Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #137
セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #137
落下の最高速度には到達していない 開いたドアは何度も下から到来し、頭の上へと去っていく 嫌な感覚が頭をよぎる 永遠に落下し続ける罠 いつ死ぬかわからない恐怖を人に味あわさせるためだけの、嫌な仕掛け
人がビルの屋上から飛び降りるのは、下に地面が見えているからだ そこにぶつかりさえすれば、きちんと急所を壊してくれさえすれば、ラクに為れる そう信じて それなのに…いつ死ぬかわからない それなのに死が確定している 人の精神状態の極限を試す仕組み 普通なら…気が狂うか?
いつ訪れるかわからない死を恐れて 祈りを続ける 死刑の存在する国の死刑囚と同じように
自分の思い通りにやって、なんでさらにどこかにしがみつきたがるのか…死のみ 平等だ どんな人間にも通常に訪れる
さて そんなことを考えつつ、時間を潰したが…どうもなにもできない 何度も目の前を四角いドアが通り過ぎていく 5回目まではなんとなく数えてみたが、さすがに飽きた もういいだろう いつまでも到達しない死に興味はない
ガラスの破片はきちんと手の中にある たぶんこいつはオレが死んでもくっ付いてくるだろう…こうするようにと
それを『使う』 これで……
「ぐあはぁっ」
その瞬間 首に刃先を入れた直後、直下からの衝撃 尾骶骨と大腿骨が圧迫され、背骨が押し潰された 頭蓋骨がその重みでもって…首の骨を砕き 激痛が全身を貫く 身体の真ん中を走る箇所の骨が悲鳴を上げて…その場にへたり込む 残った背骨が首の後ろの脆い骨を貫通し頭蓋骨の中に入り込んで、砕け散り、脳髄を押し潰した 腰骨が割れて、背骨がずれたせいで、内部にある内臓を持ち応えていた横隔膜や筋肉が破けて、ずり落ちていく マジか……
死が確定した後、さらに死を確定させたためか? 地面に落ちた 体育座で地面に落下するのはやめた方がいい この感覚は酷い これならまだ、両手両足を広げて、五体投地で地面に落下した方が遥かにマシだ
死の三段オチ ノリツッコミもなにもしてはいないが……
DeathByFalling
地面に ぐしゃり という感じにへたり込む自分を見つつ…周りを確認しに行く が、どこの壁も抜けられない ここは…何階だ? 扉はあるが…この病院 不親切にも、階段の方に階表示がない 扉を開けてはじめてそこが何階か、わかる仕組み もし東棟の階段なら…一番下は1階 こちらの階段からは地下にいけない構造になっている まあ…ここに扉はある これが開けばどこかへかは行ける それに…階段で死ぬと上へは行けることも確認 そこから…三階まで上がってその上がないことまでを見て…画面が落ちた
これで…先へと進めることだけは確認 問題は…どうやって足場のない階段を降りるか もしくは…向こうの扉へと飛びつくか? か…まずは確認からだ
目が覚める 少しだけ…階段の下で、とか期待したが やはりそんなことはなかった そんな甘い現実はどこにもない
また…武器も何もなくしたままなことを確認 確認してばかりだな…さすがにこれではその辺のバケモノにも対処できない どこか、ハイドN`シークで抜けれるところで回避するしかない
トイレを抜けて…階段のドアを開ける ここのドアのリドルは毎回、行う必要がある…立つとリセットされる仕掛け ドアは閉まったままだった
ドアを開ける 墨を立ち入れたような黒 ここを走って抜ける 自分の考えの甘さを実感する
足のギブス これで走れない それと距離が足りない ただジャンプして、辿りつかなければならない
………空中を平泳ぎで動いてみるか? ルパンのように 空気抵抗がある場合のみ、それができるが…やってやれないことはない 大体の三世はスーパーヒーロー 並大抵のことは事もなくやり果せる
マイケルには無理だけどな…だから 切り替える
顔だけを出して そこを確かめる 階段 何事も確認してからでも…は?
足場は確かにない すぐ出たそこは空洞 階段は…東棟では向かって 左側が下り 真正面に上がりがある…ようになっている
そこに…ジャンプや何かでも 手が届かないような先に…上への階段があった 暗がりの中 確かに上りの階段が伸びていた……




