カズキ

「まぁーそう落ち込むなって、もしかしたら次来た時は何か変わってるかも知れないだろう?」



同じ光景でも明日、明後日、次に会う時には何かが変わってるかも知れないという、以前カズキさんに教えれて貰ったことだ。


けど、流石に僕達の身体が明日、明後日で急に大きくなることは無いだろうからあまり高揚はしなかった。



それから僕達は夕食を取る為にお店を探すことにした。



疲れが溜まっていたのか昼食をあまり取れなかったからか、みんな空腹だった。



お店選びに町を歩いていると冒険者さん達が多くいてどこのお店もいっぱいだった。



いつも行っているお店、定食屋に顔を出す。



ここもいっぱいだった。



僕達は少し残念そうにしお店を出ようとしたら。



「あらぁ!あんた達、今日は大変だったんだってね! 狭いけど席作るから入ってきなさいよ」



いつも優しくしてくれているおばさんが忙しい中声をかけてくれた。



ミニア

「でも、忙しそうだし・・・」


「いいのよ! あんた等はうちの常連なんだから、気なんか使わなくてもいいんだよ」


ネーネ

「おばさん・・・ありがとうございます!」



僕達はおばさんの好意に甘えた。


みんな喜んでおばさんに感謝しながら、お店の中に入っていった。


格安だからだけではない、ここの料理は本当に美味しいと思うからこそみんなここを選び続けていた。


僕も今夜の定食が楽しみで仕方なかった。









「あんたがあの子達を守ってくれたんだろう? ありがとうね、恩にきるよ」


カズキ

「いえ・・・全部あの子達の力ですよ。何となくわかるでしょう?」


「そうねー・・・ふふふ確かにね、いつも以上に元気じゃないのー」




--------------------------------------------------------------------------




【北西の町ウェイス 宿屋】



僕達はおばさんの料理を美味しく頂いた。

いつも以上に奮発してくれらと教えてくれた。



どうやら僕達が大変なクエストを手違いで受けた事を耳にしたみたいだ。


町に荷馬車に乗って入ってくる姿を直接見たみたいで何事かと心配していたらしい。


それだけでは無く、僕達があの洞窟ダンジョンを切り抜けギフトにたどり着いたという噂が飛び交ってるようだ。



それを聞いたみんなは照れながらも喜んでいた。



そうして夕食を終え店を出ていつもの宿屋に行った。




「あぁーすまんね、全部埋まってるんだわ」


ケイト

「で、ですよねー・・・」



いつも見ない男の人が受付で申し訳なさそうに言った。

特別予約なんて取ってないしお店がどこもかしこも繁盛していたのだから予想はしていた。


みんな肩を降ろし落ち込んでいた。


もしかしたらこの調子だと下手したら野宿の場合も考えられた。



店を出ようとしたその時、お店の奥からいつものお婆ちゃん、この店の店主さんが顔を出し僕達の退店を止めた。



「ったく気の利かない子だね! そんなんだから嫁も貰えないんだよ!」


ダツ

「婆ちゃん!!」



するとお婆ちゃんがついてくるように言った。


言われた通りにみんなお婆ちゃんの後を付いていった。



そして案内された場所はいつもの泊まっている部屋。


しかもこれは、僕達が先日出て行った後のまんまの状態だった。



「全く、片付ける気も起きんかったよ。次はしっかりと綺麗に片付けて行くようにするんだよ! わかったね!」



ケイト ダツ ネーネ ミニア

「「「「はい!! ありがとうございます!!」」」」



「夜は静かにおしぃい!!!!」



ケイト ダツ ネーネ ミニア

「「「「はい・・・ごめんなさい・・・」」」」




それだけ言いお婆ちゃんは部屋を後にした。


僕達は静かに喜んだ。


野宿は回避されたのだ・・・。








カズキ

「随分と素直じゃないんだな・・・」


「はん! ただの予行練習だよ、息子がしっかりしてりゃあたしもあれくらいの孫が居たのにね!ったく!」


カズキ

「それはまぁ・・・お気の毒に」







こうして僕達は無事にいつもの光景。


いつも感じている物を取り戻していた。



カズキ

「そうだな、変わらない物も大事なんだよな・・・ここに来る前に全部やられちゃったよ」



カズキさんも一緒の部屋で寛ぎ僕達にまた教えてくれる。



そうか。


いくら力が強くなっても、いくらお金があっても、変わらなくてほっとするものが大事だと初めて感じた。


僕達が今後どうなるかなんて誰にもわからない。


だけど今僕達のベストを出す為には僕達のペースを乱さないことも大事なんだなと思った。



