第42話 月が水の道を開く
翌朝、朝食を済ませた私たちは、昨日バルトさんから教えてもらったミラ婆さんの家へ向かった。
キャメル村の北側へ続く細い道を進むにつれて広場の賑わいは遠ざかり、周囲には朝露の残る畑や牧草地が増えていく。村人たちはすでに仕事を始めていて、農具を担いで畑へ向かう人と何度かすれ違った。
そんな穏やかな朝の道を歩きながら、赤だけは朝から別の心配をしていた。
「ミラ婆さん、話長いんでぷよね? お昼までに終わるでぷ?」
「バルトさんは長いって言ってたけど……なんでそんなに時間気にしてるの?」
「昨日の魚、今日も食べたいでぷ」
結局それだった。
黄色も黄色で、「昔話を聞くだけならお金取られないでぷね?」と気にしている。普通のお婆さんだと言っても、「情報屋も最初は普通のおじさんに見えたでぷ」と警戒していて、どうやら四十五赤Bを払ったことがまだ忘れられないらしい。
その横では緑が本を開き、歩きながら昨日までに集めた情報を確認していた。
《水に選ばれる石》。
《月が水の道を開く》。
《洞窟の奥で光る石》。
まだ分からないことは多いけれど、今日は少なくとも、この三つがどうつながっているのかを詳しく聞けるかもしれない。
「婆さんの話が長いなら、先に聞きたいこと決めとけよ。好きに喋らせてたら本当に昼まで終わらねえぞ」
オラクルに言われ、私は緑の本を覗き込みながら質問を整理した。
まず、洞窟のどこに《光る石》があるのか。それが《水に選ばれる石》と同じものなのか。そして《月が水の道を開く》とは、具体的に何をすればいいのか。
緑も「石を見つけたあと、どこへ持っていくのかも聞くでぷ」と付け加えた。
「それ大事だね」
そこで私は、昨日キャメル村へ向かう途中で見た巨大な鳥を思い出した。
「あの雷の鳥についても聞いてみようかな。ミラ婆さん、昔話に詳しいなら何か知ってるかもしれない」
「雷の鳥でぷね」
緑は忘れないよう、本の端に小さく書き足した。
オラクルは煙草を吸いながら、「聞くだけならタダだろ」と何気なく言ったけれど、それを聞いた黄色がすぐに「本当にタダでぷ?」と反応したので、「お前はそこから離れろ」と呆れられていた。
そんな話をしながら歩いているうちに、畑の向こうに一軒の古い家が見えてきた。
石造りの土台に木造の二階が乗った家で、庭には見たことのない草花が所狭しと植えられ、軒下には乾燥させた薬草らしき束がいくつも吊るされている。
入口の横に置かれた古い椅子には、小柄な老婆が座っていた。
真っ白な髪を後ろでまとめ、膝の上に載せた籠を編んでいた老婆は、私たちが近づくとゆっくり手を止めた。
「おや。朝から珍しいお客さんだねえ」
「ミラさんですか?」
「そう呼ばれてるよ。あんたたちは?」
私は自分の名前と、赤、緑、黄色を順番に紹介し、最後にオラクルを指した。
「それからオラクルです」
ミラ婆さんは一人ずつ顔を確認していき、オラクルのところだけ少し長く眺めた。
「ずいぶん大きな猫だねえ」
「猫じゃねえ!」
昨日のバルトさんとまったく同じ反応だった。
赤たちが笑い出し、私も堪えきれずに笑ってしまう。
「それで、こんな婆さんに何の用だい?」
「昔の言い伝えについて聞きたいんです。村の西にある洞窟と、そこにあるっていう《光る石》について」
その瞬間、ミラ婆さんの目が少しだけ輝いた。
「昔話かい。それならいろいろあるよ。洞窟だけじゃなく、泣く井戸に歩く案山子、夜になると増える羊、それから百年前の村長が――」
「まず洞窟からお願いします!」
