【ぺリストラ日報】11月7日朝刊
■薬物売人、路上にて射殺――バーナム通り事件の全容と現場状況
11月3日午後9時50分頃、左都第2区バーナム通りにおいて発生した男性が射殺される事件について、法王庁が詳細を公開した。被害者は、禁止薬物の売人として法執行機関の監視下にあったダン・バリモア(住所不定)と判明した。現場の状況から、冤罪や誤認の余地のない、計画的な殺害と見られている。
■現場の状況と検視結果
法王庁捜査局の発表によると、被害者は至近距離から計3発の銃撃を受けていた。元軍医である目撃者メイ・ハドソン氏の所見および捜査局の検視では、正面からの一発で転倒させた後、近づいて背後から追撃の2発が加えられたものと判断されている。遺体の背部に残る焼灼痕(焦げ跡)は、銃口を極めて接近させた状態で発砲されたことを裏付けており、強い殺意を伴う犯行であったことは明白である。
現場のバーナム通りは150メートルほどの直線の通りであり、当時は降雪が続いていた。入口近くの軒先は雪が除雪されていたものの、通り奥の積雪状況を鑑みれば、犯人は脇道へ逃走、あるいは通り沿いの建物内へ潜伏した可能性が高いと目されている。
■特異な目撃証言
本事件を複雑にしているのは、事件発生直後に現場に現れた「第三者」の存在である。被害者の死亡確認を行っていた目撃者3名(パルトネール・マスグレイヴ氏、メイ・ハドソン氏、マーク・ジョーンズ隊員)が、宿舎の扉が開く音を聞き振り返ったところ、1名の男が立っていた。
男は目撃者の視線を察すると直ちに顔を覆い、脇道を通って逃走した。目撃者3名の証言は一致しており、特に似顔絵師として著名なパルトネール・マスグレイヴ氏が詳細なスケッチを捜査局に提出している。
なお、当該人物には極めて特徴的な身体的特徴が認められたとの証言が得られているが、捜査上の理由により現段階での詳細公表は差し控えている。
しかしながら、法王庁捜査局は既に当該情報を精査・保全済みであり、必要と判断された場合には速やかに公開へ踏み切る用意があることを明言した。
■捜査の焦点
現場には被害者が所持していた大量の現金や薬物、金品が一切手付かずで遺されており、強盗や金銭トラブルの可能性は極めて低い。被害者の生活圏(娼婦家)や薬物売人としての背景を含め、法王庁捜査局は個人的な恨み、あるいは組織的な制裁を視野に捜査を進めている。
なお、現場には使用された銃弾が回収されており、現在解析が行われている。法王庁捜査局は、目撃された男が事件解決の最重要人物であるとして、周辺住民および通行人に対して情報の提供を強く求めている。
【本件に関する通報先】
――法王庁捜査局 広報部 ぺリストラ支部――