定食屋のおばさん。


宿屋のお婆ちゃん。



みんなに支えられて僕達はここまで来れたんだ・・・。




それだけきっとない。




もっともっと多くの人に支えられて生き長らえて来れたんだ・・・。





ケイト

「もっと頑張ろうね・・・みんな」





僕の言葉にみんな小さく頷いた。


見なくてもそう感じた。


その為にも今はしっかりと休息を取るんだ。


明日も、もっと頑張る為に・・・。











カズキ

「うん・・・みんな見てるから、安心していいぞ・・・」





俺だけは・・・その時が来るまでずっと見てるから・・・。





-----------------------------------------------------------------------------




【北西の町ウェイス 定食屋食堂】



ケイト

「もう受付始まってるんですか!!?」



僕達は朝食を昨日の夕食と同じ定食屋で取っていた。


受付、つまりは噂の大規模クエスト。


その受付が始まっているとおばさんが教えてくれた。



カズキ

「ふーん・・・あむっ・・・おばさん、スープおかわりー!」


「あいよー!」



おばさんの話では、僕達が店を出た数時間後に冒険者達が一斉にギルドに向かったようだ。


その様子を見てまだお店で食事をしている人に聞いてみた見たいだ。


そこで大規模クエストの事を聞いたようだ。



ダツ

「こうしちゃいられねぇええーー!!! んんっ!!!?!?!?!」


ミニア

「あぁーもう!馬鹿でしょもう!!」



ダツがのどに詰まらせた。


ミニアは水を渡し背中を摩ってあげている。


でももし定員なんてことがあったら・・・。



カズキ

「まぁー大丈夫だよ、少なくても俺ら冒険者見習いだから、お、ありがとうおばさん」


ダツ

「あ、そっか・・・」



つい舞い上がって肝心な事を忘れていた。


僕達は冒険者見習いだったんだ。


ついつい一人前になったつもりでいた。



つまりは僕等は定員がいっぱいになってもクエスト受注した先輩冒険者さんに同行をお願いすればいいのか。


一気に気が抜ける。



カズキ

「とは言う物の・・・何? みんなやる気なの?」


ネーネ

「・・・・・・え?」



カズキさんの言葉にみんな固まった。



そうだ、全く話し合ってなかった事に今気が付いた。



カズキ

「おばさーん、パンのおかわりありますー?」


「あーごめんよー、スープなら一杯あるからそれで勘弁して!」


カズキ

「あ、じゃあスープお願いします」



カズキさんは席を立ち上がり食器をおばさんの下へと置きに行った。




変な空気が僕達四人を囲う。


誰も声を出さない。



ケイト

「じゃ・・・じゃあ・・・今から話し合いたいと、思います」



意味もなく手を上げて発言する。


みんなもとりあえずは納得してくれた。



そして一番に口を開いたのはネーネだった。



ネーネ

「私は反対かな・・・みんな強くなったのは凄いわかるけど、流石に危ないと思うんだよね」


ダツ

「んー俺は行ってみたいんだよねー、もちろん戦いたいわけじゃないぜ?」



ダツが猪突猛進のいつもと違って首を傾げながら考えて喋ってる。


それに一同驚きながらもダツの言葉を聞いていた。



ダツ

「だってせっかくの大規模クエストじゃん、ここ逃したらもしかしたら俺らもうやることないかもしれないなーってさ」


ミニア

「それは・・・そうだけど・・・」



ミニアも口ごもる。


ダツの言う通りだ、この機を逃せばきっとこんな大きなクエストを受けることはできない可能性は高い。


きっとそう言うダツも危険なのは承知のはずだ。



ダツ

「それにさ、俺! 一回見てみたいんだよ!他の人達の戦いさ! この大規模クエストの!


本当は良くわかってない事の方が多いんだけど、たくさんの先輩冒険者が来るんだろ、しかも見たことのないような人達がさ!


それを見てみたいんだ!


そしてそれを、ソルスの力にしたい、俺の力に出来たらなって! そう思うんだ!」



ケイト

「ダツ・・・」



ダツの気持ちが伝わってきた。


熱い想いが。


ギフトが欲しいとかじゃない、戦いたいからなんてことじゃない。


きっとダツは僕達の将来を見て言っている。



僕達四人の将来を・・・冒険者としての将来を・・・。



ケイト

「僕も・・・僕もダツに賛成だ! 本当は反対だったけど、ダツの言う通りだ、僕達じゃあ足手まといになるかもしれないけど・・・それでもきっと得る物はあるはずだ・・・!」



