前兆
ココロちゃんは 渚くんと夜道を帰りながら
「渚くんと 出会えてよかった...」
いきなり 妙な事を言う ココロちゃんに 渚くんは
「なっなんだよ 急に...」
少し照れながら 聞きました。
フフっと 少し笑うと ココロちゃんは 夜空を見上げ
「今が 一番幸せだよー」
と、叫びました。
渚くんは 恥ずかしさなのか
「おっおい!静かにしろよ......迷惑だろ」
ココロちゃんの 制服の裾を引っ張り 慌てて 止めました。
ココロちゃんは フフっと 笑い
「だって なんか言いたくなっちゃった...ごめんね。」
渚くんの顔は緩み それを悟られないように
「別に 悪い事じゃないから...ただ少し小さな声で 言えば...いい」
それを聞いた ココロちゃんは 渚の耳元で
「今が幸せだよ」
と、囁いた。
渚くんの顔は まるでリンゴのように赤く 熱を帯びていました。
「悪魔め」
小さな声でボソッと 渚くんが呟き二人は この一時を大切に 記憶し心にしまいました。
明日も 同じように 毎日が始まり終わりなんて ずっとずっと先だと誰もが思い 今が幸せだったら それでいいと......思っていました。
いつもの朝が来ると......
午前3時過ぎ
誰もが飛び起きてしまう程の 爆音と大きな揺れが発生 地獄の底から聞こえてくるような 地響きは ココロちゃんの 住む街中に響いていました。




