15
昼食会が終わり、皇族たちとの間で笑い声とワイングラスが政治的緊張を必死に覆い隠そうとしていた後、若い皇太子は男を自室へと招いた。
皇帝の息子である二人は同じ血を引いていたが、ゼライン皇太子の部屋はアーサー皇太子の豪奢で放蕩な寝室とは全く対照的な空間だった。ゼラインの部屋は小さな図書館のようで、濃い色の木製本棚が並び、整然と積まれた資料の山、そして壁に掛けられた経済発展のグラフが溢れていた。長年の学問と国家への献身が、この部屋のあらゆる物に彼の情熱を映し出していた。
扉が閉まると、静寂が訪れ、紙をめくる音とゼラインの静かな息遣いだけが残った。彼は執務机の後ろに立ち、両手を資料の山の上に置き、緑色の瞳に深い憂慮を浮かべていた。
「ここには僕と兄さんしかいない。もう外してもいいよ!」
彼はそう言いながら、侍従が先に準備しておいた茶卓の方へ歩いた。
男は頷き、仮面を外した。次に指をイヤーピースに当て、軽く二回叩いた。すると老いた顔が赤い粒子となって崩れ落ち、本来の顔が露わになった。同時に、灰白色の髪も徐々に消え、黒く艶やかな若々しい髪が現れた。
仮面を机に置き、男は部屋の隅にあるガラス棚へ近づいた。目の前には背の高い、一切の無駄な装飾のないガラス棚があった。厚いガラスの向こうには、2100という数字がラベルに刻まれた貴重なワインが鎮座していた。指が軽くガラスを叩き、視線を後ろの皇太子に戻した。
「まだ開けていないのか?」
男はガラスを軽く叩きながら言った。
「酒は古いほど美味しくなるでしょう? それに、兄さんもそう言っていたじゃないか。それに、いつか二人が結婚するときに、祝杯として開けようと思ってるんだ。」
彼は答えながら、紫砂の小さな茶碗に茶を注いだ。
「それで、第三皇太子殿下は今日、私に何を仰せつけるんだ?」
男はそう言いながら素早くテーブルに近づき、体を預けて座った。クッションが沈む音が響き、彼は脚を組み、片手で茶碗を持ち上げた。
「大紅袍に福観音か? 君がこんなものを好むとは思わなかったぞ!」
一口すすり、唇を軽く動かしてから、茶碗を元の位置に戻した。
「皇太子殿下が私をここに呼んだのは、この茶を味わうためだけではないだろう? 何がそんなに気になるんだ?」
「協力について——」
「私の考えは全てあのメールに書いてある。」
男は皇太子の言葉を遮り、再び穏やかに茶をすすった。
「ええ……」
そして二人は無言で向かい合った。まるで外の世界も一時的に動きを止めたかのようだった。ベッド脇の窓から、昼の強い日差しが柔らかな午後の光に変わり、部屋全体を優しく包み込んだ。その光の下で、熱い茶から立ち上る湯気が、張りつめた空間に温かな親密さを添えていた。
時折、一方の手が優雅に急須を持ち上げ、紫砂の茶碗にさらさらと茶を注ぐ音が響いた。その静かな音が、長く続く沈黙の合間に染み込んでいった。
若い皇太子は虚空を見つめ、何かを言い出そうとするかのように口を開きかけたが、すぐに唇を閉ざした。全てをまだ静かに保とうとするかのように。
おそらくこれは、二人が共有できない秘密を共に抱える者同士の暗黙の妥協だった。しかし、ついに言葉にしなければならないことが口を突いた。
「どうして『血の契約』について僕に話してくれなかったの?」
ゼラインは震える声で切り出した。脚が礼服の下で小さく震えていた。その質問の重みが、この華奢な体を圧し潰そうとしているかのようだった。緑色の瞳は相手をじっと見つめ、説明と、言葉にできない希望の光を求めていた。
男は一瞬動きを止めた。目を見開き、眉を上げた。手元の茶碗が唇の近くで完全に静止した。
「それはお前の知ることではない。」
男は目を閉じ、舌で熱い茶の味わいを確かめた。
時計が一時を告げる鐘の音が鳴ったが、若い皇太子にとってそれはどうでもよかった。彼は唇を強く噛み、皮膚が剥がれそうになるほどだった。瞳は大きく見開かれ、緑色の虹彩が激しく揺れた。両手は厚い資料の山を強く掴み、紙の端がくしゃくしゃになった。そしてその資料を、ぎこちない動作で将軍の方へ押しやった。
資料の表紙にはただ一行「血の契約に関する報告」とだけ記されていた。中に何が書かれているのかは誰にも分からなかったが、六文字の表題だけでは到底収まらない内容であることは確かだった。