足手まといなんて言葉を使ったけど、本当はそうじゃない。


ちっぽけな物だと笑われるかも知れない。


けど、僕達には僕達だけの経験値、思い出がある。



自信があると言ったら嘘になる。




ケイト

「僕は・・・この四人ならきっと乗り越えられると思うんだ!」



立ち上がり気持ちをみんなにぶつけた。


これに嘘はない。


きっとこの、今の四人ならこの先きっとどんなことがあっても乗り越えられる。



ダツ

「そうだよな! 俺もそう思う!」


ケイト

「うん!」



ダツも一緒に立ち上がってくれた。


僕達は本当に子供の頃から一緒だった。


孤児院に居た時から一緒だった。



決して裕福だと言える環境では無かった。



多くの人にも支えられて来た事もわかる、今だってたくさん支えて貰ってる。



だからこそ、この四人が居たからこそ今の僕がある!



ミニア

「はぁー、ったく男子はすぐに熱くなるんだからさ」



毒を吐きながらも、ミニアは立ち上がる。


これも、いつもの事だった。


でもミニアは必ず無理だと思ったら僕達を必ず止めてくれていた。


つまり、ミニアにもダツの想いが伝わったんだ。



ネーネ

「・・・・・・、絶対に無理だと思ったら逃げる。 これだけは絶対だからね!」



ネーネも立ち上がった。


僕はここ数日でネーネが一番変わったと思っていた。


いつも弱気で内気。


それでも一番僕達三人を常に心配して支えてくれている。


本当に僕達の安否の為に反対してくれていたのはみんなわかってる。


そのネーネが立ち上がった。



そしてみんなが揃った。



みんなの顔を見渡すと僕はある事を思いついた。




ケイト

「みんな・・・これからはさ、何か大事な事を決める時はみんなが納得して賛同するかで決めない?」


ダツ

「おぉー! それいいかもな!」


ミニア

「早速賛成! それいいわよ」


ネーネ

「うん!良いと思うよ!」



初めての僕達四人の会議は無事に全員賛同で綺麗なスタートを切れた。



僕達は・・・大規模クエストに参加する。




カズキ

「終わったみたいだな」


ケイト

「カズキさん!」




わざと席を離れ遠くから見守ってくれていたんだ。


よく見たらおばさんは顔を隠して泣いてる。


もしかしてスープ全部食べちゃったのかな?



