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天使のココロと悪魔の渚  作者: 小石川弥生
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後5日(迷い)

いつものように 一日が始まり いつも通り学校へ来る生徒たち......なかなか 言葉にできず 心の中を 探り合う......


ココロちゃんが 教室に入ると 今までとは 違った空気が流れ 心が表面に 表れていました。

しかし その気持ちも 言葉にできず 時間だけが過ぎ 授業が始まってしまいました。

国語 数学 体育と 心と裏腹に 過ぎ去る時間

それは とても早く感じられ

それは 焦りとなっていきました。


そんな中 ココロちゃんと 渚くんは どこか皆と違い 心の強さが表れ 他の生徒たちには それが

どこか遠く感じられ 疎外感で 心が潰れそうでした。

何故 そう感じるのか 気づきながらも 前に進めない 自分の弱さを 個々で 感じながら 二人を見ているだけ......


その時

ココロちゃんが 皆に声をかけ

「皆に大事な話があるの!聞いてくれる人は 放課後 教室に残ってほしい!お願いします!」

ココロちゃんの 問いかけに 答える生徒は いませんでした。

それでも ココロちゃんは 頭を下げ 次の授業の準備を始め 心の中で 皆が話を聞いてくれたらと

願っていました。


時計の針は 刻々と終わりを告げ

終了のチャイムが 皆の心をざわつかせ

ココロちゃんは 黙って机の椅子に 座って待っていました。

渚くんは ココロちゃんの 話したい事を 分かっているので ココロちゃんの側で 一緒に待っています。


しかし、一人の生徒が 教室を後にすると それに続くように また一人 二人と......教室をでてゆき......やがて 教室の中は ココロちゃんと 渚くんだけに......

物音一つしない 清浄の静けさ

二人は何も交わさず ただ......そこに 居ました。

ゆっくりと 日が落ち 茜色の逆光が 静かに二人を照らし......影が時を刻みました。


すると、ガタッ

教室の扉の前に コンビニ袋を下げた 男子生徒が一人立っていました。

ココロちゃんと 渚くんは 思わず顔を 見合せ

笑顔がこぼれ 嬉しさで いっぱいに

男子生徒とは ココロちゃんの 机の上に コンビニ袋を ドーンと置き

「ひっ...響が話したい事が あるって言うから

長くなるだろ?腹も減るし おにぎりと 飲み物

おかしがないと 辛いだろ......だから......」

とても 照れくさそうに

そんな 男子生徒に ココロちゃんは

「ありがとう」

と、笑顔で 答えました。

その男子生徒は

「俺には 関係ない」

と、言っていた子......渚くんも 嬉しくて

「悪いな...ありがとう」

素直に 答える事が できました。


すると 次々に コンビニ袋を下げた 他の生徒たちも 表れ 皆お互いの 顔を見合せ 照れ笑いしながら ココロちゃんの元へ......

いつしか 机を合体させ 皆の買ってきてくれた

大量の 食べ物 飲み物を 皆でつまみながら

暫し談笑をしました。


でも その場所に ココロちゃんを 先頭になってイジメてた 女子生徒は いませんでした......

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