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天使のココロと悪魔の渚  作者: 小石川弥生
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後2日(大切な人)

ココロちゃんたちは 昨日 渚くんが話してくれた事を 頭の中に入れ 最後に なるかもしれない

学校生活を 送っていました。

そして、授業の終わり 金城先生が クラス全員に

「あなたたちは この短い期間に 随分と変わりましたね......少し お話しをしたいと思います。

これは 私自身の話になりますが......皆さんは聞きたいですか?」

金城先生は 一人一人の顔を しっかりと見て 問いかけました。

皆の答えは 一つです。それは 金城先生の話しが聞きたい。そこに何か 大事な事が あるかもしれない そう思っていました。

皆 一斉に

「はい!」

と、答え 真っ直ぐな 眼差しで 金城先生の話しを待っています。

金城先生は 優しい口調で 話し始めました。


「私には 友がいました。その友の話を させてください......友の名は ハデスと言います。元は天界の守護神でした。

しかし ハデスは ある人間の女の子に 恋をしてしまい 天界を離れ この人間界に降り

その女の子を 守りたい......守ろうと強く心に決め 二人は 恋に落ちました。

しかし、ハデスの愛する人は 残り僅かな命...

あなたたちと同い年です。


あなたたちが 知らない昔 この人間界に 悪魔の植物が生え この植物が成長すると 悪魔がこの実を食べにやってくる そんな状況がありました。

二人は この人間界を 守るために 自らの血で 悪魔の植物を 消滅させ この人間界を 守りぬきましたが

それが 原因で その愛する人は 意識が戻らず

死の淵をさ迷い......

ハデスは 愛する人の そんな姿に 耐えられず

弱った心に 悪魔が入り込み 契約を交わしてしまいました。自らの消滅を 条件に 愛する人を助けると......幸い 神によって 消滅はされませんでしたが 守護神の力は 剥奪され ハデスは あなたたちと同じ 人間となってしまいました......

でも ハデスたちにとって そんな事は どうでもよく

愛する人の 側に居られる それだけで 幸せだと言っていました。

そして、二人は 体を交え やがて 愛する人のお腹の中に 新しいもう一つの 生命が宿り

二人で 奇跡を信じ 喜び 細やか日常を 大切に過ごし そして、二人の愛する子が 誕生し......

そして......愛する人の 命がこの世を去りました。

死日は 変えられない事に ハデスは気づき

自身の 命も長くないと悟り 残された 我が子と

細やか日常を 三年過ごし この世を去りました。


あなたたちが 今思い浮かぶ人たち それは

あなたたちにとって とても大切な人でしょう。

死日は 変えられないのは 確かです。

あなたたちは 死にます......明日かもしれませんし......もっと先かも しれません。

今ある 日々が大切だと 気づいて 生きてください。」

金城先生の 話しが終わり 重い空気の中

女子生徒の一人が

「先生!その子供さんは どうなったんですか?」

金城先生は 優しく微笑み

「私の娘です。」

驚き過ぎて 時間差が生まれ

一斉に

「えー!?」

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