ありすの気持ち。〈3〉
お昼休み、葵は御園万莉に呼ばれて外に行った。
それを追っかけるように明樂くんに声をかけられた。
「葵どこ行ったかしらない?」
「いつも一緒に居る女の子と外行ったよ。」
「そっか、ありがと。」
やっぱり葵がいいのね。葵を追っかけるのね。
あたしじゃダメですか。あたしじゃ彼女にはなれませんか。あたしに何が足りないですか。
明樂くんの背中を見てまた悔しくなった。
5時限目の時葵から手紙が回ってきた。
本格的に付き合うようになったのかな。
あたしは理由を説明した。5時限目の後の休み時間葵はあたしを疑いに来るのかなと思ったら明樂くんに怒鳴ったことを謝ってた。
「ありす、もしかして...」
「どうしたの?」
「篠崎くんのこと...」
「あーあ、バレちゃったかぁ。あたしも明樂くんのこと好きなんだよね。でも今回はもう勝てないの分かったから。」
「え、えと...」
「絶対明樂くんのこと奪うから。 ...今までみたいに」
「え、今までみたいにってどう...」
「中学まで葵のこと好きだった男子、全部あたしが奪ったの!彼氏できたーとか言う時は大体そう。」
「……………。」
「だから明樂くんもあたしが奪う。あたしの方が先に好きになったしね。」
「……………。」
「なんで黙ってるの?」
「……………ざきくんは……………」
「?」
「篠崎くんは初めて付き合いたいって思った人だから...。」
葵は泣きそうだった。あーあ、イタズラしすぎたかも。でもこれがあたしの本性なのに。
「ありすごめんね……………。」
葵もきっと離れてく。そう今まで女子はみんな離れてった。このフワフワした髪の毛も小さい身長もFカップあるこの胸のせいで!!!
『ありすって調子のってるよねー。』
『そうそう!ちょっと髪の毛フワフワしてて、身長小さくて胸が大きいからってさ!』
『そのせいで私○○くんと別れた……………。』
嫌な記憶が蘇る。きっとそうだ葵も離れてく...。
「ありすの気持ち気付けなくてごめんね。篠崎くんのこと応援してたんだよね。好きなのに。なんで引き止めなかったの?私よりありすの方がお似合いなのに……………」
は?なにこいつ...。馬鹿なの?
「いや何言ってんの。そんなことできるわけ...」
「だってヤったんだし取ろうと思えば取れたのになんで取らなかったの?」
そう言えばそうだな...。馬鹿なのはあたしだわ。
「そ〜...だね。あははは。あたし馬鹿だね笑。」
葵の馬鹿のおかげで離れていかなかった。
良かった……………。ありがとう、葵。
「放課後私言うんだ。 」
「告白?」
「……………秘密。」
新しい恋の予感がしていた。