慌てて止めると、後ろからオラクルのため息が聞こえた。
どうやらバルトさんが「話が長い」と言っていた意味を、私たちは思っていたより早く理解することになりそうだった。
◇
ミラ婆さんに勧められ、私たちは庭に置かれた長椅子へ座った。オラクルだけは「俺はここでいい」と立ったままだったけれど、緑から「長くなったら逃げるつもりでぷ」と言われ、黄色まで「賢いでぷ」と頷いている。
「聞こえてんぞ」
オラクルが睨んでも、二匹は気にしていなかった。
ミラ婆さんによると、村の西にある洞窟は、キャメル村ができるよりずっと前から存在しているらしい。
「昔はこの辺りも今より水が多くてね。川も何本かあったし、今じゃ畑になってる場所にも小さな湖があったそうだよ」
「その洞窟に、光る石があるんですか?」
私が尋ねると、ミラ婆さんは「あると言われてる、が正しいね」と念を押した。
洞窟の奥は同じような道がいくつも続き、昔から迷いやすい場所として知られている。そのため村では、子供だけで奥へ入ることを禁じているらしい。
「石を見た人はいるでぷ?」
緑が聞く。
「ずっと昔にはね。暗闇の中でも淡く光る、手のひらに乗るくらいの石だったそうだよ。それを昔の人は《水に選ばれる石》と呼んでいた」
緑の筆が止まった。
私もすぐに反応する。
「じゃあ、《水に選ばれる石》と洞窟の《光る石》は同じものなんですか?」
「少なくとも、村に残ってる話じゃそうなってるね」
ようやく一つつながった。
宿場で聞いた《水に選ばれる石》は、別の何かではない。キャメル村の洞窟にあるという《光る石》のことだった。
「その石を見つけたら、どうすればいいんですか?」
「そこから先は、昔の言い伝えになるねえ」
ミラ婆さんは籠を編んでいた手を止め、子供のころに聞いた言葉を思い出すようにゆっくり口を開いた。
「水の石を携え、欠けた月を待て。月が笑えば水は退き、沈んだ道が姿を見せる――そんなふうに教わったよ」
「水が退く……」
私はアデューで鑑定士から聞いた話を思い出した。
月の形によって姿を変える水辺。
宿場では、月が水の道を開くと聞いた。
そして今、初めてその二つが具体的につながった。
「その水って、どこのことなんですか?」
「ビーン湖さ。この村から南東へ行ったところにある大きな湖だよ。今でも村の者が魚を取りに行く」
緑が本へ《ビーン湖》と書き加える。
これで、今まで集めてきた手掛かりがかなり整理された。
キャメル村の西にある洞窟で《光る石》を探す。その石は古い伝承で《水に選ばれる石》と呼ばれていて、手に入れた者は《欠けた月》の夜に《ビーン湖》へ向かう。
そこまで分かった。
ただ、一つだけまだ曖昧な部分がある。
「欠けた月って、どの月なんですか?」
赤が尋ねると、ミラ婆さんは困ったように笑った。
「そこが分からないんだよ。三日月だと言う者もいれば、半月だと言う者もいた。昔は月の呼び方も今とは違ったらしいからね」
「じゃあ、石を見つけてもすぐ使えるとは限らないでぷね」
緑が言う。
「そういうことだ」
オラクルが腕を組んだ。
「まず石が本当にあるか確かめる。そのあとで《欠けた月》が何を指してるのか調べりゃいい。一気に全部解こうとする必要はねえよ」
私は頷いた。
まだビーン湖へ行く段階ではない。
まず確かめなければならないのは、昔話の最初の部分。キャメル村の洞窟に、本当に《光る石》が存在するのか。
そこからだった。
◇
「ありがとうございます。すごく分かりやすかったです」
私が頭を下げると、ミラ婆さんは嬉しそうに笑った。