カズキ

「んじゃあ俺が、新しいスタートを切ったみんなに取っておきの言葉を教えてあげよう」



カズキさんが急に何か新しい事を教えてくれた。


何やら元気がで出る簡単なおまじないだそうだ。


それを聞いてみんな嬉しそうにした。


何よりも大きな声で身体中の力を使ってやると効果があるようだ。



そしてそれを早速実践しようとする。

大声を出していいかおばさんに聞いた。



「いいわよー! 盛大にやっちゃいなさい!」



許可が出て早速僕は手を何も無い所に差し出す。


それに続いてみんな僕の手の上に次々と乗せた。



ケイト

「みんな! 大規模クエスト!! 頑張ろう!!!」


ダツ

「よっしゃぁあ!!」


ミニア

「頑張っちゃうよぉお!!!」


ネーネ

「うん!みんな一緒に!!!」



各自意気込み手を離し拳を作った。



ケイト

「えい!えい!・・・!」



ケイト ダツ ネーネ ミニア カズキ

「「「「おぉおおおー!!!!」」」」




高らかに拳を上へと突き出した。



みんなの顔は笑顔だった。



そして一番高く手を上げているカズキさんも楽しそうな笑顔だった。




本当に元気が出た・・・気のせいかも知れない。




けど、それが大事なんだと。



僕はそう思ったのだった・・・。



-----------------------------------------------------------------------------



【冒険者ギルド スタンバ館】



意を決して僕達はスタンバへ足を運んだ。


多くの冒険者さん達がお酒を飲みながらお互いの健闘を称え合ってる中・・・僕達は現実の厳しさを痛感してしまっていた。



ケイト ダツ ネーネ ミニア

「「「「参加出来ない!!???」」」」



受付のお姉さんが申し訳なさそうに説明してくれた。


最近の掲げられた見習い冒険者の育成が見直されてしまい、あまりに危険なクエストにはかなりの検討が必要だとされたらしい。


実際に巻き込まれた僕達からしたらぐうの音も出ない物だった。


カズキさんが居なかった本当にこの世にはいないのだから・・・。



そしてもちろん今回の大規模クエストの危険度は当然高く設定されている。



並の冒険者ですら受けることが出来ないようになっている物らしく、これ目当てで来た人達が帰っていく人達が続出してるらしい。



「だから・・・ごめんなさいね、みんな」



ダツ

「そんなぁああああああ!!!!」


ケイト

「何とかならないですか!? 荷物運びとかでもいいんです!」



どうにかしてクエストに参加したい気持ちをお姉さんにぶつけるが、規則だからと断るしかないお姉さん。


それでも僕達は食い下がっていたら・・・。



エイジルト

「何事ですか?」



奥から見知った顔の人・・・いや、怖い顔をした見知った人が出てきた。


受付のお姉さんが事情を説明するとエイジルトさんは自分が相手をすると言いお姉さんを別の仕事をするように指示を出した。


僕達にごめんねとジェスチャーをしてその場を後にしていくお姉さん。



エイジルト

「君達ですか・・・面倒事は起こさないように忠告したはずですが」


ネーネ

「はわわわぁ・・・」



とてつもない殺気を感じる。

完全に怒ってる。


前回怖いと思っていた昔の自分に教えてあげたい。



ケイト

「ででで、でもその・・・どどど、どうしても僕達・・・!」


エイジルト

「駄目な物は駄目です」



うぅううう・・・言葉が出てこない。


今はみんなが居るからまだ泣かないでいるけど、これがもし噂の取調室なんかで一人にされたら泣く自信しか無い。



エイジルト

「何か質問は?」


ケイト

「んんんんんんーーーー・・・!」



どうにかして食らいつくつもりだったのに恐怖心で全く言葉頭に浮かんでこない。



それでもきっと誠意を伝えれば・・・!




ブムット

「それぐらいにしておやりなさいよ、エイジルト」


ミニア

「あっ・・・ブムットさん!」



僕はすぐに後ろを振り向きエイジルトさんの目線を逸らした。


一瞬カズキさんが顔を手で隠し壁を何度も叩いて笑いを堪えている姿が目に入ったけど無視した。



ブムット

「いいじゃないか、彼等は勇敢だよ? 先日のクエストも予想以上の成果だ。 仲介者のあのセイトーさんもよろしく伝えるくらいの物だ」


エイジルト

「・・・・・・」



チラッとエイジルトさんの顔色を伺う為に振り向く。



エイジルト

「ん?」


ケイト

「いえ何でも無いです!!!」



バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!!!!



カズキさんの壁を叩く音が更に激しさを増していた。


なんであんなに笑ってるんだあの人。



エイジルト

「ギルドとしては、止めたいのですが、未来有望な子供を死地に追いやりたくないのですが」


ブムット

「いや、彼等は見た目子供かも知れないが、心はここにいる冒険者達にも引きは取らないと思うがね」



エイジルトさんは無表情で、そしてブムットさんは笑顔で。


お互い睨み合ってるのが凄くわかる!?



ミニア

「ねぇね、これまずくない?悪目立ちしてない私等」



今頃になって気が付いた。


先輩冒険者さん達がめっちゃこっち見てる!!??



っていうか僕達で賭け事してる!!




「俺は無理に賭ける」


「俺も・・・勝負になんないだろ」


カズキ

「んじゃ俺は参加できるに金貨一枚」




あの人は一体何を楽しんでいるんだ!!?!!?


カズキさんがわからなくなってきた・・・。

元々わかってないけど!!



ブムット

「大体ね、このクエストは私が依頼主だよ? 私が良いと言っているんだ」


エイジルト

「いいえ、この子達はギルドの人間です。そんな勝手は許しません」


ネーネ

「はわわわわわわ!!」



なんか凄くヒートアップしてる様子がわかる。


というよりも当の本人である僕等は完全に蚊帳の外な気がしてきた。




「いいぞー!! 領主ぅううー!!」


「負けんなエイジルトー!!!」


「領主の意地見せたれー!!!」


カズキ

「エイジルト死ねぇええー!!!金返せぇええーー変な髪型ー!!」




えぇえー・・・。


あの人お知り合いじゃないのか、困惑する。


ついつい一瞬エイジルトさんの髪型を見てしまった。



ブムット

「君は昔から融通が利かない男だねー! あの時だって」


エイジルト

「昔話を持ち出すなんて老けたんじゃないですか?」



ついにお互いの悪口を言い始めた。


なんで挟まれてるの!!?



ダツ

「ひぃい・・・!」


ミニア

「あたしも逃げよう・・・!」


ネーネ

「はわわわわ・・・!」


ケイト

「えっ!!?!?」



みんな僕を置いて逃げ出した!?


さっきの団結は!!??

えぇえー!!!?



