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幻想怪盗団~罪と正義~ サイドストーリー  作者: 陽菜


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温泉旅行~怪盗団編~

怪盗団編です。前の続きで、この後蓮が若干酷い目にあうかな?

 突然だが、怪盗団のメンバーで温泉旅行に来ていた。

「雪だー!」

「こら、りゅう。あまりはしゃがない。明日、スキーをするんだろ?」

 蓮は遊び出すりゅうを笑いながら止める。前に来た時、光助も同じようにはしゃいでいたことを思い出したからだ。

 今回は男子部屋、女子部屋と別れて過ごす。

「前来た時はどうだったの?」

 風花に聞かれ、蓮はカフェオレを飲みながら「一部屋で過ごした。きょうだいだし、いいだろうと思って」と答えた。

「それ、いいの……?」

「いいんじゃない?蓮がいいなら」

 もみじが悩むが、ほのかに言われ、「ま、まぁ、そうよね……。きょうだいだし、蓮がいいんだったら……」と無理やり納得した。

 その頃、男子部屋では、

「なぁ、兄貴。蓮と来た時、部屋はどうしたんだ?」

 愛良が尋ねると、義明は「あぁ、一部屋だけ借りたよ。一人のためにお金をかけるのもって蓮が言ってね」と答えた。

 良希と裕斗とりゅうは遠くでトランプをしていたが、背後から冷気を感じ、ビクゥ!と震えた。

 ……愛良が静かにキレている。

「あ、えっと……」

「あいつにも、帰ったらお仕置きしないとな……?」

 ゴメン、蓮。

 義明は心の中で蓮に謝る。本当にすまない、我が妹よ。


 次の日、スキーをやっていると蓮の隣に愛良が来た。

「……え?愛良、なんでそんなに怒って……?」

 蓮は後ずさりをする。笑顔なのだが、そこにどす黒い何かを感じたのだ。しかし、距離を取る前に肩を掴まれた。

「ファートルに戻ったら、「話」、聞かせてくれるよな……?」

 あ、やばい。いろいろとやばい。

「あの、ジョーカーさん?なんか、ごめんなさい?」

 何に対して怒られているのか全く分からないが、蓮は謝る。愛良は「覚悟しておけよ?レンカ?」と告げて、もう一度スキーをしに行った。

 ……何だろう、ファートルに戻ったらやばい気がする。

 あの顔は本気と書いてマジと呼ぶ顔だった。いろいろ危ない、貞操的なもので。

「レンレンー!一緒に滑ろうぜー!」

 マジでやめて良希。これ以上愛良を刺激しないで。

 光助と義明はそう思うが、後の祭りだ。……骨は拾ってやるぞ、良希。

「え、なんで愛良、殺気だってんの……?」

 ニコニコしながら、愛良は良希に近付いた。逃げるように、義明と光助は滑る。


「楽しかったね」

 ほのかが笑って言った。もみじも「そうね、楽しかったわ」とキャンピングカーを運転しながら答えた。

「蓮、忘れてないよな?」

 ……愛良がにこやかに告げるので、蓮はビクッと肩を震わせた。

「愛良は何をそんなに……」

「刺激しないで、裕斗」

 のんきに尋ねようとする裕斗をりゅうが止めた。良希は昨日愛良にボコられて頬を腫らしていた。

「なんで……」

「……ごめん」

 義明はただ、謝るしか出来なかった。

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