万莉の作戦。〈2〉
私はある人に突き落とされた。
その人は……………
ゴロゴロ……………
ドンッ……………
「ぐはっ」
下まで転がった挙句、木にぶつかって止まった。
「はあ...はあ...いたた...。」
さっきの...確実に御園さんだった...。
まだ明樂の恨みもってるのかな...。
「連絡連絡...ってここ頂上じゃないから圏外なんだ。あはは...また上がるか...。」
立ち上がろうとした時、上から声がした。
「きゃあああああああ」
上から誰か落ちてくる?!
私はすかさずその人の元に行った。
「大丈夫です...」
落ちてきた人は御園さんだった。
「御園さん!大丈夫?!」
「いった...。はっ、木原葵!!?」
「御園さん動かないで。」
「え、ちょ、何すんのよ!」
「膝と肘擦りむいて血出てるから絆創膏貼るの。あと消毒もするから」
手当ては慣れてるからすぐに終わった。
「そんなのいつも、持ってんの?」
「うん!ありすがドジだから持ってないと血だらけになっちゃうから笑。」
「そう。」
「とりあえず...上までまた上がらないとね。」
「貴方だけ行きなさいよ。うちは別に。」
「どうして?みんな待ってるよ?」
「だって貴方知ってるでしょ?貴方を突き落としたのはっ...」
「知ってるよ。それだけ明樂のこと好きなんだなって思っただけだし!」
「……………。」
「御園さん、とりあえず一緒に頑張ろ?」
「...やっぱいやよ。」
「え?」
「貴方だけ行きなさいよ。うちはここにいる。」
「……………。」
私は無言で御園さんの腕を自分の肩に回した。
「ちょっとっ。」
「無理やり連れてく。」
「貴方...あんな酷いことしたのにどうして...」
「理由なんて必要?私は困ってる人を放っておけないタイプなの。お節介でごめんね?」
『葵ってすげー奴なんだぜ!』
「...……………ありがと。」
「え?」
「頑張って上行くわよって言ったの。」
「うん!!」
御園万莉さんって実はいい子、だったり?




