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再び修理店へ

 急ぎ大聖堂へと戻ってきた俺たちは、休みを挟むことなくルシエに南の魔境について報告した。…正確にはヴェラとコルマに聞かせるという方が正しい。

 「…カラクリはともかく、磁力操作と紫の沼の両方を扱えると考えるべきだと思います。呼吸をしていることから水中に沈めることが出来れば倒せるのではないか、という意見はかつての魔物連合にもありました。ナンミ=ヴァルの討伐理由としても説得力があります。」

 「…そうですか。」

 話を聞き終えたコルマはすぐに俺たちの情報に信憑性があることを示してくれた。元魔物連合リーダーだけあって理解が早い。その進言に一言だけ返したルシエは新たな情報を得て深い思慮に沈み込んだように見えなくもないが、恐らく興味は無いだろう。

 「ルシエ様、南の国への支援についてはいかがされますか?」

 「私の一存では決められません。急ぎでは無いようですし、後で教皇様にお伺いを立てましょう。」

 「かしこまりました。」

 ヴェラも要点を押さえているようだ。ちゃんと情報が伝わったようなので一安心する。これでドンジーがガイリの為に命を投げ打つ可能性は低くなるだろう。

 「しかし、今回の内容だけではガイリを批判することは出来ませんね。大きな動きを見せているのは確かですが…研究の輪郭が見えてきません。」

 コルマの言う通り、今のところガイリをギルドという基盤から引き離す算段はつかない。さらに調査をする必要がある。

 「俺たちも引き続き調べてみようと思います。東は戦争中ですし…行くなら北か西でしょうか?何か動きがあるなら優先しますけど…」

 「どちらも目立った動きは聞き及んでいません。」

 「それなら、西の国の方から調べても良いですか?俺の兄弟のことも、ちょっと心配なんで。」

 北も西も、ガイリの影響が全く無いとは考えにくい。だが、ルシエの耳に入らない程度の影響しかまだ出ていないのなら、確実な方から調べるべきだろう。カイエルやヴァルネアの様子も気になる。カイルの言う通り、西の国から探ってみるべきだ。

 「それは構いませんが、きちんと休んで準備してから向かった方が良いと思います。以前聞いた皆さんの話を踏まえると、ヴァルネアさんは…味方とは限りませんから。」

 「…そうですね。」

 俺たちの次の目的地は、ヴァルネア魔道具修理店に定まった。

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