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旅劇団の依頼

 かすりもしなかった宝くじを破り捨ててギルドへ戻ってきた俺とカイルは、またしても受付で割りの良い仕事を要求していた。懐事情に関わらず、割りの良さは常に求めてしまうものだ。

 「調査依頼ですか?」

 「近くに旅の劇団が来てるのは知ってるか?西の国の祭りから流れてきたらしいんだけど。」

 「いやー知らないですね。」

 「そこの座長からの依頼なんだけど、普通の調査員じゃなくて、腕っぷしの良い戦える調査員を寄越せって言われててさ。君らならピッタリだろ?」

 「なんでそんな指定を?」

 「調査対象が劇団員で、結果次第ではそのまま追い出して欲しいんだとさ。」

 「…なんか、ドロついた話になりそうですね。」

 祭りで見かけた華やかな雰囲気とは裏腹に、劇団内部での嫌な人間関係に触れる羽目になりそうだ。

 「旅の劇団だから時間に余裕が無い分、報酬は割高ってわけ。どうする?」

 あまり乗り気のする依頼では無いが、金には代えられない。依頼を受領した俺たちは早速日程を決め始めた。

 「シェルドも誘うか?」

 「今、ダインとミナが連れてってるぞ。」

 「あー、そーなんだ。じゃー2人で行くかー。」

 欠伸混じりに答えるカイルと話し合いをした2日後、俺たちは劇団が一時的に構えた青空劇場へ向かった。

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