「もういいのかい? キャメルにはまだ面白い話があるよ。夜になると歩き出す案山子とか、井戸の底から笑い声が聞こえる話とか――」
「大丈夫です」
オラクルが即答した。
「お前が答えるんじゃないよ」
「このまま好きに喋らせたら日が暮れるぞ」
バルトさんから聞いていた通り、ミラ婆さんは本当に昔話が好きらしい。
でも、帰る前にもう一つだけ聞きたいことがあった。
「ミラさん、全然違う話なんですけど、もう一つ聞いてもいいですか?」
「なんだい?」
「昨日、ここへ来る途中ですごく大きな鳥を見たんです。飛ぶと雷みたいな音がして、羽の周りも青白く光ってました」
「鳥?」
ミラ婆さんが首を傾げると、緑がすぐに本を開いた。
「これでぷ!」
昨日描いた絵を差し出す。
ミラ婆さんは受け取ると、しばらく黙って眺めた。
「……丸いねえ」
緑の顔が固まった。
「そっちは最初に描いたやつでぷ! 次のページでぷ!」
赤が笑い出す。
「やっぱり丸かったでぷ」
「赤は黙るでぷ!」
緑が慌ててページをめくり、描き直したほうを見せる。
今度は長い翼や尾羽が描かれ、周囲には雷を表すギザギザの線まで入っている。
ミラ婆さんは目を細めながら、しばらくその絵を見つめていた。
「これなら鳥だねえ」
「そこじゃないでぷ……」
「何か知ってますか?」
私が尋ねると、ミラ婆さんは絵を返しながら首を傾げた。
「実際に見たことはないよ。ただ、似たような昔話なら聞いた覚えがあるねえ。ずっと遠い土地で、雷と一緒に空を渡る巨大な鳥を見た旅人がいたとか」
昨日の光景とよく似ている。
「翼を広げれば雲を覆い、羽ばたけば雷が落ちる。捕まえようと近づけば、雷だけ残して空の向こうへ消えてしまう……昔はそんな話をする旅人もいたよ」
「昨日と同じでぷ」
緑がすぐに本へ書き加える。
オラクルも少しだけ興味を持ったようだった。
「名前は残ってねえのか?」
「私が知ってる話にはないねえ。土地が変われば呼び方も変わるだろうし、そもそも同じ生き物かどうかも分からない。ただ、普通の鳥や魔物とは違うものとして語られていたのは確かだよ」
「幻獣ってやつ?」
昨日、街道で聞いた言葉を口にすると、ミラ婆さんは頷いた。
「そう呼ぶ人もいるだろうね。人の知らない場所には、長く生きた者でも一度も見たことのない生き物がいるもんさ」
黄色が絵を覗き込む。
「捕まえたら高いでぷ?」
「昨日あんな捕獲隊から逃げたの見たでしょ!」
「値段を聞いただけでぷ」
ミラ婆さんが声を上げて笑った。
「私が知る限り、捕まえたって話は聞いたことがないねえ。空を飛ぶものは空にいさせてやればいいんだよ。人間は珍しいものを見ると、すぐ自分のものにしたがるからね」
私は昨日、ハミルトン家の捕獲隊から逃げていった巨大な鳥を思い出した。
怖いとは思わなかった。むしろ、雷をまといながら雲の中へ消えていった姿は、とても綺麗だった。
「また会えるかな」
「縁があればね」
ミラ婆さんは、それ以上のことは言わなかった。
緑は昨日の記録の下へ、《古い伝承にも雷をまとう大鳥の話あり・幻獣の可能性・正体不明》と書き加えた。
今はそれだけで十分だった。
◇
ミラ婆さんへ改めて礼を言い、私たちは家を出た。
「またおいで。次は夜になると増える羊の話をしてあげるよ」
「昨日は歩く案山子じゃなかった?」
「それもあるよ」
「何個あるの!?」
ミラ婆さんは楽しそうに笑っている。
オラクルが私の背中を押した。
「行くぞ。質問したらまた一個増える」