「この契約に書かれた内容は、冗談事じゃない! 僕はその契約に署名した人たちを見たよ。皆、命を落とした。もっとひどい者もいた。魂が引き裂かれ、永遠に闇に沈んだ。兄さんは分からないのか? この道は深淵へ続くだけだ!」
ゼラインは机を強く叩き、体を乗り出した。
「うん。」
男はただ一言答え、再び茶をすすった。
「そんなふうに僕を遠ざけないでくれ!」
皇太子はほとんど吼えるように叫び、相手に向かって全力で声を上げた。
「それは一人で背負えるものじゃない! 皆で署名し、責任を分かち合わなければ、誰も一人で地獄と向き合わなくて済む。兄さんは自分自身を墓穴に落としているんだ!」
彼は続けた。
男は無言のまま応じなかった。そして静かに茶碗を置き、椅子を窓の方へ回転させた。彼は何も言わず、午後の柔らかな光が青白い頰と薄い眉を優しく撫でるに任せた。
ゼラインも何も言えなかった。ただ唇を固く結び、目を細め、涙を必死に堪えていた。そして一分後、彼は深く息を吸い、ゆっくりと椅子に体を預けた。
「それで、兄さんはあれとどんな取引をしたの?」
彼は無理に質問を絞り出したが、その声には言い表せない感情が込められていた。
黒い瞳が皇太子を一瞥した。男はやはり何も言わなかった。そして椅子を元に戻し、瞳が互いに激突した、まるで昨日、アーサー皇太子と対峙した時のように。しかし今度はまぶたがわずかに下がり、感情の一部を隠した。
言葉にするのは本当に難しいことだった。そして礼服の内ポケットから、精巧に彫刻された小さなナイフが現れ、午後の光を受けて輝いた。何の予告も、冗談もなしに、そのナイフは手の甲に突き刺さった。
鮮血が溢れ、机の表面を赤く染めた。皇太子は飛び上がり、後ろへ飛び退き、自分の目が信じられなかった。しかし彼を本当に震撼させたのは、目の前の男の手の傷だった。ナイフが抜かれると同時に、傷は瞬時に癒え、数秒後には一切の痕跡を残さず元通りになった。まるでその異様な肉体が人間の限界を超え、通常の魔法の概念では説明できない力に縛られているかのようだった。
「私はこの仮面を着けるのが嫌いだ。ナーションはこれまで、経験主義を学びの能力より重視してきた。」
男は仮面を手に取り、眺めながら言った。その色が瞳に溶け合った。
「第二皇子であっても、戦略の話になると、この老けた姿の方が説得力がある。」
「私はそれを変える。そして我々が皆、この手で本来の栄光を手に入れた時、全てが終わる!」
彼はナイフの血を拭い、折りたたんでポケットに戻した。
「私は自分が何を誓ったかを理解している。それは義務だ! この責任は、後退を許さない!」
彼は資料の山に視線を移し、手で表紙に触れた。
「でも、僕と兄さん、そしてアーサー、僕たち三兄弟は——」
ゼラインは椅子の背にしがみつきながら体勢を保とうとした。脚は先ほどの光景を見て激しく震えていた。
「駄目だ。」
男はきっぱりと否定し、ため息をついた。そして低い、確かな声で、経済と外交しか知らない相手の頭の中に言葉を染み込ませた。彼は皇太子を信用できない、特に今の微妙な時期に。アーサーが優れた王になれる可能性はあっても、彼の目には、兄の指導力は国家を真の栄光へ導くには不十分だった。
重い息が一つ流れた。黒い瞳が再び皇太子に向けられ、顔の上半分の筋肉がわずかに引きつり、何を言うべきか、何を言うべきでないかを慎重に考えているようだった。短い沈黙の後、彼は再び口を開いた。声は少し柔らかくなったが、冷徹な本質は変わらなかった。
「君の体調は、君自身が一番よく分かっているはずだ。だから私は、皇帝が君に与えた任務、経済と外交、に集中してほしい。他のことは、もっと自分を大切にする時間に使ってくれ。」
そう言い終えると、男は立ち上がり、茶のお礼を述べてゼラインの部屋を後にした。しかし、革靴がドアの閾に触れた瞬間、皇太子のもう一つの質問が彼の足を再び止めた。
「兄さんはイソシアを使ったのか?」
剣の柄頭の宝石が突然輝き、その赤い光が部屋の柔らかな日差しを完全に圧倒した。しかし黒い手袋は軽くそれを撫で、二回叩いただけだった。先ほど第三皇太子が見たものは即座に消えた。
「午後の会議がある。遅れるな!」
口が動く中、仮面が再び元の位置に戻った。そして髪が徐々に灰白色に変わり、赤い粒子が首まで伸びる傷跡を刻み始めた。足が再び動き出した。
扉がゆっくり閉まると、部屋には再び少年だけが残された。静寂の中で。




