Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #07 改
※2026/05/24改訂しました
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #07
病院内には、徘徊しているバケモノがいる
固定系と徘徊系 二種類のバケモノ どちらも倒せない 撃退することはできる 特定のアイテムを使えば、消滅させることができ、二度と復活しない ただし、それは貴重 数が少ない ほとんどのバケモノは隠れてやり過ごすか、逃げ延びるか、一時的にでも無効化して、進むしか手はない
徘徊系のバケモノ 物音に惹かれて次々と近寄ってくる 音を立てるのは最低限にしなければいけない 位置は常に不規則 重なることがある 物陰に隠れ、やっと逃れたと思い、立ち上がった瞬間、違う方向からきたやつにやられる 日常茶飯事 食われる演出もいろいろあって…隠れ演出 レア演出 そんなのを探すというプレイヤーもいた、とかいなかったとか……
そんなゲームだ プレイヤーの数は多くはない でもこういったゲームにはコアなファンが付く オレらのこのゲームに対するスタンスは常にひとつだけ
+攻略法はネットにあげない
日本で人気が出なかったのはこの点に限る 誰もが好きでないものを好きだということ この国では変人扱い 扱いにくい人間だと判を押される 一緒ではないと軽蔑される 皆が一様に同じ方向を向いていないと安心できない国民性 攻略法がないと、ゲームを遊べない、進めない、楽しめない そんなやつらばかりだから、このゲームは人気がない
ゆえに名作である
全員が全員、絶賛するようなゲームは、神ゲーではある 収益も高いだろう だがそれだけだ
ベッドの下から抜け出す 斃れているフリをしている隣人が小刻みに揺れる ここでドアに直進してはいけない
隣人の頭の方を回って、わざわざ、遠回りをして、壁際を進む 自由への扉が開いている ASMRが囁く 早くここへと来いと 耳元で呻く それもいくつも
死ねと……
開いた扉 この扉はもう閉まらない 喜び勇んで廊下へ出る するとすぐそこにいるナースに襲われて、死ぬ +PredingDead
その途中で右へと折れる 隣人が寝ていたベッドへと向かう 確保する松葉杖
アイテムは2つしか持てない…この時点では うち、ひとつがこの杖で占められる 攻撃もできる 耐久力があるが、打撃力はない 数回殴ると、壊れる
この杖を取るタイミングは、今しかない これを取らずに外に出る 攻略できないわけではない 取れるのなら取ったほうがいい
杖を突きながら出入り口へ 静かにドアの前で待つ 室内から見ると廊下には誰もいない それなのに…出た途端、ナースはそこにいる 不思議な境界
待つ 待ちすぎてもいけない 時間フラグの基本はフレーム単位 前と同じなら
遠のく呻き声 何かが擦れる音 ドアから身体の半分だけを出して、外を覗く…この行動は前はできなかった ナースはいない 廊下は右奥へと続いている…声が聞こえなくなってから、姿が見えなくなるような距離ではないが…どこにも見えない どこへ? などという愚問はしない これで廊下を進むことができる ただし、安心してはいけない
ここは2F東棟の端 マップはこの先にある 上手くすれば取れる ここにワンダリングはでない…いまはまだ 末端であり、最初のイベントが終わったばかり
廊下は右手、奥へと伸びている どこもかしこも錆びだらけ 飛沫だらけ 黒 赤 黄 黄土色? 異質な悲惨さが目に余る その反対、左には窓 ここもご丁寧に格子が嵌め込まれ、異常なほどきれいなまま、表面に血液が滴る
出てきた扉に沿うように、4つのドアが並んでいる 一番奥の扉とここ以外 この階の部屋の扉はどこも開かない 開けようと試していると追いつかれる
では実際に……
開けてみようとした瞬間
「グウワアアアアアッ」
出てきた室内 後ろから 大きな呻き声が響いた
どうやら隣人が起きたようだ