「分かったから押さないでよ!」
逃げるように家を離れ、村の広場まで戻ってきたころには、朝より太陽がかなり高くなっていた。
「本当に長かったでぷ……」
赤がお腹を押さえる。
「お腹空いたでぷ」
「まだ昼前だよ」
「昔話聞くとお腹減るでぷ」
そんな体質は聞いたことがない。
私たちは広場の端にある店で軽く食事を取りながら、緑の本を囲んで今日分かったことを確認した。
キャメル村の西にある古い洞窟。その奥に存在すると伝わる《光る石》は、《水に選ばれる石》と同じものらしい。
石を手に入れたあとは南東の《ビーン湖》へ向かい、《欠けた月》を待つ。言い伝えが正しければ、そこで水が退き、湖の底に沈んでいる何らかの道が現れる。
分からない部分も残っている。
《欠けた月》が三日月なのか半月なのかは、まだ確定していない。そして何より、肝心の《光る石》が本当に洞窟に存在するかどうかさえ、私たちは自分の目で確かめていなかった。
「まず洞窟だな」
オラクルがパンを食べながら言った。
「石がなきゃ、ビーン湖の話を考えても意味がねえ」
「うん。午後から行ってみよう」
「準備してからでぷよ」
緑が念を押す。
「分かってるよ!」
最近、みんな私を信用してくれない。
黄色は緑の本ではなく、自分たちの金袋を開いて残金を確認していた。
「洞窟に入るの、お金かかるでぷ?」
「村の洞窟だし、たぶん入場料なんてないと思うよ」
「それならいい洞窟でぷ」
「まだ入ってもないのに評価しないでよ」
ところが、オラクルが必要な物を挙げ始めると、黄色の表情はすぐに曇った。
「道が入り組んでるって話だっただろ。松明は一本じゃ足りねえから予備もいる。縄と水、それから帰り道に印を残す物も持ってけ。洞窟の広さが分からねえ以上、少しくらい食い物もあったほうがいい」
緑は言われた物を本へ書き留めていく。
「薬も持っていくでぷ。転んで怪我するかもしれないでぷ」
「それもだな」
必要な物が増えるたび、黄色の顔から笑顔が消えていった。
「……無料の洞窟じゃなかったでぷ」
「洞窟は無料だよ。準備にお金が掛かるだけ」
「同じでぷ……」
黄色は悲しそうに金袋を閉じたものの、必要な物を削ろうとはしなかった。
赤は食事を終えると腰の剣を確認し、少し得意そうに胸を張った。
「何か出ても俺が守るでぷ!」
「頼もしいね」
「だから洞窟行く前に、もう一匹魚食べるでぷ」
「そっちが本命でしょ」
結局、赤が二匹目の魚を食べ終わるのを待ってから、私たちは準備を始めることになった。
◇
村の小さな雑貨屋で松明と予備の火、縄、水、食料、白墨、それに簡単な薬を買い揃えた。
黄色は支払いのたびに金額を本気で記憶しようとしていたけれど、今回は文句を言いながらも必要な物にはきちんとお金を出している。
「黄色、ちゃんと払うようになったね」
「必要な物を買わなくて洞窟で死んだら、残ったお金使えないでぷ」
「前にも似たようなこと言ってたよね……」
理由はともかく、成長していることにしておこう。
オラクルはその間に村人から洞窟までの道を確認していた。
村の西側に広がる畑を抜け、その先の林を十五分ほど進むと低い岩山があり、洞窟はその麓に口を開けているらしい。
準備を終えて村を出るころには、太陽はすっかり高くなっていた。
畑の間を通る細い道を歩きながら、私は緑がまとめてくれた情報をもう一度頭の中で整理した。
まず、洞窟で《光る石》を探す。
《光る石》は、昔話に出てくる《水に選ばれる石》と同じものらしい。
それが本当に見つかったら、次は《ビーン湖》と《欠けた月》について調べる。
