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第11話 安平響子と今野創太

 クラスメイトたちは騒《ざわ》めいていた。そんな中、創太案に対して響子が質問をし始めた。

「試食して評価はどうやるのか教えて欲しい。点数とかつけるの簡単だけどそんなやり方では公正さが担保されないと思うのだけど」


 創太は頷いた。

「さすがは安平さん。いい質問をありがとう。説明しなきゃって思っていたんだ」


 響子は微動たりしない。

「今野くん、速やかに手短に説明を」


 創太は右手の人差し指を一本立てた。

「審査員はクラスから複数名決める。出来れば立候補して欲しいけど無理なら推薦かな。他人の方がこの役に向いてる人が誰かわかると思うし。で、審査員が食べて推したい料理を決めたら観客にその料理の良さを言葉でアピールする。身振り、手振り、表情なんかも当然観客は判断するポイントになるだろうね。そして審査員に対して観客が挙手投票する……なんてルールで考えていたけど安平さんはどう思う?」


 響子は怪訝に感じた。それって料理コンテスト?

「それって審査員の表現力コンテストになりそうだけど?」


 ニヤリとする創太。その通り。

「それがいいんだよね。みんなで少量を食べたとしても面白くないし料理も多く作ってもらわないといえなくなって大変。それなら審査員が食べて熱烈アピールしてもらった方が絶対面白いし」


 響子は結局表情は変えなかったが、

「いいと思う。私は納得」


 そういうと響子は席に座った。


 おお、響子ちゃんは僕の支持をしてくれそうだ。少なくともあの論客が敵に回らないというのは感謝感激すべき展開だ。創太はちょっとだけホッとした。

 とはいえカフェ案の紅麗亜、陽菜とクイズ案の瑞希をなんとか説得しなきゃいけない。創太は心の中で自分に気合を入れた。

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