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Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ  作者: 桜葱詩生


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143/154

Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #138


セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #138



左手側は…何もない黒 そこに断面かなにかがあるような…漆黒の壁 階段らしき構造物があるのは…正面だけ そして……


ドアを出たすぐそこ すぐ真下 そこに幅、わずか15~20センチぐらいの崩れた足場の残骸が残されている それが…右手の壁伝いに (まば)らに あるところは連続して 右側の奥の壁の向こう 階段からやや離れた位置まで残っている


これを伝ってこの階段に辿りつけ? まるでそう示唆されているような瓦礫の残り方 奥の階段も…下に支えも何もない、空中に浮いているような状態で浮かぶ 上下は深淵 闇に包まれていて…それら以外何も見えない


そうか…なら迷うことなくここを進むべきだな サバイバルホラーではないがゆえの短絡的思考


死に戻りゆえの、お気楽さ 痛いがな……


バランスを取りつつ、壁に取り付く 風も何もない分、楽勝…かと思ったらやはり、足のギブスが邪魔 少しでも気を抜くと…壁から剥がれ落ちてそのままここを落下 それでもなんともないのは確認済み


足元の残骸から ぱらぱらと 欠片が落ちる音がした ここが崩れて落下する…そんなようなゲーム的演出 この足元が崩れたのなら…それまで 特にこの、角へと残る連続した足場、ここは危険だ 探るように 確かめるように 右足を置く 右足にギブスはない 奇妙な一致


確かめたのに…やはり足の下で瓦礫が崩れた ぽっかりと空く一跨ぎに近い幅 手で体を支えて…落下を免れる 落ちてもなんともないが…右奥の角まで 時間をかけて 手探りで慎重に進む 本来ならここの移動は死に戻りを使って、どこの足場が崩れて、どこが悪いのかを、確かめてから、ここを進む…のだろうが、再開するのがもう億劫だ なんとか バランスを取りつつ角へと辿りつく…そこで気づく、もう1つの可能


ここで…階段に飛びつかずに 奥の壁に取り付いて あのドアへと辿りついたら?


そう悪魔が囁く これは…どちらが正解のルートだ?


いや、その考えさえ誤謬(ミステイク) どちらも正解なんてありはしない ただ、どちらをやりたいか それだけだ


なら…端まで進んで 勢いをつけて…飛び降り…るなんて壁に阻まれてできないことに気づく それでも向こう側へとたどり着けることを信じて そこでさらに気づく、間違っているふたつのこと


信じる? そんなもの ここにはない そう……



見えないものを信じるな



Sucidid(飛び)From(降り)Ground(自殺)



音 風 衝撃 振動 そんなものに加えて…真実も通常は見えない 悪意も善意も 行動で示されたのならわかるが、それさえも人は信じない


信用せずに…点数稼ぎだ何だと…どうでもいいか



空中で泳ぐのはできなかった 届かないというより動かない 落下した地点から一直線に地面まで向かう ここの攻略はやはり、ギブスを取った後でないとダメらしい 意外に感じるショック 失敗を? ちがう そんなことを簡単にできると信じた自分に、だ


根拠のない自信は拡大した自尊心の延長上に存在する ただし、そんなのが通用するのは小娘の時代(若い時)だけ それを超えたら、他人(ひと)に見せて、示せて、納得させる根拠が必ず必要になる


では、ここでの根拠はなんだ?


いままで生き残ってきた自信(自身)? そんなもの、このゲームにはどこにもない 生き残る(とは)サバイバル リバイバル(死に戻り)で先へと進むここにそんなものはない


無いものねだりは人の世の常 人の業だとはいえ…ここは普通に行くしかないか……


ちっ つまんねーな ショートカットとバグ抜けはゲームの醍醐味だっていうのに……


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