部屋の中は飛んでもない事になっていた。


カズキさんはさらに爆笑しながら賭け金を追加して、それに乗って冒険者さん達も面白おかしく野次を飛ばしながら掛け金を増やしていっていた。


他の三人は隅で縮こまってるし!!



僕を挟む二人はさらに罵声を浴びせ合って収集が付かないでいたし。



ケイト

「はああああもう嫌だぁあああ・・・」



全く違う意味で僕は涙を流してしまったのだった・・・。








それからという物、ありとあらゆる事を審議された結果。


僕達はなんと、大規模クエストに参加する事を何とかき許可されたのだった。


エイジルトさんは僕達が無事に帰還出来た際の多額の報酬金をブムットさんへ要求するという形で話しが纏まったそうだ。


ギルド将来の事を考え前金という名の保険も頂くようになったそうだ。


お金って怖いな・・・。



ブムット

「ごほん、みなさん!お見苦しい所をお見せしてしましたが改めて初めまして、この領主で今回の大規模クエストの依頼主であるブムットと申します、以後お見知りおきを」



ブムットさんの自己紹介に盛大な拍手が向けられた。


凄く好印象のようで先輩冒険者達は期待を膨らませているようだ。




そして今回の大規模クエストの説明がされた。


早速内容の説明が始まった。



まず最初にここに集まった冒険者達への注意事項として危険なクエストである為、いかなることが起きようと自分達ウェイスは関与出来ないこと。


最低限の物資支援は行うが、基本的には頼らないでほしいということだった。



「頼るわけねーよー!」


「金さえもらえればいいってのぉー!!」



それを聞いたみなさんは野次を飛ばし面白おかしく笑っていた。


和やかな雰囲気の中数々の制約も説明された。


基本的に遭遇したモンスターの素材等の取り分は争奪戦だと。

出来れば喧嘩はしないでなんて冗談を言っていた。


よってドロップ品などの事は好きにしていいとの事だった。



そして最後に・・・僕達も少し気になっていた事に関しての話がされる。



ブムット

「では、ギフトについてですが・・・」



みな黙って口を紡ぎ話しを聞いた。


ギフト・・・、このクエストの一番の目玉だ。



ブムット

「領域に到達した人は、私に報告して下さい、絶対に先に触れてはいけません。 こればかりは本当に殺し合いになりかねません。 ギルドもそれを承知しておりますので悪しからず」



それを聞き多くの溜息が流されたが・・・ここで追いうちをかけるようにブムットさんは言葉を続けた。



ブムット

「ただ、今回のクエストで誰もが認める手柄を勝ち取った物に報酬金の上乗せとそのギフトを贈呈致します! これも私自身が私有しないようにギルドと契約しておりますので心配は御無用です!」



