担任
突然、担任が代わり クラスの生徒たちは 動揺していましたが ココロちゃんに 対しての態度は 今まで以上に 露骨に凶暴化し ココロちゃんは生傷が絶えない状況でした。
ある日は、階段から 突き落とされそうになったり
また、ある日は 目の前に 花瓶が落ちてきたりと
そんな毎日でした。
そんな ある日の授業前
それは、金城先生の授業の前です。
エスカレートしてしまった クラスの皆が 渚くんのいない時に 抵抗する ココロちゃんを縛り 口をタオルでふさぎ ココロちゃんを 教室の隅にある
掃除道具の入っている ロッカーに 閉じ込めてしまいました。
始業ベルが鳴り いつものように 金城先生が教室に入ると 日直の号令と共に 挨拶を交わします。
その中に ココロちゃんはいません。
渚くんは 少し考えている様子
それでも、普通に授業を始める 金城先生......
そして、授業時間が 半分を過ぎた頃
渚くんが、突然 席を立ち 勢いよく 教室を後にしました。
渚くんが いなくなってしまった教室は シーンっと静まりかえり クラスの生徒の様子は 何も変わりません。
金城先生が ゆっくりと 教壇の前に立ち
「一人だけですね......」
そう言うと ゆっくりと 生徒たちの前に歩み
「響さんがいませんね......誰か知りませんか?」
一人の男子生徒が
「トイレでも 行ってんじゃないですか」
その言葉に 他の生徒たちが 一斉に笑い ガヤガヤと 騒ぎ始め 面白がっている様子が 目に見えて分かる光景でした。
「何が そんなに おかしいのですか?信条くんがあんなに 血相を変えて 教室を飛び出して行っても 顔色1つ変えない あなたたち 響さんの事を聞いたら そんなに 楽しそうに笑える あなたたち
今 このクラスに 人が二人いなくなって 笑える精神状態 異常だと 思えませんか?
犯罪心理では あなたたちのような 異常行動がよく 見られますが......もし 今ここで 人が一人づつ いなくなっても 同じように 最後まで 笑ってられます?私は 自分のした事に 責任を持って行動してくださいねって 言いましたが......覚えていますか?もし あなたたちが 今のような
状況に この後なったとしても 決して 取り乱さず今と 同じように 笑って楽しんで くださいね。
決して、泣いたり 怯えたり しないでくださいね。以上です。」
金城先生は 怒鳴る事なく 淡々と話始め 面白がっていた生徒たちは 次第に言葉を無くし 恐怖へと震え始めました。
そして、金城先生は ゆっくりと 生徒の机と机の間を通り 後ろのロッカーを 1つ1つ 確かめるように 開けていきました。
凍るような 冷たい風が 吹いているかのように
生徒が震え始め 血の気が引いたように 青白い顔に変化し
金城先生が 最後のロッカーを 開けようと 手を伸ばした......その時




