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ありすの気持ち。〈2〉
次の日あたしは葵に言った。
「昨日明樂くんに襲われたの...。それで男子が怖くなって...。」
思った通り、葵は明樂くんのところに行った。
まぁ、そんな上手くいくとは思ってないけど。
―――なのに。
「葵、どうだった?」
「なんか、賭けしよーよ。って言われた。私が篠崎くんを好きにならなかったら謝るって。」
え?つまりそれって付き合ったってこと?
……………悔しい。なんで葵なの?
「そ、そっか。」
あたしに何が足りない?
このフワフワした髪の毛も小さい身長もFカップあるこの胸でも、ダメなの?葵には勝てないの?
「葵が明樂くんを好きにならなきゃいいんだよね」
「ありす何か言った?」
「え?ううん、何も言ってないよ!」
「そっか!てか大丈夫?教室男の子いっぱい居るけど...」
「大丈夫だよ。葵がいるから!」
ほんとは怖くもなんともないけどさ、
やっぱムカつくなー。今まで葵は男の子に興味なかったけど高校入ってからはな...。
《キーンコーンカーンコーン》
「あ、あたし席戻るね!」
なんでなんでなんでなんでなんでなんで。
なんで明樂くんはあたしじゃダメなの。
今まで葵のこと好きだった男の子は全部あたしが奪ったのに。明樂くんは葵のどこを好きになったの。
あたしの方が可愛いのに。
「葵...むかつく。」
いつの間にかあたしは葵を嫌っていた。