その言葉を待っていたかのように歓声が飛び交う。


歓声の大きさ一瞬みんなビビってしまった。



要約するとギフトを盗む輩がいた場合即刻ギルドから除名を受ける。


それだけならまだしも、最悪ここにいる冒険者の全員から袋叩きに合う可能性を示唆した物なのだろう。


これが大規模クエストなのか、考えられてるんだなと感心してしまった。



そうしてブムットさんの話は以上だった。



歓声と拍手に迎えられたブムットさんはギルド会館を後にした。



カズキ

「ふわぁあー・・・終わった?」


ネーネ

「はい・・・寝てたんですか?」



欠伸をするカズキさん。


僕達はブムットさんの言葉を真剣に聞いていたのにカズキさんは寝ていたようだ。


本当に掴み所のわからない人だと痛感する。



カズキ

「よーし、んじゃあ・・・ちょっとエイジルトのおっさん煽りに・・・じゃなくて喋ってくるよ、クエスト手続きの事」


ケイト

「え!? じゃあ僕達も行った方が!」


カズキ

「大丈夫大丈夫、上手くやっておくから・・・ふわぁー」



本当に寝むたそうにして身体を伸ばしながら席を立ち上がり僕達に背を向け部屋の奥へと消えていった。


こうゆうことは、今はカズキさんに任せておこう。


ただでさえ無理して参加させて貰ってるわけだから。



ダツ

「にしても明日かー早いな、本当に」


ミニア

「うん、いくら募集がすぐに終わっちゃったからって昨日の夜受け付けてから2日後はねー」


ネーネ

「それだけ凄い事なんだよきっと」



何とか参加は出来るけど、本当にすぐにスタンバに来てよかったと思った。


もしかしたらブムットさんの説明が終わってから到着していたら絶対に参加できなかっただろうし。


凄くギリギリセーフ感がある。



ダツ

「まぁーさぁー、期待はしてないけどよ。今回のギフト!どんなのか気になるよなー」



確かにそうだ。


もちろん説明であるか不明だとされているけど、期待が膨らむ。


僕達は一度ギフトの経験がある為だけに気になってします。



でも本当に難しいだろうなと思う。



改めてまだここに残っている先輩冒険者を見ても思う。


みなさん凄い貫禄と武具を見に付けている。


中にはパーティー外での知り合いも多くいるようで、本当に有名所の人達が集まってるんだと実感する。



ミニア

「いや・・・本当に凄いね、なんか」


ネーネ

「うん、私ちょっと今さら震えてきちゃった」


ダツ

「俺も・・・」



みんな同じ感想しか出なかった。


完全に武者震いと呼ばれる奴だ。


恐怖心は無いけど、いざクエストが明日に迫り、今ここにいる人達と一緒に戦えると考えると高揚しても不思議じゃない。


注文した牛乳を飲み干し少し落ち着く。



すると、一人の男の人が僕達の席まで近付いてきた。



???

