クリスマス
はい、こちらではお久しぶりです。毎回毎回どれぐらい待たせるんだこいつ。
光助、本当によかったね……。
「ねぇねぇ、クリスマスパーティーしようよ!」
りゅうの言葉に、コーヒーを淹れていた蓮は目を丸くする。
「まぁ、いいけど……何したいの?」
「蓮、買ってきたぞ」
何か察したのか愛良が小さめのツリーを置いた。
「おー……まぁ、一度実家の方に行かないといけないから勝手に準備してていいよ」
こりゃ何言っても無駄だと蓮は早々に諦める。クリスマスの時には戻ってくる予定だし、別にいいかと思ったのだ。
次の日、蓮が実家に向かうと怪盗達が準備を始めた。
「裕斗、そこ飾って」
「これはこうした方がいいのではないか?」
「そっちは勝手にやってろよ……」
「蓮を驚かせちゃおう」
「そうね、せっかくだからサプライズしちゃいましょう」
「姉さん、何が好きかな……」
「甘いものが好きじゃないかな?」
そんな会話をしながら飾りつけする。
蓮が戻ってくると、既に飾りつけが終わっていた。
「早いな、お前達」
目を丸くしながらそう言うと、「頑張ったんだぞ」と愛良は胸を張った。
クリスマスの日、蓮が料理を作ってくれた。
「どうぞ」
皆の前に出された料理とケーキに全員が目を輝かせた。
「姉さん、これ」
不意に光助が包みを渡す。それを開くと、マフラーが入っていた。
「おー……ありがとう、光助。ボクからもどうぞ」
そう言って蓮も渡す。その中身は黒い手袋。
「これ……」
「ジョーカーの手袋、気に入ってるみたいだったから」
「……ありがとう」
光助は嬉しそうに笑っていた。
これが、光助にとって初めてのクリスマスプレゼントだった。




