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【夕刊シチ】デイリー両晋南北朝  作者: ヘツポツ斎
【〇四月】三六五年〇八月~三九四年〇三月

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97/126

【6日 370年05月】王猛疾風! 前燕滅ぶ

【370年05月】

資治通鑑原文4604文字(78/365位)


【登場人物】

・メインキャスト

 3/4-慕容垂-5/3

 3/8-桓温-4/9

 3/15-苻堅-4/22

 3/20-王猛-4/11

 3/26-謝安-4/22

 3/29-謝玄-4/25

・準メインキャスト

 2/14-拓跋什翼犍-4/13

 3/17-姚萇-5/1

 3/24-呂光-5/7

 4/3-慕容徳-5/13


【あらまし】

 王猛、あっという間に前燕を滅ぼします。なお王猛はこの戦いに際し、苻堅に「来るなよ、絶対に来るなよ」と釘を刺していましたが、だめでした。仕方がないので苻堅とともに鄴を落とし、自身はそのまま旧前燕領の統治を請け負うのでした。



【できごと】


 先に書いてしまいましょう。あまりにも鮮やかな勝利でした。まったく意味がわかりません。枋頭の翌年、前秦に対し舐めた対応をした前燕でしたが、ここで王猛率いる討伐軍の前になすすべなく、滅亡。勝利が敗北を招くとは歴史でよく言われる話ですが、ここまでの鮮やかな結果は、そうそう見ることもないでしょう。


 王猛の出撃に際し、苻堅が送別の宴を催し、言います。「そなたに先鋒を任せる。私も追って向かおうと思う、ともに鄴の城を落とそうではないか」。すると王猛の返答はにべもありません。「王は城にいてください。待っててください、来ないでください」。そして出撃します。ただ苻堅、王猛のこの発言をツンデレっぽく受け取った気配があります。困ったものですね!


 進撃した王猛は、一言で言えば無敵でした。あっという間に前燕の各城を落とし、途中命令違反を決めた将を殺そうとしたら鄧羌に「あいつを殺す気か、よーしならこっちにも考えがあるからな」と挙兵されかけたりしつつも、またたく間に慕容評が率いる十万規模の軍と対峙します。この軍容を見て王猛は「あいつの率いる軍なぞ億兆でも恐るるに足らんと言うのに、わずか十万とはな!」とあざ笑います。そして本当に完勝。なんなんでしょうこの人は。一方で慕容恪については「一代の奇士である」と祭祀しています。あと苻堅が「今から行くからね!」と言い出したので「来んな!」と言いましたが、結局苻堅が来てしまいました。


 というわけで鄴攻めははからずも共同作業となりましたが、あっさり陥落。逃げようとした慕容暐らを捕らえ、長安に連れ帰り、臣下として抱え込みます。また王猛には旧前燕領の統治が任じられました。それがまさか、慕容暐の妹や弟の身にあんなことを引き起こさせてしまうなんて……。


 あと桓温が枋頭の敗戦の責任を配下に押し付けて反乱を引き起こさせ、そのまま誅滅したり、拓跋什翼犍が暗殺されかけて息子の拓跋寔に庇われたり、それと、このタイミングでなんとなく前秦に臣属していた仇池が前秦に逆らったりとかもありますが、まあおまけです。とりあえずここでは、とめどない前秦の急激な強大化に、桓温の焦りが加速していく、とさえ拾っておけば良いでしょう。

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