「さっきは大変だったね、でもよく参加しようなんて思ったね感心したよ」


ケイト

「あ、ありがとうございます」



身長はカズキさんより少し小さいくらいの優しそうな男の人だ。



ムッド

「僕はムッド、もちろん冒険者さ、この町の出身なんだ」


ケイト

「は、初めまして!」



僕達はムッドさんに一人一人自己紹介した。


気作に話してくれた、席を譲ろうとしたが立ったままが良いと断られた。



ムッド

「君達でしょ、噂になってるよ。 最近ギフトにたどり着いた冒険者見習いがいるって」



小さい声で聞いてきた。


僕達はみんな満更でも無くお茶を濁し答えた。



ムッド

「ふふふ、凄く興味があったんだ。どんな子達だろうって、ねぇ!よかったら僕のパーティーに同行しないかい? 君達なら歓迎するよ!」


ダツ

「えぇ!? 本当ですか!?」


ムッド

「あぁー! 見ただけでわかるさ、君達は凄く才能のある子達だって!」


ミニア

「才能・・・!」



みんなムッドさんの言葉を鵜呑みにし喜んでしまってる。


そんな僕も少し照れてしまっていた。



ネーネ

「だ、駄目です! まだ今、カズキさんがお手続きしてくれている最中なので!」


ムッド

「カズキさん・・・?」



不思議そうな顔をしていたので簡単に説明をした。



最近知り合った僕達と同じ冒険者見習いであると。


そして僕達に色々なことをたくさん教えてくれる凄い人だと。



ムッド

「へぇーそうか、なら尚更うちのパーティーで一緒にやろうよ、もっと色々な事教えてあげられる自信もあるよ?」



確かにムッドさんもカズキさんほどじゃないにしろ凄い人なのだとわかる。


身だしなみしっかりとしているし、本当に強い人だとも思う。



ネーネ

「だから駄目なんです! カズキさんが戻ってきてからじゃないと!!」



ネーネが珍しく怒っていた。


そのことに僕達はネーネを見て驚きを隠せないていた。



会話も止まってしまい、沈黙が流れ始めたと思った時。



カズキ

「そうゆうことだ、優男さん。悪いな」


ムッド

「っ!!!?」



ムッドさんは肩に置かれた手を払い一歩距離を取り、腰の剣に手を伸ばした。


だけどカズキさんはそれよりも早く手を引っ込めミニアがデザートに使っていたフォークをムッドさんに向ける。



カズキ

「驚いたなぁ・・・ビックリだ」


ムッド

「それはこちらのセリフなんだが・・・!」



両者睨み合いが続いていた。


そこにネーネがカズキさんの下まで移動し抱き付いた。



カズキ

「はいこれ・・・クエスト受注書、俺達は俺達で勝手にやる事になったから、ダンジョンで会った時は・・・お手柔らかに頼むよ?」


ムッド

「これではどちらが頼まれてるのかわからないとは思わないかな・・・?」



カズキさんが不敵な笑みを浮かべフォークをミニアに返した。



ムッド

「では、みんなお邪魔して悪かったね。 明日また会おう」



それだけ言い、先輩冒険者達の中へと戻っていった。



ネーネ

「カズキさん・・・!」


カズキ

「どうしたんだもう・・・」



涙目になってるネーネの頭を優しく撫でている。


その光景は良く目にする物だ。


僕は嫌いではない。



ネーネも落ち着いて自分の席に戻った時にダツが思い出したように口を開いた。



ダツ

「そうだ、あんちゃん!! 俺達は勝手にやるってどうゆうこと!?」


カズキ

「うん、そう話してきた」



カズキさん先ほど出したクエスト受注書を僕達にも見せてくれて説明してくれた。


今回のクエストは特例である為に僕達は同行を許されなったようだ。


その変わりに今だけ通常の冒険者扱いとしてクエストに参加するというものだった。


だけど、報酬金額は落とされてしまっているみたいだ。



カズキ

「その変わりと言ったら変だけど、ブムットさんからのがあるから特段心配はいらないぞ」



つまりそれは先ほどの一件の事だ。


相対的に報酬は他の方々と同じくらいなるから安心していいと教えてくれた。



最後に今回の大規模クエストは下手に先輩冒険者についていく方が危険だとカズキさんは判断したらしい。


僕達は僕達のペースで探索する方が危険度がぐっと下がると教えてくれた。



確かに言われてみれば、ここで変に同行して逃げたい時に逃げれないようじゃあ意味がない。


ネーネはこの事を予測していたのか。



あのムッドさんのお誘いを断って正解だっと思った。



カズキ

「一番はさ、四人だけでやりたいだろ? 君らは」



完全に見抜かれている。


そう、本当なら僕達だけでやってみたいという気持ちが強くあった。


けど流石にそれは我がままだと思っていて口には出さなかった。


見習いという身分が僕達にある以上下手な事は出来ないと。



その点をまさかカズキさんが何とかしてくれるなんて。



さっきまで変な人だと思って申し訳なかった。



カズキ

「改めて・・・頑張ろうな」



ケイト ダツ ネーネ ミニア

「「「「はいっ!!!」」」」




そうして僕達はみんなでタルシナ牛乳を注文し改めて乾杯をして飲み干したら、すぐに準備の為にスタンバを後にした。










ムッド

「・・・・・・」





-------------------------------------------------------------------------




僕達四人は明日の大規模クエストの準備の為色々なお店を回っていた。


お金は今までなんかに比べてたくさんある。

カズキさんの教えで多くのアイテムを購入した。



何があるかわからないが、カズキさんは最低限必要な物を選別してくれた。


ポーションを筆頭に状態異常のお薬を購入していった。



それだけではなく、結晶石の選別もしてくれた。


暗くて見えない可能性がある為パーティー全体を照らすアイテム、自分達の足元を照らす為の物。


帰り道がわかるようにする物やモンスターの接近がみんなわかる物など。



ミニア

「へーこんなのあるんだ」


カズキ

「それは逃走用の煙幕、持っててもいいかもしれないね」



色々なアイテムを見ていると便利な物がたくさんあって、自分がそうゆう物に疎かったことに反省を覚えていた。


カズキさんはこういった情報も冒険者には非常に重要だと教えてくれた。


見習いだけど、と冗談交じりにみんなで楽しみながらお店を回った。



ダツ

「ん?」


カズキ

「どうした?」



お店の移動中にダツが中央広場の方へ目線をやる。


昨日行った武具の市場だ。


未練がましく僕達は見てしまう。



カズキ

「明日最後にもう一回行くから、それまで我慢な」


