表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元に戻りたい  作者: yukko
23/27

派閥に属さぬ家

カールの妻になって2年が過ぎた。

子どもは……居ない。

カールの心を占めているのは、今もクラウディアただ一人だけだから……。

テレーゼは今も嫁いで来た時のままの身体だ。

それを私は悲しいとは思わなかった。

心の中に居るのは会えないリアムだけだから……。

だが、クラウディアにも子が授からない。

公爵夫妻はそれを残念に思っている。

子どもはカール一人だからだ。

夫人が産んだ子は4人居たが、3人が夭逝してしまい、たった一人残った子どもがカールだった。

カールは両親の愛を一身に受けて育った。

クラウディアを邸内に住まわせて、自分の部屋の隣の部屋を宛がうことも許した。

それはテレーゼが嫁いでからも変わらない。

ただ………時折、失恋のような心の痛みを感じることがある。


⦅もしかしたら、本物のテレーゼさんはカールが愛していたのかしら?

 だから、クラウディアとの様々なことを聞くたびに辛くなる理由(わけ)

 それが、テレーゼさんの想いなら……テレーゼさん自身は何処へ行ったの?

 テレーゼさん自身が存在していたから……私がここに来た…としたら……。

 こんな私が代わりになっちゃったけど……カールを愛することは無いわ。

 テレーゼさん、可哀想だわ。

 愛した人に愛されず、その上、斬首刑が待っていた。

 何とかして、今回は斬首刑だけは避けたい。

 もう、あの恐怖と痛みは嫌だ!

 そして、これで終わりにしたい。

 リアムの待つ家に帰るのよ。今度こそ………。⦆



アドリスとエディットとの仲は、あまり良くないようだ。

だが、二人共、テレーゼとのお茶会を楽しんでくれていると私は自負している。



嫁いで2年――斬首刑が15歳の時だと定められた運命なら――あと1年しかない。

アドリスから思うように聞けなかった。

侍女が居る所で政治のことは聞けなかったのだ。

ただ、なんとなく分かるのはテレーゼの実家とアドリスの家は中立派……というより、何処にも属さないと言った方が正しいようだ。

皇帝陛下派でもなく、皇弟こうてい殿下派でもない。

何処にも属さない。

それが、アドリスの家とテレーゼの実家だと分かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