今はそこまででいい。
「本当に石あるでぷ?」
赤が聞いてきた。
「分からないよ。でも、ここまで来たんだから自分たちで確かめたい」
「なかったらどうするでぷ?」
「また別の手掛かりを探す」
私が答えると、赤は難しく考えることもなく頷いた。
「じゃあ、また探すでぷ」
簡単に言ってくれる。
でも、たぶんそれでいい。
両親のことだって、《精霊の叫び》のことだって、最初から答えが分かっていたわけじゃない。見つからなければ別の場所を探し、分からなければ知っている人を探すしかないのだ。
林へ入ると、村から聞こえていた人の声も次第に遠ざかっていった。頭上では木々の枝が重なり、足元には乾いた葉が厚く積もっている。
緑は帰り道を忘れないよう、曲がるたびに本へ簡単な地図を書き込んでいた。
「ちゃんと帰り道まで記録するでぷ」
「頼りになるね」
「迷子になりたくないでぷ」
赤も真剣な顔で頷いた。
「俺も迷子は嫌でぷ。魔物なら斬れるけど、迷子は斬れないでぷ」
「昨日も似たようなこと言ってなかった?」
黄色は少し後ろを歩きながら、さっき買った道具の値段をまだ計算していた。
「もう使ったお金は戻ってこないよ」
「分かってるでぷ。だから忘れないようにしてるでぷ」
「忘れたほうが楽じゃない?」
「絶対忘れないでぷ」
そこだけは妙に強い意志があった。
十五分ほど林を進んだころ、木々の隙間から灰色の岩肌が見え始めた。
「あれじゃねえか?」
オラクルが指差す。
林を抜けると、小さな岩山が目の前に現れた。その麓には大きな亀裂のような洞窟の入口があり、奥へ進むにつれて昼間の光が急速に届かなくなっている。
入口に立っただけで、ひんやりとした空気が頬を撫でた。
「ここ……?」
「村で聞いた道順なら間違いねえな」
オラクルが周囲を確認する。
入口の脇には古びた木札が立っていた。雨風に晒されて文字はかなり薄れていたものの、近づけばまだ読むことができる。
《この先、分かれ道多し。奥へ入る者は帰路を忘れるな》
赤が私の服を掴んだ。
「怖いこと書いてあるでぷ……」
「さっき何か出ても守るって言ってたじゃん」
「魔物は斬れるでぷ。でも迷子は斬れないでぷ」
「やっぱり同じこと言ってる!」
オラクルが呆れながら松明へ火をつけた。
橙色の炎が洞窟の岩壁を照らし、奥へ続く暗い道が僅かに浮かび上がる。
「ここから先はふざけんなよ。分かれ道が出たら必ず印を残す。一人で勝手に動かねえ。何か見つけても、触る前に全員へ知らせろ」
さっきまで騒いでいた三匹も、今度は素直に頷いた。
黄色だけは金袋を服の内側へしまい直している。
「なんで今お金しまったの?」
「洞窟で落としたら見つからないでぷ」
「それは確かに大事だね」
私は改めて、松明の光が届かない洞窟の奥を見つめた。
この先に、本当に《光る石》があるのかは分からない。
けれど、それを見つけることができれば、《ビーン湖》と《欠けた月》の伝承を確かめる次の一歩へ進める。
そして、その先に《精霊の叫び》を救う方法があるのなら――ここで引き返す理由はなかった。
「行こう」
私が洞窟へ一歩踏み出すと、赤、緑、黄色が続き、最後にオラクルが入口の位置をもう一度確認してから中へ入った。
背後から差し込んでいた昼の光は、進むたびに少しずつ細くなっていく。
今まで噂や昔話として追いかけてきた《水に選ばれる石》を、初めて自分たちの手で確かめるために。
私たちは《光る石》を探し、キャメル村の洞窟の暗闇へ足を踏み入れた。