ネーネ

「え・・・でも、私達じゃ・・・」



お金はあっても出来ないこと。


まさに今の僕達に根本的に足りない物。


それでもカズキさんは微笑んでいた。


何かあるのかな、と小さな期待をしてしまった。



そして僕達はある程度品物を買って昼食にした。



午後からは町の外に行き、買ったアイテムの効力の確認ということでモンスターと戦うことにした。


いざ明日すぐに使うよりも知っていないと不安だろう、という事らしい。




そうして、僕達は丸一日を使い大規模クエストの準備に費やしたのだった・・・。




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カズキ

「んじゃあみんな、宿屋で」



町外でのモンスターを使ったアイテム確認作業は終わった。


もう日も暮れて丁度よかった。


みんなには夕食を取ってから宿屋に行ってゆっくりと休むように伝え俺は俺の仕事をする。



目的地の中央広場の市場へと向かった。



すると、先輩冒険者さんに声を掛けられた。



ムッド

「おや、君は確か・・・」


カズキ

「ん?」



こいつは確か・・・。



ムッド

「自己紹介はまだだったようだけど」


カズキ

「必要ない、覚えるのは苦手なんだ。覚えたい気持ちがないからな」


ムッド

「そうでしたか・・・では、明日はお互い生きて帰りましょう」



それだけを言いに足を止めたのか。


男が連れているお仲間に睨まれる。



カズキ

「えぇ・・・お互い、気を付けましょうか」



俺はそれだけを言いその場を後にした。





「ムッド様・・・奴があの・・・」


ムッド

「かもしれません、あの目、そしてあの武器と衣・・・要注意人物かもしれません・・・」





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そして・・・ついに次の日の朝になった。





僕達は不思議と良く寝れた。


昨日の午後にやったアイテム確認の際にカズキさんに今の自分の実力の把握もしておくように言われ必要以上の力で戦った。


そのせいか思った以上に疲労が溜まったのだろう。



カズキ

「ふわぁあー!! はい、みんなおはよう・・・」


ダツ

「おはよぉ~・・・ふわぁー」」



みんな目を擦りながらも起きていく。


布団をちゃんと片付けながら支度を済ましていく。


大規模クエストはお昼前から始まる。



だけどカズキさんはいつもと同じ時間になったら起きるようにというした。


これもいつも通りのペースを乱さない為にと話していた。



支度も出来て僕達は朝食を取りにいつもの定食屋に向かった。



まさにいつも通りに注文を頼み他愛のない話をして朝食を終えた時。



「ほい!これ、昨日頼まれてた物」



カズキ

「助かるよおばさん」


ケイト

「え? これ・・・お弁当ですか?」



おばさんが5つの袋を机に置いてくれた。


カズキさんが説明してくれた。


この町を出発してから目的地に到着するまでかなり時間があるようで、これはその昼食用のお弁当だそうで、昨日の夜にお願いしていたみたいだ。



「まさか頼まれるとは思わなかったからね! 張り切っちゃったよ! これ食べて頑張っていきな!」



物凄い笑顔で言うおばさん。

僕達は目の前のお弁当を見て目を輝かせていた。



ケイト ダツ ネーネ ミニア

「「「「ありがとうございます!!!」」」」




お弁当をしっかりと手に持ち僕達はお店を出た。



するとまだやることがあると言いカズキさんはついてくるようにと僕達の前を歩いた。


目的地は、中央広場だ。




そこはもう先日程の賑やかさは無くなっていた。


だけど、数店はまだ最後の粘りと言わんばかりに残っていた。







カズキ

「えーっとまずは・・・ここか」


「おぉーー来たかい! 頼まれた品、用意しておいたよ!」


ミニア

「え・・・これ!」



ここは確かカズキさんに欲しい物を教えるように言われた場所。


そして老婆のお婆さんが私にマントを渡した。



ミニア

「私が・・・欲しいって言った奴・・・」


「どうせ売れ残るようならってそこの男があんたさん用に作り直してくれって頼まれたんだよ、ったく年寄りに無茶を言わせおってからに」



カズキさんが私の為に・・・。



カズキ

「ただ、お金は自分で払うんだよ?」



みんなが好きな笑みで言う。


そうか、この為に昨日・・・。



ミニア

「ありがとう!!! 大事にするね!!」



お婆さんとカズキさんにお礼を言いそのマントを購入した。


更に驚いたのは、元々の金額よりも少し低い値段を要求された。



「よかったらお前さん、こいつも買ってはいかないかね?」


ミニア

「ん? 宝石・・・?」



これは、ジェムだ!


しかもかなり値段が張りそうな・・・。



カズキ

「おい婆さん、それは流石に・・・」


「ほっほっほ、こっちも商売なんじゃよ、このジェムは術技の効力上昇と真素の回復力向上もあるんじゃが・・・? どうかの?」



さらにお金を要求してきた。


だけど普通ならもっと要求される金額の所を今ならその半分で買える・・・。


葛藤してる中ネーネの顔を見た。


するとネーネは私の目を見て、笑いコクリと首を縦に振ってくれた。



ミニア

「か! 買います!!!」


「はい毎度ありぃー!」



それからは、みんな一人一つずつ買っていった。


ケイトは甲冑を。


ダツは上下の服一式。


ネーネはローブ。



そしてなんとあのお婆さんは出血大サービスと言い私の私の服も購入させてくれた。




本当に準備は整った。




これで、本当に心残り無く大規模クエストに挑める。








ゴドフ

「ったく・・・変な役回り押し付けやがって」


カズキ

「でもお店の人達随分と喜んでたぞ、あのゴドフの手捌きが見れて―って」



俺は確かに、昨日写メで撮った各店に交渉に向かった。


だけど、普通なら時間がないのと器具が無いから無理だと最初は断れたが、ゴドフがその時声をかけてきてくれた。



自分なら出来ると言い、その作業を手伝ったみたいだ。



ゴドフの知名度は前々から知ってはいたが、甘くみていた。



ゴドフ

「んじゃあま、後は任せたぜ。俺の休暇も終わりなもんでね」


カズキ

「あぁ、助かった、ありがとうな・・・」




出来ることはやった。


俺が考えられることは・・・後は。



あの子達次第・・・か。

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